「事業を遂行するためには、事業計画書を作りましょう」
補助金申請や金融機関からの借入などの資金調達に事業計画書が求められます。
資金が入れば、夢だった事業が進められます!
ちょっとまってください。
実は、事業計画書を作っただけでは、事業の成功は難しいのです。
どんどん、目標を達成している経営者の秘密を少し覗いてみようと思います。
事業計画書とは、日々の積み重ねのその先
事業計画書とは、補助金申請や金融機関からの融資のとき、提出を求められます。
理由は、簡単。
貸したお金がきちんと返済されるのか、託したお金を正しく使われるのか、資金運用には欠かせないチェック項目です。
立場逆なら、自分でも同じことをしているはずです。
そして、事業計画書を作る過程で、自分の事業についてより深く思いを馳せるチャンスでもあります。
でも、実際に作られた事業計画書は、目的は資金を手に入れるために作ります。
実際より、予想を大きく見越して作ることもあるでしょう。
また、予想つなかい社会情勢で、計画どおりに行かなくなることもあります。
本来、事業計画は、日々の経理で積み上げたその先を描いたものです。
この土台となる経理が疎かになると、事業計画書の中身が絵空事になりかねないのです。
日々の経理習慣の凄さ
先日、とある経営者の方にお会いすることがありました。
開口一番、自分の事業の説明を端的にまとめて説明し、これからの事業の話をされていました。
私は、いろんな社長さんとお話することが多く、一人ひとり事業のこれからを思い描く話しを聞いてきましたが、その中でも群抜いて、具体的なエビデンスに基づいて話しているのが伝わる方は、初めてでした。
「毎日、試算表のチェックをしています。前日の成績がわからければ、怖くて動くこともできません」
とおしゃったのです。
へ?毎日ですか?……?
おもむろに、見せていただいたのが、スマホに表示された貸借対照表でした。
このレベルで、毎日やっているのですか??
この経理フローを作った従業員の方は、優秀ですねと、言ったら、
「いいえ、これは、自分で作りました」
社長自ら、経理の自動化フローを作っていたのです。
どうやら、元エンジニアということで、スキルをお持ちだったようです。
経営者として、自分の描いている未来を形にしてきている人は、毎日経理をやっていたんだと、改めて実感しました。
私が、経理こそ事業を育てるという意味を、証明してくださったのは、本当にうれ叱ったのです。
いきなりステーキ創業者の方と、お話する機会がありましたが、その時も、創業時はすべて自分で毎日経理をしていたそうです。
成功者の条件として、よく早起きが取り上げられていますが、毎日経理こそ夢を形にするための、条件とも言えるはず。
私のメニューにある経理セミナーは、人気がありません。
でも、確信持ってメニューに上げ続けてきていいんだと、思えたことは、ありがたいことでした。
経理習慣化のステップ
とはいえ、毎日経理習慣を定着させるには、段階を踏んで進めていくといいです。
経理時間をブロックする
個人事業主、ひとり社長であれば、支出と収入の記録は、毎日します。
これに必要な時間は、15分から20分。時間掛かってしまうと、次の日の経理にやる気を失せてしまいます。
極力、短い時間で作り上げられるよう、効率よく作業できる環境も作っていきます。
私は、毎日経理、毎週経理、毎月月初の経理と、3段階にわけています。
環境整備に余念がない
極力、会計ソフトを使わず、Excelにデータを溜めていく方式をとっています。
会計ソフトには、Excelインポート機能を駆使します。
また、電子取引領収書や、電子契約書などは、Notionや契約書ツールを駆使しています。
使い慣れているパソコン環境やツールで、毎日経理への敷居の高さを、少しでも低くする工夫は、課金する価値はあるはずです。
あと、苦手な仕事と、得意な仕事をする環境は別にするとよさそうです。
経理がいやで、ついつい、いつもの仕事に逃げてしまう口実をなくします。
私は、経理はWindowsパソコンを別に机に設置してやっています。
Macパソコンだと、ついつい、楽しい仕事をしたくなってしまいますから。
継続する工夫
毎日経理を頑張った結果を、見える化にします。
毎日試算表を出すだけではなく、経理タスクをこなしたという結果を、カレンダーに記録するだけでも構いません。
連続◯日、やったぞ!
この達成感は、子供の頃から私達は持ち合わせています。
一ヶ月のスタンプカードにハンコを押して、12枚溜まったら、確定申告前祝いとして、お食事に行ってもいいですね。
そんな気軽なしかけのほうが、達成したときの喜びは大きいものです。
毎週、毎月の振り返りのために毎日経理習慣をつける
こうやって、毎日経理をしたら、からなず振り返りをします。
タスク管理でも、振り返りはします。
でも、なぜか経理の振り返りはしない人が多いです。
実は、試算表には、情報が多く乗っています。
売上とか、利益とか、運転資金が足りているかとか、そんなありきたりな情報はもちろん、
夢実現に向けて、まだできることは何かを教えてくれるのが、試算表なのです。
ここまでくると、毎日経理の習慣化は定着してきます。
そして、自分が事業をコントロールする人である自覚をもつようになるのです。
経理習慣がもたらす長期的効果
経理習慣が定着すると、次なるステージにアップすることができます。
それは、夢実現のために必要なタスクが見えてくるということです。
- 財務状況を正確に把握
- すばやい意思決定
- やるべきタスクを早期に見つける
- 投資するタイミングや規模に検討をつける
- 取引先や銀行などの信頼を得る
毎日経理をすれば、これだけのお釣りが帰って来るのです。
まさに、毎日コツコツと「人事を尽くして天命を待つ」という言葉に通じます。
日々の地味な積み重ねのその先に、自然と大きな成果につながっています。
今流行りの「引き寄せ」です。
経理作業の習慣化は、単なる数字の管理ではなく、事業の成功と夢の実現への近道なのです。
皆さんも、この重要性を心に留め、今日から実践してみてはいかがでしょうか。
=編集後記=
【昨日のできごと】
週末から月曜日にかけて、オフ。
そろそろ始まる年末大掃除に向けてのタスクチェックなど。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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