初めての人に伝えるときは、以外なキャラクターを使う。中山競馬場にて。By iPhone 12 mini
生まれて初めて、競馬場の場外馬券売り場へ。
馬券買いに来たのではなく、ふらりと寄り道です。
そうしたら、このポスター。次来る時は、電車で行こうと思った次第。
それだけ、初めての人にインパクトを与えました。
このように、「初めて」の人に、「おお、そうか!」と思っていただけるには、
どうしたらよいでしょうか。
部下や後輩に、仕事を教えることが多い社会人にとって、悩みのタネです。
平泳ぎの足をどう教えるか
私は、水泳インストラクターの仕事をしていました。
特に、初めての子どもたちに、泳法を教えることが多かったのです。
この仕事で、難関と言われるのが、「クロールの息継ぎ」と「平泳ぎの足」です。
「クロールの息継ぎ」は、数こなし、泳ぎながら補助をつけていれば、ほとんどの子どもたちは会得していくのですが、
「平泳ぎの足」は、カエル足ではなく、足のスネをスクリューのように、動かすので、
言葉で教えることが非常に難しいのです。
水泳の上達で、差が出るのが、この「平泳ぎの足」をいかに早く会得したかどうかなので、
教える側として、腕の見せどころとなってきます。
教えるとは、腑に落ちるまでの時間を短縮させること
初めてのことで、今まで触れたことのないことを教えるのは、とても難しいです。
しかし、教えようと思うから難しいのではと、気づきました。
「教える」のではなく、「腹落ちするよう、導く」です。
教えているのに、理解できないから、悔しい感情が湧いてくるのです。
しかし、「腹落ちしたかな?」と思うと、不思議と腹落ちするまで、根気強くあの手この手を考えるようになります。
最初のポスターのように、誰もが知っているキャラクターを使えば、すぐにイメージを沸かすことができます。その先は、人それぞれの経験値に結びついて、新しい価値観を得られるようになるのです。
たとえば、先程の平泳ぎの足を、どのように伝えるか。
これは、「水面に石切りするときの腕の動きに似ているよ」と子どもたちに伝えると、
膝関節を回して、スネで水を回しながら挟み込む動きを、会得しやすくなります。
腹落ちする時間を短縮するとは、その人が持っている経験と結びつける作業ことなのです。
「教えたはずができない」は、教えられていない
人に教えているのに、何回伝えても、伝わらない場合、それは、伝えたことになっていません。
相手の背景を理解していないと、伝え方を間違えてしまいます。
人に教えるとは、自分が伝えたいことを言い切って理解してもらうことではないのです。
相手の背景を理解することなのです。
「仕事だから、これだけのことはわからないと駄目」ではなく、
「仕事だからこそ、相手に効率よく伝える」という視点で、人への指導を見直してみましょう。
まずは、腹落ちできるところまで、歩み寄ることが、大切です。
=編集後記=
【昨日のできごと】
週末から月曜日にかけて、オフ。
そろそろ始まる年末大掃除に向けてのタスクチェックなど。
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