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学校とのチャットワークを進める方法 GIGAスクール構想を受けて

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※学校から貸し出された Lenovo/IdeaPad D330 思っていたのより、なかなか良い。

目次

GIGAスクール構想の本気度

 

新型コロナウィルスにより、教育現場のICTの活用が活発になりました。

最初の緊急事態宣言から、たった2週間でオンライン授業を実現させた熊本市教育委員会の取り組みが、話題にもなりました。

 

なぜ、一番できないと思われていた教育現場で、急激にオンライン授業などの取り組みができたのでしょうか。

実は、平成31年に「学校教育の情報化の推進に関する法律」が令和元年に可決、公布、施行され、これを元に、文部科学省が「GIGAスクール構想」を打ち立てていたのです。

令和元年での補正予算で、2,318億円が計上されています。

(令和2年2月4日「第一回学校教育情報化推進会議」資料より)

 

しかし、学校行政は、各自治体が進めています。地域によって温度差があり、ご多分に漏れず、私の住んでいる地域では、「GIGAスクール構想」の「G」さえ聞こえない状況でした。

しかし、今回の新型コロナウィルスにより子どもたちの生活が脅かされる現実を目の当たりにします。これにより、現場が本気を出してきたことで、用意されていた予算とマニュアルが動き出した、というのが本当のところであろうと思われます。

 

つまり、日本で一番の保守とされる学校現場が、いち早くオンライン化を導入できたからくりは、そこにあったわけなのです。すでに、お膳立てされていたのです。

 

家庭から積極的に活用方法を提案する

 

導入できる環境が予め準備されていたとはいえ、現場ではオンライン授業を反対する教師がまだ存在していたなど、大多数を占めています。

また、一部の児童生徒だけ恩恵受けるのはいけないと、各家庭のWi-Fi環境が全部揃うまで導入するのは良くないという意見もあったようです。

 

こうなると、落札したシステム屋のテンプレート的な提案を鵜呑みにした、形骸化された運用がされてしまうリスクは大いにあります。

 

ここで、一足先に、リモートワークなどでICTを利用している保護者から、ツールの運用方法を提案することで、リアルに役立つ使い方ができるのではないかと、思うのです。

 

登校することで感染リスクが上がり、持病をもっている児童生徒の安全を確保する。また、家庭内で陽性者がいることで、出席停止となる生徒など。

今までの集団での生徒指導等ができず、個別に対応せざる得ない状況が頻発しています。

ここで、私は、生徒と担任、保護者と担任、そして生徒と保護者と担任というそれぞれのグループチャットを立ち上げたらどうか、と学校に申し出ました。

 

学校から配布される紙手紙をなくす

 

どうやら、学校は、授業のオンライン化や定期試験等などの実施、課題提出をGoogle Driveにアップするなどに注視しがちです。

しかし、働いて外に出なければならない親、またはリモートで家にいるとはいえ、絶えず子どもを見ているわけにいかないなど、家庭での管理監督には限界があります。

 

そんなとき、GoogleChatのようなチャットワークにより、子供と先生、親と先生、また親と子と先生のChatグループがあると助かると思いました。学校で校長先生と面談する機会があり、下のような図を見せたのです。

 

※学校に説明したときのメモ

オンライン授業だけに注目されがちですが、家庭も巻き込んだ革新であれば、連絡ツールとしての活用、その後の評価分析まで波及した運用を構築できれば、本当の意味の「GIGAスクール構想」が成立できるのではないでしょうか。

 

そこまでできなくても、まずは学校からのお手紙をペーパーレス化するところから、着手してほしいです。

ランドセルの底に、アコーディオン状態の手紙を発掘する時代はもう終わりでいいでしょう。

ついでに保護者会の出席確認も、Googleアンケートでやってほしいですね。

ランドセルの奥から発掘されたシワシワの手紙を必死に伸ばして、保護者会出席票を持たせても、担任に提出されず、ランドセルの中に入った状態でまた発見します。もう、この絶望感は思い出すだけで、今でも冷や汗がでます。

 

学校での「GIGAスクール構想」が成功するには、保護者も巻き込んだ運用が必須ではないでしょうか。学校現場も勇気を持って、新しい時代を作り出してほしいし、そのために、保護者として協力を惜しむ理由はないと考えます。

 

問題児を抱えた親にとって、学校の変化は、希望の光が当たる良いチャンスです。

「GIGAスクール構想」の主旨は、子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育むことです。学校と保護者が連携することで、より強く、子ども一人ひとりに適した運用を構築することができます。

学校に通っているお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ、学校に声を届けてみてください。

 

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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