確定申告が終わって、4月の月初を迎えました。
1月から3月分まで、ずっと貯めていた方。今後経理を続ける自信が少し、萎えてしまったかもしれません。
逆に、確定申告があっても、毎日、毎月の経理を続けてきた人は、継続することに苦なく取り組めていらっしゃることでしょう。
この1年、経理を上手く軌道に載せるには、この確定申告時期に、いかに経理を継続し続けるかにかかっています。
この「確定申告時期での、今の経理を維持するコツ」
これを考えてみました。
確定申告は、翌年の1月お正月に完了させてしまう
今年の私は、確定申告を1月10日には完了していました。
え?確定申告は2月15日からのはず……。
大丈夫。
それは、税務署の窓口が開く日付であり、オンラインでは、年明けから電子申告をすることができます。
え?クラウド会計系など、会計ソフトの確定申告プラグインは、たしか2月の中旬にならないと使えないはずでは……。
大丈夫。国税庁の確定申告等コーナーで申告すれば、可能です。
泣く子も黙る、国税庁が作っているサイトです。一番間違うはずもなく、かつUIもよくできているので、なまじ会計ソフト会社の申告ツールを使うよりは、断然使いやすいのです。
「期首振替」という技を使う
でも、クレジットカードの締めが間に合わないのでは。
そうですね。個人事業主の場合、12月31日が決算日なので、その日まで買って、使っているものは経費にします。
でも、クレジットカードの締日が翌月の中旬だったりするので、1月月初には、まだ、明細がないので仕訳を切ることもできません。
ん?少し待ってください。
かつては、これは正解でもあったのですが、今はちがっています。
電子取引保存が求められているので、カード決済したデータは、手元にあるはずです。リアル店舗でカードを切ったときも、領収書が手元にあるはずです。
これらの情報を元に、決算仕訳を切れば、帳簿を締めることができます。
例:
12月25日に次の買い物をして、カード決済しました。
Apple Pencil 16,000円
書籍 1,650円
そして、同日に、携帯電話代のカード決済もされていました。
携帯電話代 3,000円
12月31日付けの決算仕訳は次のとおりです。
そして、翌年(翌月)の1月1日付けで、決算仕訳の逆仕訳を切ればいいのです。
あとは、いつもの毎日、毎月の経理を続けるだけです。
この翌月に逆仕訳を切ることで、年末の決算仕訳がなかったことになります。
いつものように、カードの締日以降に、いつもの仕訳をいれていけば、カードの残高とも一致します。
年金・健康保険料の支払額を通帳または領収書から把握
マイナポータルを設定すれば、納付情報は入手しやすくなりました。
でも、わたしは、年末調整の時期に送付される控除証明書のはがきで、確定申告をしています。
マイナポータルの設定は、あまりスムーズにしやすいとは言い難く、実はまだやっていません。
はがきに記載された金額を、国税庁の確定申告等作成コーナーに直打ちした方が、効率がいいです。
生命保険料の控除証明書が送られたら、すぐに処理
その他に、生命保険料控除証明書があります。
よく、届いた封筒をそのままにして、「あれ、どこやったっけ」と探す時間が生まれてしまうケースが多かったように思います。
そうならないように、届いた証明書を、すぐに入力用ファイルに入れるなど、片付けておくと、後々やりやすくなります。
家族によっては、奥様や息子さんのアルバイトによる源泉徴収票も、12月から1月の給与支払日に、入手できるはずです。
こちらは、扶養親族として、扶養控除の金額に変動がないか、確認する必要があります。
(たまに、バイトを頑張りすぎて、扶養から外れるケースもあります)
配偶者控除の判定は、確定申告書等作成コーナーにて、金額を入れるだけで控除金額を算出してくれます。
なんて便利なのでしょう。
確定申告が遅れる理由として、よく「会計ソフトが対応していない」と言われますが、それはもはや、理由にならないと、ご理解いただけるはずです。
会計ソフトの繰越は早ければ早いほどいい
以上のように、決算を締めてしまえば、会計ソフトを早く繰り越すことができます。
この繰越が早くできるかどうかで、翌年の経理が楽になるかならないかに、大きな影響がでるのです。
まだ、決算が終わっていないから、繰越ができないということが、昔はよくありました。
でも、今は、すぐに繰り越してしまい、決算を終えたら改めて再度繰越処理をすれば、まったく問題はありません。
また、はやく確定申告を提出したことで、すでに以前の数字を変えることができなくなっています。
つまり、過去に意識を戻すことがなくなって、絶えず今の経理に集中しやすくなるのです。
これが、翌年の経理を貯めない、大きなファクターです。
さっさと終えて、気持ちはとっとこ未来に向けて走り出すことで、周囲から一歩先に動くことができます。
これは、ビジネスチャンスを逃さないという点から見ても、非常に合理的であることがわかります。
確定申告後に処理が貯まらないようにする
今年の経理、そして、来年の確定申告を上手く乗り越えるには、たった一つのことを守れば、可能になります。
それは、とっとこ確定申告を終わらせるということです。
2月、3月まで引っ張る理由はありません。
諸事情で、決算が閉まらないこともあるでしょう。
その場合は、少し背伸びしてもいいから、今年の経理を並行して進めることです。
申告期限まで、ギリギリまでもがいた場合、経理や確定申告に対して、辛いイメージがついてしまいます。
これでは、毎日経理をしようと思うはずないでしょう。
でも、早く終えた確定申告には、清々しい記憶が残ります。
そうであれば、経理に対しても、尻込みすることもなくなります。
すでに、今から、来年の確定申告が始まります。
そして、インボイス制度という、経理事務がどうなっちゃうの?という状況もやってきます。
今年こそ、貯めずに経理を続けていきましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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