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たかが家事、されど家事 タスクの拾い出しと共有の極意

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※洗濯槽の掃除も、忘れずに。By iPhone 12 mini

 

目次

家事をお願いする側とされる側の違い

 

共働き+家事育児を抱える家族にとって、家事分担は家族の中での永遠のテーマです。

また、子どもが大きくなると、お手伝いとして、家事の一部をお願いすることがあります。

この時、家事主任を担ってきた者として「ちょっと・・・」とダメ出しをしたくなることが多いもの。

この、違和感の原因はなんでしょう。

 

これは、職場で業務を依頼するときの、コツにも共通する悩みです。

家庭内の家事を例に、考えてみました。

 

「洗濯をする」のタスクが、両者で違いすぎた

 

例えば、「洗濯」という家事のタスクを細分化してみます。

 

家事を頼まれた、それほど経験のない人の場合、

・ランドリーバスケットにある洗濯物を、洗濯槽にいれようとする。

・その前に、前に洗濯して乾燥されたものが、入りっぱなしだった。

・とりあえず、近くの置けそうなところに、乾いた洗濯物を仮置する。

・やっと、ランドリーバスケットの洗濯物を、洗濯槽に入れる。

・蓋をして、洗剤等を入れ、洗濯乾燥のスイッチを入れる。

これで終わりです。

 

では、家事経験者の場合、どうでしょう。

・まず、洗濯槽にある乾燥されたものを、取り出す。

・タオルは、その場で畳んですぐに収納。家族のものは、その場で、どんどん畳んで積み上げておく。

・空になった洗濯槽に溜まった糸くず等の汚れを、湿らせた手で回収する。

・入り口付近のゴムパッキンに溜まった糸くずも回収。

・ついでに、乾燥モードから出てきた糸くずを、排気口のネットから絡め取る。

・時々、排水口の糸くずもチェック。(だいたい、週に1回)

・手洗いすべきものが、洗濯乾燥コースの洗濯物に紛れていないかチェック。

・ついでに、タオル類と家族の服も分別。

・手洗いコース、タオル類の洗濯乾燥、衣類の洗濯乾燥の3つのグループに分ける。

・その後の自分の予定を見越して、3つのグループの順番を考える。

・実行

・洗濯機の稼働が終わったら、次のグループを洗濯する。

・これらを繰り返して、洗濯を完了。

 

たかが洗濯ですが、これだけタスクの量が違います。

どうでしょう。

家事経験者が、家事経験の少ない人に対して、ダメ出しをしてしまうには、

このタスクの拾い出しの精度が異なるから、起こるのです。

 

タスクの拾い出しと、共有の極意

 

まず、タスクの拾い出しのポイントを見てみましょう。

これは、あくまでの一例ですので、参考にしていただれば。

 

① 動作に思考を入れないようにする。

まずは、「次、何をやればいいのだっけ」を一切排除します。

この悩む時間が、小さなロスを起こし、後々の終了時間が伸びていってしまいます。

また、考えることは、結構エネルギーが消耗されます。

次の動作を考えるより、②のように、作業工程を予め想定することに集中します。

 

② 仕事終わりではなく、出来上がった洗濯物をまた着る状態をイメージする。

1日の終りは、洗濯物たちが、各々のタンスに収まることを想像します。

つまり、翌朝、スムーズに朝の準備ができるようにするのです。

それまでの、最短、最小の工程を必死に考えます。

そして、溜まった糸くずが引き起こす惨事も想像します。

・乾燥排気口のつまりで、エラーが発生して生乾きになる。

・同じく、排水口のつまりで、洗濯機が止まる。

・これらをうまくクリアしたとしても、出来上がった洗濯物に、洗濯機に溜まった糸くずがこびりついて、洗濯のやり直しをする。

・もし、乳幼児がいる家庭なら、誰もがやってしまう、高分子吸収ポリマー祭りなど。

このような惨事をいかに起こさないか、最初に手を打てるものは、すべて打っておくのです。

考えるエネルギーは、このようなことに全集中することで、仕事の改善が積み上がっていくのです。

 

③ 起こりうる手間を、最初に処理して後に残さない。

②で考えらる(又は失敗した)惨事を、起こさないこと。

何も考えずに、淡々と作業できるようにする。

この2点だけ抑えて、あとは実行するのみです。

この時、「洗剤の位置」「洗剤がなくなったときの段取り」「乾いたものを畳みやすく、また使いやすく収納」

を考えます。

使う道具を効率よく使えることが、後々の仕事を増やさないようになるのです。

 

 

このように、タスクの細分化の理由は、仕事の完了までの工程を、最小最速で進めるためにあるのです。

では、これらを、どのように家事経験のない人に共有できるのでしょうか。

それは、「タスクの見える化」しかないようです。

これらのタスクを、見ようとするのか、目を瞑らせてしまうのかは、タスクを担う人の認識によります。

それを、無理やり、目を見開かせて、わからせようとするのは、厳しいものがあります。

託された人が、作業に対して「考える」ことに気づいた時に、どうすればいいのか、すぐにわかるように「見える化」をしておくのです。

 

タスクの共有は、リスクの共有です。

仕事の失敗したときの、惨事と感情を共有しないと、なかなかタスクの共有は難しいのかもしれません。

家事をお願いしたのに、詰めが甘い。

頑張ってお手伝いしたいのに、文句言われた。

これらの惨事が起きないように、「洗濯をするタスク」と同様の、伝達のための工程を考える必要があるようです。

まだ、我が家も改善しきれていない「タスクの共有」。共働き家族の永遠の課題なのかもしれません。

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=編集後記=

【昨日のできごと】

今回から引き継いだ法人税確定申告書。一から必要なところに数字を埋め込む作業を開始。
思いの外、大変。でも、来年への業務効率化のアイディアが生まれてきます。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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