平日の昼間に、銀行ATMに並ぶ機会がありました。
雇用されていた頃は、仕事終わりに最寄りの駅にあるATMを利用していました。ネットバンキングにすれば、そんなことをする必要がないのですが、利用していた銀行のセキュリティーが複雑で、かつ、振込手数料などもかかるので、激務で時間ない中やる気も起きずにいました。毎月、長い列に並んで、前の人が終えるのをひたすら待つ、という苦行に甘んじていたのです。
実際に平日の昼間に並んでみた
今回、昼間にAMTに並ぶ機会がありました。
雨が降っていたこともあり、車で30分かかるショッピングセンターにいきました。
ここには、利用したい銀行のATMが全て揃っています。
自宅付近で、一箇所にまとまっているとこは、他にございません。
このほかに、セブン銀行とセゾンATMもあります。ここに来れば、効率的に用事を済ますことができると思っていました。
ちなみに、私は、生活資金の銀行を以下のように利用しています。
セブン銀行(電子マネー決済用)、郵便局(子供の学校関係の引き落としなど)、都市銀行系列(クレジット引き落とし用)、地元の地方銀行(旧給料口座、今は生活費口座)
こうもバラエティ豊かだと、このように揃っていると大変助かります。
しかし、平日の昼間ですが、銀行によっては長蛇の列を成していました。
待っている間、あたりを見渡して時間を潰しますが、どんどん物欲が湧いて来てしまいます。お腹も空いて来ました。行列のできるお店なら、目的を果たすまでモチベーションを保つことができますが、ATMだとそこまで気分を盛り上げることは難しいです。
そして、ATMに並んだ成果がこちらです。
ATMの列の束縛から離れた瞬間、半ば諦めていた新譜初回限定盤2種類を買うことに…。そして、ジャケを眺めながらエスプレッソをいただく至福の時間…。
なんのための効率化なのか?散財してどうする!
銀行の支店統廃合
昔は、各街に銀行の支店がありました。駅にATMが無かったけど、自転車を走らせれば、窓口があり、店舗のATMも充実していました。
しかし、昨今の支店統廃合により、街から銀行が消え、駅やショッピングモールにATMが充実して来ました。そして、スマホの普及とともに、個人がインタネットバンキングを気軽に利用できるようになりました。
時代は、ハードからソフトへ。機械からデバイスへ。
しかし、利用者の立場から見ると、「不便になった」が正直なところでしょう。オンラインで用事を済ませる人ばかりではありません。どうしても、変化できない部分が残っています。
効率化=ネットバンキングなのか
ATM行列には、ベビーカーを押したお母さんもいらっしゃいました。
インターネットバンキングにすれば、家で済ますことができます。子供の機嫌を伺いながら、ATMの操作をするのは難儀です。
しかし、外に出る用事のついでだったら、家で子供の面倒をみながらインターネットで振替するよりは、比較的空いている時間帯にATMに並んでタスクを完了させて、子供も外に出られる開放感で幸せなのかもしれません。
今回の私のように、並んでいる間にいろんな発見をしてアイディアを温めたり、お気に入りのCDを買うことができたりします。
もしかしたら、ATM行列に並ぶことで、いろんなタスクをこなすこともできて、大いなる効率化ともいえます。
インターネットバンキングが正義で、ATMが悪なのか。
という短絡的な図式ではなく、
自分に与えられている時間を、どのように使うのが自分にとって正しいのか。
ということだと思います。
私の場合、もうATMに並ぶことはしないでしょう。至福の時間は、何かの次いでではなくて、完璧な至福な時間を持ちたい、が結論です。
ATMから得られる情報は、銀行の広告と自分の口座情報だけです。行列に並ぶほど嬉しいものではありません。
行列に並ぶ時は、ワクワクするものだけ。それ以外は並ばない。
それがはっきりしただけで、今回並んだ甲斐があったので、それはそれでよかったです。