どうしても、困ったときについやってしまう「グレーな処理」。
一度手を出すと、以後続けることになります。
人間に置き換えると、グレーな処理は、「酒・たばこ」といったものを習慣で続けているのと同じでしょうか。
黒に近ければ、違法行為に限りなく近づいていきます。
大丈夫な人もいれば、生活習慣病がひどくなる場合も。
会社にも、同じようなことが起こるのです。
このようなとき、経理で対処する方法はあるのでしょうか。
まだ、会社自体が未熟なケースが多い
実は、どうしてもグレーな処理をせざる得ない中小企業は、たくさんあります。
これは、商売しにくい環境で、厳しい法規制がなされている現状があるからでしょう。
しかし、その中でも順調に業績を伸ばして、ホワイトな経理を可能にしている会社もたくさんいます。
もちろん、個人事業主で頑張るフリーランスをはじめ、ひとり仕事として頑張る人たちも、正しい経費計上をして、申告している人たちがほとんどでしょう。
しかし、正しい処理をしない方々をみていると、もしかしたら、次に上げることが原因ではとおもうのです。
「正しい知識」と「自分や状態を客観視」です。
自分が大変だという状況に押され、改善すべきことが見えていません。
こうなると、その状況を引き起こしているのが、自分のせいではなく外部にあると思いたくなるのです。
そのようなとき、経理担当者として関わらないといけない場合、非常に困ったことになります。
会社の指示による処理が「経理」のせいにされることも
個人事業主やひとり社長の場合、すべて自分の責任になるので、処理の色度合いをどうするかは、ご本人が決めることになります。
問題は、組織の中で経理を携わる人の、責任の所在です。
本来であれば、組織の責任者である立場の方が、経理に処理を指示します。
しかし、一度問題が明るみになると、「経理が勝手にやった」といった発言をしてしまうケースも見られるのです。
その会社の内部統制がどうなっていたのか、別の問題が明るみに出ます。しかし、そんなことより、自分にかかる責任を少しでも軽くしたい一心で、保身に入るのです。
こうなったら、経理担当者は、自分の身を守ってくれる存在がいなくなります。
こうして、よく見られる経理事故は、実務担当者が責任を取らされる場合があるのです。
正しい経理を味方につけられる社長は成長する
うまく行っている会社は、以下のように経理と良好な関係を持っています。
・正しい経理が機能している。
・内部統制が整っている。決済などきちんとチェックルーティンができている。
・経営者がその経理を自分の懐刀のように、丁寧に扱えている。
・社長が経理の仕事に介入してこない。
逆に、いろんな意味で苦労の多い会社は、往々にして次のような場合が多いです。
・経理に間違えた処理を押し付けている。
・経理にたいして、「細かい」「厳しい」と文句を言う。
・内部統制が機能していない。
・社長が経理の仕事にとやかく指示をしてくる。
この二者をくらべてみれば、次のようなことがわかってきます。
経理に気が取られている経営者は、事業に集中できていないという点です。
ひとり社長や、個人事業主の場合、自分で経理をするので、それ自体が経営者の仕事になります。
しかし、組織の場合は、規模によって社内での役割分担があるはずです。
経理は経理、社長は社長の仕事があります。
自分がやるべきことがうまく行かないため、なんとか経理で誤魔化して見栄えのいい財務諸表を作ることに、懸命になるのです。
結果の見栄えに、時間とエネルギーを掛けるのは本当にもったいないことです。
外部環境が悪いからうまく行かないと諦めるのではなく、
上手くいくケースを真似て、行動から変えてみましょう。
そうすると、苦しくなってきます。ここで、なぜ苦しいか、よく考えるのです。
苦しいからやめるのではなく、苦しみがどこからきているのか、よく自問自答するのです。
これを乗り越えると、自分のやるべきことがはっきり見えてくるでしょう。
厳しいですが、こうして一人ひとりが強くなることが、今一番求められているのかもしれません。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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