人に知識や技術をお伝えするときに、ついつい言いがちな言葉。
「ググってみたらどう?」
もし、教えることを仕事にしているなら、決して言ってはなりません。
人に教える場面は、講師以外にたくさんある
人に教える職業はたくさんあります。
学校や塾の先生、スポーツを教えるコーチ、ピアノなど楽器の奏で方を教える先生、
かたや、落語の師匠に至るまで。
人は教わりながら、成長して、技術を磨いていきます。
報酬を直接もらわなくても、間接的に人に指導する仕事はあります。
職場の新人教育、上司から部下にむけての指導、新しいシステムの使い方をレクチャーする担当者、精算のやり方やルールを教える経理部など。
じつは、世の中見渡すと、「教える」というのは、至るところにあります。
もし、人に教えることがあるとするならば、ぜひ、教え方の流儀を覚えておきたいものです。
とりあえず「ググれば、わかるよ」を、禁句にしましょう。
なぜ「ググって」がイケないのか
先日、Googleドライブへのショートカットリンクが切れたため、困っている方がいました。
その方に、まず「ググってみれば、わかるよ」と言っていいのでしょうか。
もし、ITやデジタルに慣れている方なら、それでも問題ないでしょう。
しかし、たいていは、よくわからない方が多いのです。
「ググってみて」と言い放ったことで、どうやって検索をかけたらいいのか、
わかりません。
検索かけるには、それに関わるワードをあらかじめ知っていることが必要です。
検索は、うろ覚えの知識を、確かな情報を見ることで、確信に迫るために行うものです。
乗り方がわからないのに、いきなり自転車に乗ることを勧めるようなものです。
「ググってみれば」は、教えることを放棄した言葉なのです。
教えることより大切なこと
では、相手に知識や情報、技術を伝えるのに、いい方法はないのでしょうか。
それは、ひたすら相手の状況をリサーチすることです。
ITの知識、その方が使っているパソコンなどのスペックはもちろん、いま陥っている現状をしっかりと観ます。
そして、その先、その方がどうなりたいのか。
その希望も知るようにします。
実は、困っている方がお話する内容は、ほぼその方の希望しかありません。
現状や、自分のスペックについては、知るよしもないのです。
最初から、そこを知っていれば、「ググれば」の言葉で、解決します。
教えることって、実は、相手をよく観るということなのです。
相手の話をよく聴く、傾聴するだけでは、教えることができません。
相手の話から、節々から醸し出す情報を嗅ぎ取って、真意を見つける作業から、教えることが始まるのです。
実は、この手法、見積書を作るのによく使います。
よく、公益法人の認定取得の見積もりを出します。
相手は、自分の現状や希望を言葉にすることができますが、専門家にしかわからないことは、伝えることができません。
そこを、専門家であるこちら側が、見えていなかった問題点を炙りだすのです。
思ったより、値段が高いと思われることもしばしば。
でも、それは、ご自身が見えていない問題点を、数字に表したにすぎません。
見積書は、数字で相手に現状を教えています。
そこを、「相場はググっていただければ」では、正しい現状をお伝えすることができません。
いずれは、AIが答えを出す時代はくるかもしれません。
でも、情報化、言語化されていないものを拾い出し、その方に似合った言葉で、お伝えするのが、ほんらいの「伝える」です。
「ググればいいじゃん」
それは、禁句にしておきましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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