ある年齢になると、身体にガタがきます。
傷の治りが遅いとか、目が悪くなって文字や数字が読みにくくなるとか。
肌の調子も悪くなるし、髪の色も変わってきます。
つまり、老化です。
老いを受け入れるのか、そうでないかは人によって違います。
若い頃は、何も考えずに無茶したり出来ました。
しかし、老いてくると出来なくなることが増えてきたり、身体が弱くなっていることを自覚して、それに対して自分はどう立ち回ればいいのか、考える必要がでてきます。
そこで諦めるのか、もがくのか、知恵や財力で逃げ切れるのか。
その人の生き方が表れるところです。
老いを自覚したとき
私は、最初に目から老いを感じ始めました。
子供の頃から遠視性乱視があり、30代に入ってすぐ老眼鏡をかけていました。眼科の先生に「かわいそうに、もう老眼だね」と同情されてました。
そのため、私にとって老いとは日常だったのです。
出来なくてあたりまえ。出来なければ道具ややり方を考えればいい。
私は老眼鏡をかけて、苦手だった文字や数字を読み込む仕事に従事することが出来たのです。
斜位
しかし、本格的老いが出てくる適齢期になるころ、また数字や文字が読めなくなってきました。
原因は、斜位でした。老化により目の周辺筋肉が弱り、調節しにくくなったためです。
元々、斜位だったところ、若いうちは気合いで調節できていたようです。
通常、横にずれる斜位は一般的ですが、私の場合、縦横両方の斜位でした。詳しい眼鏡屋で調べてもらった時は、「今まで大変だったでしょう」と、またここでも同情されました。値段が張りますが、プリズムレンズ入りの眼鏡を作る羽目に。これでまた、文字や数字を読むことができます。
斜位とは↓
https://optik-shimizu.com/category/syai/
ついでに、車の運転もだめで、数字読む用のプリズムレンズ眼鏡だと、遠くが見えにくくなるのです。これでまた、運転用の眼鏡を作りました。
所作をきれいにする
頭痛、肩こりはあります。崩した姿勢で座っていたり、ソファで怠惰な時間を過ごしたりすると、あっという間に身体に悲鳴があがります。パソコンのモニターが斜め左によるだけで、肩甲骨周りが痛くなってしまします。ついでに、長年の職業病でしょうか。軽い頸椎ヘルニアも抱えています。
ここで、押し入れを改造してスタンティングデスクにしたり、分離型キーボードなど、ガジェットや環境による改善を試みます。そして、立ったり座ったりする時は、優雅にバレリーナが踊るように流れる所作を試みます。立ち姿も、肩を引いて顎が前に出ないようにします。
どっこらしょ、とガニ股でガッツリ立ち上がるのは、腰によくありません。
身体を温める
1日の終わりは、必ず湯舟に浸かります。冷えは大敵です。特に夏は、冷房で冷え切っています。
入浴剤を何種類か用意して、気分でセレクトしたりすると、気分は姫です。そして、寝る前に頭も身体もクールダウンの時間をとります。いきなり布団にバタンと倒れ込んでも、睡眠の質はよくなりません。
受け入れる老いと、跳ね除ける老い
私は、道具で解決できるものは足掻きますが、自分の身体を変えるための課金はしないと決めています。仕事に影響あるものは躊躇なく足掻くけど、老いを否定する美を追求しようとは思っていません。キリがないし、やってもやっても老いは逃げてくれないからです。
顔であるシミなどなど。治療が必要なら健康保険範囲内ならやりますが。
その代わり、老いて初めてできることを楽しもうと思っています。
顔や腕にあるシミは、生きた人生の領収書です。
髪の毛は、天然の脱色カラーで明るくいきます。髪と肌に艶が残るよう保湿するだけです。
人より早く、老いを自覚した分、脱力することを覚えた次第です。
そして、ニュートラルな姿勢でしなやかにしていきたいものです。