事業主として、仕事を始めたら、まずは経理を覚えることをお勧めしています。
理由は、簡単です。
経営者の視点を得るのに、一番効率のいい方法だからです。
間違いやアラートを早く見つける
経理は、定期的なルーティンとして、習慣づけて行います。
例えば、毎週金曜日を経理の日として、その日の午前中は、溜まった領収書を処理するなど、
定期的に、経理の処理をします。
また、毎月月初、つまり1日の日は、売上の請求書に漏れがないか、カード払いの引落など、チェックしていきます。
このような、一見地味に見える作業は、実は、自分の足取りを確認する振り返りになるのです。
都度、チェックしていくと、ふっとした心の緩みが見つかることがあります。
人は、間違えるものです。絶対に正しくできるわけではありません。
経費を使いすぎていないか、売上の請求金額が、間違えていないか。
これらを、随時チェックすることで、いち早く軌道修正することができるのです。
もし、決算ギリギリに気づいたら、手遅れになるので、修正事項は早く見つけることが肝となります。
お小遣い帳から事業経営の考え方へ
次に、挙げられる理由は、いち早く「簿記」の仕組みを理解することです。
経理をしていると、この「簿記」に必ず触れることになります。
昨今の、クラウド会計では、入力は、スキャナすることで、ソフトの中で仕訳が行われ、
自動で試算表が出来上がるようになりました。
ただし、あくまで、理論上での話です。
実際は、仕訳がうまくいかず、試算表でチェックしてみると、貸借対照表の売掛金や、カード払いの残高が、間違えたりしています。
ここを、見極めるようになるには、帳簿を見る力も必要になってきます。
この試算表をチェックできるようになる頃には、経営者は、俯瞰的な視点で経営を観ることができるようになっています。
ただ、「売上がどれくらい?」「利益はいくら残っている?」ではなく、
「会社の元手がどれくらい増えたか」「来期の運転資金がどれほど残っているか」
「売り上げた金額が、すべて回収できているか」
といった、資金を立体的にチェックすることができるようになるのです。
自転車に乗れるまでの過程と同じ
このように、まずは、経理を覚えてしまうことが、今後の事業経営に、大きな影響を与えることは、ご理解いただけたかと思います。
事業を始めたての頃は、覚えることがたくさんあり、とても経理まで手が回らないと思いがちです。
しかし、もし、事業が大きくなり、専属の経理担当者を置くようになった場合、
ますます数字に対して苦手意識が大きくなってしまい、経営判断がますます、カンに頼る傾向にあります。
そのリスクは、アラートや間違いに気づかず、そのまま突き進んでしまうことにあります。
そうならないためにも、まだ小さいときに、自分の手で簿記の知識を得ておくことが、一番効率的なのです。
定期的に、少しずつ、領収書を入力するだけでもいいです。
まずは、自分の手で、経理を始めませんか。
いつのまにか、自分の相棒的存在になって、経営に自信を持てるようになるでしょう。
では、毎週金曜日に、経理に役立つ簿記の基礎知識など、20分前後の動画を配信しています。
経理の習慣付けのお手伝いとして、活用できますので、ぜひ。
=編集後記=
【昨日のできごと】
地元の沼周辺の清掃ボランティアへ。
外来植物の駆除です。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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