YouTubeで発信をしていると、動画の内容ももちろん、本の表紙にあたるサムネイルづくりに悩むことがあります。
デザインセンスがないと自負している私は、自分なりに頑張って自作してきましたが、どうも、画用紙の紙芝居的な無骨さが抜けません。
そこで、AIにお願いしてみようと、ちょっとやってみました。

YouTubeを始めた当時、頑張ってサムネイル用の静止画を取っていた私。
なぜ、デザインを知らないといけないのか
私は、長らく、紙の世界で文字や絵を書いてきた世代です。
パソコンなど、デジタルの世界では数字がメインだったので、デザインについては特にセンスを必要とされてきませんでした。
でも、これが、今になって、センスがないことがいかに致命的なのか、思い知らされます。
YouTubeを始めたころは、Canvaにあるテンプレートを利用して、なんとか作っていました。

動画を投稿し始めたときのサムネイル。迷走しています。
色々と作ってみては、これじゃない感があり、あれこれといろんなテンプレートを利用してきました。
実際に作っていると、思うのは、雑誌を切り抜いてコラージュを作るのに非常に似ています。

Retro collage illustration element set vector, printable collage mixed media art
素材を切り貼りして、いい具合に配置して、一つの作品を作る過程。
やってみると、少女のときめきを思い出し、楽しい作業になります。
でも、自分の顔をコラージュするのは、しばらくなれませんでしたね。
最近になって、そのこっ恥ずかしさはなくなってきたように思います。
でも、芸術的に、自分が作って楽しいだけでは、なかなか視聴していただくようになれません。
この現実に思い知らされるのは、このあとすぐで、悩みながら収録し、サムネイルを作ってきました。
故に、統一感のない、動画サムネイルリストに仕上がっております。
今思うと、Excelの表を作るにもセンスのあるなしはありました。
醜い表を無骨に仕上げる人、罫線が見やすく、数字が頭に入ってきやすい表をつくる人。それぞれでした。
自分はどうだったかは、思い出せません。
無骨とハイセンスのちょうど間にいたように思います。
ネット上でいいデザインを見ているAIなら、答えを知っている?
人の行動は、だいたいパターンに分けられます。
一人ひとり個性もあり、考えも違うはずだから、共通した行動様式というものはないと信じたい気持ちもあります。
でも、実際に「行動心理学」や、「行動経済学」といった学問が成り立っているわけで、だいたい、人は共通した行動をとるという統計があるのです。
ということは、いいデザイン、悪いデザインは、あらかた、区分けできているのではと考えました。
であれば、昨今の作画能力をバクアゲしてきたChatGPTに、丸投げしてみてもいいのでは?
ということで、実際に作ってみました。
実は、まだ編集中の動画。でも、その編集作業に飽きたので、AIを立ち上げて以下のプロンプトを入れました。
「Notionアンバサダーが個人事業主に初めての導入を実況した動画のサムネイルを使って」
そこに出てきたのが、こちら。
既視感が満載のサムネイルを作ってくれました。
しまった!アンバサダーといったら、男性が多い!
確かに、YouTube界隈でNotion関連を発信しているアンバサダーの方々は、ほぼ男性です。
そこで、自分の写真を取り込んでもらいました。

正面、かつ鮮明に写っているのがこの写真。
私という顔が、一番鮮明に写っているのが、この写真しかありません。
宣伝用に撮影したものは、すでに2年前。どうみても経年劣化は否めず、今現在の写真をなんとか選んでみました。
これを、ChatGPTに読み込んでもらいます。
命令が雑だったのだろうか……。
とても違和感のあるサムネイルに仕上がりました。
中学のときの、家庭科の先生にそっくりです。
そして、私のようで、わたしではありません。
頑張ってくれたのはわかりますが、これを採用する気になりませんでした。
もしかしたら、プロンプトの不備があったのかもしれません。
そこで、聞いてみたところ、次の答えをくれました。
- プライバシーの観念から、今の生成AI(DALL-E)では、写真そっくりに仕上げないようにしている。
- どうしても、似せたいなら、具体的な指示をするように。
- 日本語より、英語のプロンプトならニュアンスを理解してくれる。
- 人種、年齢、ヘアカラー、ポーズ、着ている服の色、表情(親しみやすいなど)を指示。
そして、より似せていくなら、専門の画像編集ツール(Photoshopなど)か、アバター生成ツール(Ready Player Me、Luma AIなど)を使って欲しいそうです。
確かに、私の知らないところで、AIで勝手に生成されていたら、これは怖いことです。
もしかしたら、AIのタガを外してしまったら、どんどんクローンのように自分が生成されてしまうかもしれません。
そうならないように、AIに自重してもらえるよう、コントロールをされているのかもと思うのです。
AIがくれた答えを書き写すところからやってみる
思いもせずに、人物を使ったサムネイルが出たところで、話が脱線してしまいました。
今回のAIにサムネイルを作ろうと思ったのは、ネットで再生数を上げているサムネイルに似せて作ってくれるかもと考えたからでした。
でも、生まれたサムネイルは、私のようで私ではありません。
では、どうしたらいいのか。
それは、そのまま利用せず、いったん自分のCanvaで、写経のように似せて作るとよさそうです。
構図、テキストの種類、大きさ、太さ、文字の配置などなど。
書き写すことで、私の血肉になります。
正直、AIに全部頼ろうと思った私が間違いでした。
AIにそっくり作らせるには、それ相応のプロンプト、専用のAIの使いこなしなど、自分で作る以上の時間と労力が欠かせません。
今の自分がAIの専門家になるのか、AIを先生として自分を鍛えるのか、どちらかの道を選ぶことになるでしょう。
今のところ、私はAIを先生として、世間の常識を教えてもらうという使い方が合っているようです。
とりあえず、この家庭科の先生を思い出したことで、AIをいじる手をとめて、たまった洗濯物をたたむことにします。
=編集後記=
【昨日のできごと】
YouTube収録と、Notion構築のメンテナンスオンラインなど。
ほぼ自宅に籠もっています。
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