経理は、実は楽しい作業です。
でも、ほとんどの人が、「経理ねぇ……」とその後の言葉が濁ってしまいます。
実は、私も、本来、経理が好きではありません。
仕事だから、あれこれ工夫してきた結果、
実は、経理はおもしろいと、気づいたのです。
そして、ここまでサボっても大丈夫というラインも見えています。
これからの確定申告に向けて、経理を楽にするポイントをまとめてみました。
経理が嫌いなる理由
経理が嫌いになるのは、これは悪いことではありません。
本来、人間は経理ができるようにできていないからです。
動物である猫は、なにか仕事(獲物を捕る)をしたあと、振り返りをすることはありません。
食べて排泄するのみです。
本能のまま、動くのみです。
そして、どんどん前に進むことで、危険な場所から自分の身を守るようになっています。
だから、経理を苦手にしている個人事業主の方が、毎年確定申告前にして、気持ちがブルーになるのは、これは人として当然の反応です。
だから、経理が苦手なことで、「私は、事業主に向いていない……」と、引け目に感じる必要はありません。
仕事をする脳と、経理する脳は、全く持って異なります。
では、私は、その原因と対策を考えてみました。
取引した後の帳票は、ゴミに見える
まず、経理で一番重要なこと。
それは、領収書や請求書といった紙やデータが、仕事の残骸に見えるということです。
人は、ゴミをまた取り出して、きれいに整えることは基本しません。
ゴミの処理は、基本施設を持つ業者にお願いしています。
人間社会が成り立っているのは、このインフラであるごみ処理場が整っているからです。
世界が、動物だけで成り立っていた時代、食事した後の排泄は、自然界が請け負っていました。
ゴミは自然に消えることがありません。
いつか、誰かが処理してくれています。
となれば、目の前にある取引の後に生まれるデータや紙の処理は、誰かがやることになります。
それを、外注に出すか、自分でやるかの違いだけです。
経理したあとのその先を知らない
経理は、税金の申告のためにする。
そう思っていると、非常につまらない仕事になります。
なぜ、人のためにやらんといけないのか?!
そう思うのは、自然なことです。
でも、経理は実は、その先の未来を決める材料になるのです。
俗に言う、経営判断です。
管理会計や、キャッシュフローなど、経理をもとに、未来のお金を守るためのタスクを見つけていきます。
そのゴールの先を知っていることで、目の前の領収書や請求書が、単なるゴミに見えてこなくなります。
日々の経理、まとめて経理、それぞれのポイント
毎日コツコツやるのか、まとめてエイヤッと片付けるのか。
それは、業種や取引の規模によって、変わってきます。
取引が少ない場合、年間まとめて処理するのもありです。
ただ、いきなり手を付けようとすると、何をどうすればいいのか分からず、やる気を起こすのは難しいでしょう。
ここは、経理ルーティンを作っておくと、やる気がなくてもできるようになります。
日々経理をする場合
日々経理をした方が良い方は、次の通り。
- 売上先は複数ある。
- 入金のタイミングが複数ある。
- 事業用とプライベート用の財布が一緒。
- 外注や仕入など、支払先が複数ある。
売上規模に関わらず、以上に当てはまる人は、日々経理をオススメしています。
即手にしたレシートをスマホでスキャナしておこう
今は、いい時代になりました。
クラウド会計ソフトが充実して、スマートフォンからスキャナできるようになりました。
インターネットバンキングと会計ソフトを、APIで連携するのも、誰もが簡単にできます。
(銀行によっては、事前の手続きも必要な場合もあり)
もし、日々の経理を行うなら、この文明の力を利用しないてはありません。
タスクの振り返りをするなら、お金の振り返りもする
今日一日のタスクを振り返りする場合、ついでに今日使ったお金をチェックする時間も作っておきます。
私は、事業所得の申告をしている人であれば、会計ソフトに直接入力することをオススメしています。
今は、電子取引データの保存やインボイスなど、法律上の制約が増えてきています。
会計ソフトのサービスを利用することで、自分で悩むことなくできるようになります。
日々経理の効果とは
日々経理をしていると、取引先の動向がはっきりとわかります。
お金の動きが、はっきりとしたエビデンスになるからです。
事業をしていると、取引をやめる決断をすることもあります。
よくあるのが、その決断ができず、先延ばしするケースです。
こうなると、ゴテゴテになってしまい、あとから後悔します。
しかし、日々経理をしていれば、その日その日の動きから、決断材料がすぐ手に入れることができます。
決断は早ければ早いほど、傷は浅くなります。
まとめて経理する場合
まとめて経理をしても大丈夫なケースは、次の通り。
- 取引先が一つであること。
- 入金も月に一回、決められたサイクルで行われている。
- 支払いは、事業用カードでやっている。
- 事業用とプライベート用と財布を分けている。
- そもそも、取引数が少ない。
- インボイスをやっていない。
この場合、まとめて経理をすることが可能です。
理由は、銀行通帳残高=事業の利益だからです。
前もって、資金繰りをしなくても、やっていける規模であれば、まとめて経理もありでしょう。
とはいえ、領収書や請求書は、Excelに記録する。
件数が少ないので、まとめて経理ができる、というだけで、やることは日々の経理と同じです。
領収書一枚ごとに、Excelで管理をしましょう。
電子取引領収書は、やっぱりまとめておくと後が楽
Gmailに届く、ネット購買の領収書は、まとめておくと良さそうです。
今年の1月から12月まで、期間設定して「領収書」と検索かければ、電子取引領収書のメールがヒットしやすいです。
※あくまで、見つけやすいというだけで、すべてがヒットするとは限りません。
私は、Notionに電子取引領収書を集約しています。
電子取引保存、とりあえず手持ちのソフトでやってみる NotionとiPad mini6
今では、メールの印刷画面から、簡単に共有できるようになっています。
まとめて経理時に、同時に翌年分も処理しておこう
よくまとめて経理をする方で、今年分をやり終えて、達成感に満たされて、今の経理をしないというケースが非常に多いです。
せっかく、経理脳にシフトしているのですから、今年分も、少し経理しておくようにしましょう。
確定申告前まで、ちょっとまとめておくと、来年まとめて経理をするときに、取り掛かりやすくなります。
ゴールは、申告するまでではありません。
本当のゴールは、今現在の経理をするまでと、決めておきましょう。
ついでに、多くの反省もでてきます。
同じ鉄を踏まないように、今の時点まで経理をすることで、今年の方針も粗方決めることができます。
まとめて経理をしてもいいのは、この今年分まで経理しておくことが条件です。
経理を丸投げ?それとも自分でやる?
以上のように、それぞれの経理のポイントをまとめておきました。
細かいことは、個別相談にて、お伺いできます。
- 経理は、基本、人間は苦手であることは、当然であること。
- でも、片付けていかないと、生活が成り立たなくなること。
- 理性や努力で経理をするのではなく、ルーティン化して無駄なエネルギーを使わないようにすること。
この3つをおさえて、自分に合ったやり方を見つけたら、ほぼうまく行くでしょう。
事業は、基本、継続します。
続くのであれば、1日でも早く、自分に合った経理を見つけられるようにしたいものですね。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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