報告、宣伝、レポート、トーク、画力などなど。
言葉だけに限らず、伝える方法は、星の数だけあります。
人は、コミュニケーションを取る生き物なので、伝える力がないと、トラブルが起きます。
では、伝え方が巧みで、上手にまとめる人が有利なのか。
実は、そうでもないようです。
日本古来の伝達芸 落語の世界
かつて、人前で話をする機会が多い仕事につくため、ひたすら落語を見たり、聞いたりしていたときがありました。
地域の図書館に行けば、オーディオとして落語のCDが貸し出されており、車のオーディオにひたすら取り込んでいたのを思い出します。
落語は、話術だけで聞いている人を、物語の世界に引き込みます。
この話芸は、相当なトレーニングを積み、師匠について生活をともにし、
日常の中に、噺家としてのスキルを落とし込むところまで、追い込んでいきます。
そこまでトレーニングを積み、始めて噺家は人前で落語をするのを許されます。
実は、話芸で人に物語を伝えるのは、とても大変なことなのです。
そう思えば、自分が上手く人に伝えることができなかったとしても、
それは、当然のことであり、基本的に、人にものを伝えるのは、難しいと最初から理解しておくことが大切です。
言葉だけでは難しいから、視覚でも伝える
昨今、画像・動画系SNSで、いろんなことを知る機会が増えました。
私がNotionを知ったのも、YouTubeでした。
テキストや、話し言葉だけでは、理解しがたいけど、画像や動画が補完していれば、ニュアンスは伝わりやすくなります。
人は、基本的に自分が知っていることしか、理解できません。
新たなこと、初めてのことは、言葉も初めてのものもあり、聞いただけでは、なかなか理解しがたいのは当然です。
でも、動画といっしょに新しい言葉を聞くと、かつて自分が体験したことを思い出しやすくなり、頭の中で、過去の体験とリンクするようになります。
先ほどの落語の話。
噺家の目線、姿勢、扇子の使い方、口から発する物音のモノマネ。
これらは、言葉を補完するように、巧みに使われます。
話芸とは、ただ話がうまいのではなく、この言葉以外の景色を、いかに見せられるかによるようです。
正しい伝達能力とは、言葉の他に、ボディランゲージ、ノンバーバルコミュニケーション、仕草、目線などを巧みに使った伝える能力のことを言うのかもしれません。
そう思うと、業務での伝達能力に、プレゼン資料に添付されるグラフや画像は、業務上欠かせないものであり、これらを作り出せる人が、仕事で評価されていくのです。
受け手の努力ができる環境作り=伝達力
では、発信する側だけが努力しなければならないのでしょうか。
コミュニケーションとは、一方通行で、発信側の巧みな伝達力によって成り立つわけではありません。
受け手側も、発信する人の伝えたいことを、理解しようとする努力は欠かせないです。
コミュニケーションとは、一方通行ではなく、両方通行です。
もし、私はセミナーを受けるとしたら、追いつけなくなったとき、なにかしらのサインを出そうと決めています。
実際に、生まれて初めてのパソコン作業をするセミナーを受けるとき、
どこでツマヅイているのか、こちら側からチャットに残すようにしています。
そこに、反応して答えてくれるかどうか、それは、主催者側の状況によって、受けてくれない可能性もあります。
こちらが発したことを、受け止めるのは、相手が決めることなのです。
もちろん、発信する側も配慮は必要です。
私が発信側になって、セミナーを行うときは、なんども、見返しできるように資料やアーカイブをチェックできるようにしたり、質問を受け付ける動線を用意します。
実は、伝える力とは、上手くでわかりやすい発信のノウハウのことではなく、
発信者と受け手の協力関係を築き上げることができる人が、伝達力に長けているのかもしれません。
言葉巧みに、求心力を発揮するばかりではありません。
こう思えば、言葉足らずでも、協力関係を築ければ、発信力がなかったとしても、人は社会の中で生きていけるのでしょう。
大きな声をあげずとも、人に伝えることができる。
これこそ、相手を思いやることができれば、それは叶うようです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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