ただのお刺身を、ちょっと芸術点をUPするだけで、品格が生まれます。
粋な寿司職人に見習う、お仕事の品格について考えてみました。
田舎にあるお寿司屋さん
そのお寿司屋さんは、国道沿いにありました。
1階が店舗、2階は職人たちが暮らす住居になっています。
暖簾を潜ると、東京下町にあったお寿司屋さんと同じ匂いがします。
昔ながらのお寿司屋さん。職人の技術は、仕事をしながら伝えていくスタイルで、受け継がれていきます。
12時前に入ったので、まだ、それほど混んでいません。
他のお客さんが「日替わり定食」をオーダーしていました。
限定15食ということで、私も勇気を振り絞って注文しました。
カウンターには、腕に覚えのあるベテラン職人さんが二人。ホールの動きもチェックしながら、流れるように仕事をします。
奥の厨房とカウンター内を行き来する10代の若い見習いさんが、定食のてんぷらを持ってきました。
今日の日替わり定食は、天ぷらとお刺身のセットです。それに、大根おろしとしらす干し、サラダと茶碗蒸し、アラ汁にごはんという、満足な品です。
こんなランチは、久しぶりです。
今日のお勧めを見ると、かつおのお刺身が一番最初に書かれていました。
「今、初がつおの季節か」
お寿司屋さんで、四季を感じるという粋な時間を過ごしました。
そんなとき、運ばれてきた定食のお刺身をみて、心が動かされたのです。
ちょっとした盛り付けのしかけに、品格が宿る
定食のお盆が運ばれたとき、まずは天ぷらに目がいったのですが、次の瞬間、お刺身の甘海老に心を奪われました。
キュルンと身をまとった海老のしっぽ。
「かわいい」思わず声に出しそうになり、写真を撮らせていただきました。
今までも、仕事中のランチでお刺身定食をいただくことがありました。
たいてい、定番の魚であり、その中に甘海老があったしても、
「ぬトン」と寝姿を晒す甘海老が当たり前でした。
でも、ここの甘海老は、佇まいが古風な女性を彷彿させています。
「駄目だ。このままでは箸をつけることができぬ」
かつて、東京神田にあったお寿司屋さんは、カウンター席をすべて回転寿司に変えており、せわしない雰囲気に変わってしまいました。
でも、ここのお店は昔ながらの技術の伝承を頑張っているなと伝わったのです。
おそらく、このご時世では、相当苦労されたと思います。
でも、必死に守ってきたからこそ、今、私はその技術に触れることができたのです。
いい仕事に触れて、いい体験をすることが成長の要に
お食事をいただき、帰りの車の中で、いろんなことを考えました。
あの甘海老に匹敵する、自分の仕事はなんだろう。
仕事は、報酬をいただくものばかりではありません。
家での家事も、立派なお仕事です。
その仕事の結果、その人の行動の効率化をあげることが、仕事なのです。
無骨にお腹を満たすだけではなく、ちょっとした心の感動を与えるのに、大金も派手な仕組みもいらないのです。
ちょっとした、盛り付け。
私の仕事の場合は、ただ結果を残すだけではなく、仕事の過程で、「自分でもできるかも」という気づきをしていただくことでしょう。
「経理は、外注するものだと思っていたけど、自分でもできるんだ」
「どうしたらいいか、わからないけど、自分でもできた」
この「自分でできた」という、自信が、これからの時代を生きていける確信に変わるのです。
経理というつまらない仕事ですが、自分の自信につながるようなきっかけになっていただければ、嬉しいです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
未来のレモンサワー。前回の出荷時に購入できず、やっと初体験。
ウォッカベースで、飲みやすく、自宅でもバーの味を楽しめました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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