初めてのスポーツ。初めてのプログラミング。初めての簿記。
指導するときに、この「初めて」は、簡単なようで、ものすごく難しくなります。
あれ、技術的に難しいことを教えないのに、なぜ、難しいのかと。
それは、指導する側の心の葛藤と戦うから、難しくなるのです。
心の葛藤をいかに忍耐強く、コントロールするか。
これぞ、指導者に問われる資質です。
未就学児にとってのスポーツは、勝ち負けじゃない
幼い子どもたちって、なぜ、あんなに嬉しそうに体を動かすのでしょう。
見ている大人たちは、心が和みます。
これは、子どもたちが、「ワクワク」しているのもあります。
そして、今使えるリソースを思いっきり使って、全身で楽しんでいるからです。
子どもの成長は、年代によって、成長する箇所が異なります。
体が大きくなる時期。
内蔵が発達する時期。
神経系が発達する時期。
第二次成長期。
そして、20歳前後で、体の成長はほぼ完了します。
この年代によって、鍛えるものが変わっていくので、この時期のスポーツの指導は、専門知識を持って行わなければならないと言われています。
でも、指導者である大人たちは、すでに成長時期をゆうに超えて、老化へ一直線下っていく時期を過ごしています。
つまり、ピークが過ぎているということ。
この大人の感覚で、子どもたちを鍛えようと思うと、必ず子どもたちに無理をさせてしまうことを、重々気をつけなければなりません。
よく、小さい子どもたちにスポーツの勝ち負けを教えるのが当たり前と、思われています。
でも、正直、この勝負という価値観は、年代によっては持ち合わせていません。
とくに、未就学児から小学2年生前後の子どもたち。
ただ、ボールを使って、お友達と遊ぶ。そんな感覚なのです。
この時期の指導は、いかに戦うかではなく、いかにスポーツをして人と触れ合うかが重要です。
ただ、あそんで、なぜかファインプレーをした瞬間、一生忘れられない感動を心に刻む。
これこそ、小さな子どもたちが受けるスポーツ指導です。へんに、大人があれこれ指示してしまっては、子どもたちは急に興味を失せてしまいます。
スポーツ指導は、年代によって、手法を変えられること。
これを知っている指導者は、以外にも少ないのです。
小学生までは、いろんなスポーツや文化に触れること
あと、体が成長しきってしまう前に、気をつけるべきことは、一つの競技に執着しないということです。
私の幼少期は、残念ながら、水泳しかやってきませんでした。
他のスポーツの経験がなく、ボールに戯れることに慣れず、動体視力も鍛えることもできませんでした。
おかげで、大きなバスケットボールを顔面で受け取るという、お笑い芸人でさえ、なかなかできない芸当もやってしまうわけです。
今の子供達のスポーツ環境は、一種目に集中させる仕組みになっています。
野球を選択したら、下手したら高校生まで野球をやり続けます。サッカーも同じです。
このように、一つの種目をやり続けると、不思議と体だけではなく、心や思考も偏っていきます。
子どもたちの理想の環境は、様々な可能性に触れることです。
野球、サッカー、ダンス、音楽……。
習い事が、際限なく増えていってしまうのは、親にとって負担が大きくて、頭を抱えてしまい事案です。
でも、いろいろやってみて、自分で選択する体験こそ、子どもにとって理想な環境なのです。
対お客さまにも言える「初心者指導」の忍耐
さて、この小さな子どもたちへスポーツ指導する際の、あれこれを見てみました。
私が思うのは、次のとおりです。
- 大人の感覚で、スポーツをしているわけではない。
- 体も感覚も、成長度合いも、指導者と子どもたちは、全くもって別物である。
- 指導者の自然な感覚で、指導してしまうと、子どもに合った指導ではなくなっている。
この3つから思うことは、「指導とは忍耐である」ということです。
口から言いたくても、それは、大人の感性から生まれた言葉。
それを子どもに投げかけても、全くもって見当違いなのです。
言いたくなっても、そこをじっと耐えて、子ども目線で言葉かけをする。これこそ、いい指導者の資質です。
これは、お客様にサービスするときも、同じことが言えます。
- ついつい、専門用語でサラッと済ませて先に進みたい。
- お客様が悩んでいる、躓いているところが見当つかない。
- ついつい、お客様にたいして、なんでできないの?と疑問符をつけてしまう。
とくに、最後のお客様のつまづきを、上から目線で見てしまうのは、往々にしてどなたもやってしまっています。
でも、それは、相手にわかってしまっています。
あ、これ、バカにされたなと。
子どもにスポーツ指導するときは、子どもの目線に合わせるようにと、指導者の指導で、よく言われてきました。
これは、営業するときも、仕事上でレクチャーするときも、全くもって同じです。
お客様目線に合わせて、伝えられているかどうか。
まずは、自分自身が上から目線になっていないか、確認してみましょう。
これがよく現れているのが、「〇〇と非〇〇」という言葉を使っていないかです。
「エンジニアと非エンジニア」
「簿記修学者と非簿記修学者」
「ベテランと初心者」
などなど。
この区別する言葉は、わかりやすくなる利点がありますが、非のグループに括られた人からみたら、排除されている気持ちになっています。
できなくてすみません。わからなくてごめんなさい。
そう言わせていませんか。
子どもたちを指導する優秀な指導者の姿勢に大いに学ぶ必要があるかもしれません。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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