もし、経理や会計の現場で困ったことがあれば、自ら半沢直樹になりましょう。
いやいや、闇雲に攻撃することでもなく、倍返しすることではありません。
組織の中で、困ったことがあれば、あのドラマに隠されたコンテンツを紐解けば、ヒントが散りばめられているのです。
組織の中で大立ち回りする必要はありません
まだ、社会人経験が少ない頃、私はよく上司に楯突いておりました。
今でさえ、「パワフル」とか「体育系」とか言われております。
まして、怖い経理のおばさんのイメージがあって、最強サイア人のように思われているかと。
でも、そんな私が若かったときは、今より輪をかけてスペシウム光線を浴びせまくっていた時期だったのです。
(本当に、私のあだ名が「スペシウム光線」でした)
年齢を重ね、色んな意味でもまれ、だいぶ丸くなっての今。
(これでもまだ、圧があると言われておりますが……)
自分のパワーの使い所をコントロールできるようになりました。
パッションだけは失わず、パワーの出し方を工夫すれば、誰もが職場や業界の改革をなし得る人材、会計・経理になれるのです。
まずは、「これ、おかしい」という違和感を、一番に大切にしていただきたいです。
いろんな表現があると思います。
「めんどくさい」「やだ」「怖い」「息が詰まる」などなど。
人によっては、いろんな感じ方があるでしょう。
つまり、仕事する上で、ちょっとでも障害だと感知したものは、改善して解決すべき問題だということです。
お給料をもらっているから……、と諦めてしまっては、いつまでたっても改善することができません。
自分の感性こそ、一番に守っていただきたいです。
この違和感をあぶり出して、解決していくことが、そこの場所をより良いものに変わるからです。
自分にとって、違和感があることは、他の人も同様に感じています。
同僚なら、同じ感情を。中間管理職の方なら、マネージメントのやりにくさ。
経営者なら、うまく現場が回っていないことに。
この問題点を解決できるのが、実は現場で働く経理担当者であり、最初にセンサーアラートを出せる人材なのです。
指示されるのではなく、自分から動く
まず、指示されていることは、一旦は忠実に動いてみます。
これは、入社や異動して間もない時期にやることです。
ここで、大切なことは、「これ、意味ある?めんどくさいな」と感じることです。
この違和感こそ、改善にむけてのトリガーになり、組織にとって宝になるからです。
私が、自分のいた環境でやってきたことを、あげてみます。
まず、デスクまわりをカスタマイズ
仕事する環境を整えるところから始まります。
やり方は自由。十人十色です。
私の場合は、机の中のグッズたちの定位置を決めていきます。
そして、キーボード。ここは思い切って、職場のあてがわれたものを外し、私物のキーボードをおきましょう。
実は、ここで言葉ではなく、ノンバーバールで環境改善を宣言するのです。
私はこれですね。
分離型キーボードはインパクトがあります。
キーボードをこだわることで、「お、こいつは機械に詳しそうだな」というサインを出すことができます。
また、自分にあったキーボードを使用することで、効率化が爆上げになります。
これだけでも、周囲に差をつけることができるでしょう。
デスクトップの整理
次に、デジタル周りに着手します。
余計なものは、一切見えないようにしましょう。
一日で使うファイル、フォルダのみをデスクトップに置いて、一日終えたら、格納するフォルダに移動させます。
ここで、Notionを密かに使用します。
私は、iPad mini 6をいつも見られるようにして、そちらで管理していきます。
この先、どこまで整理しきれるかは、職場によって異なるでしょう。
そこは、各自自己責任を持って行ってください。
この「自己責任」こそ、自分の覚悟の現れなのです。
便利だと思うツールを、しれっと使う
次に、便利だと思うツールをしれっと使います。
ツールまでは行かなくても、自分なりにカスタマイズした新しいExcelファイルでも効果があります。
そこで、見回っている人にあえてチラ見せするのです。
実は、Notionに慣れていると、Excelデータの作り方が変わります。
紙Excelから、本当のデータベースへ。
そうすれば、他の人が作ったものより、効率のいいファイルが出来上がります。
そこまで、進めていれば、仕事効率が格段に上がっているはず。
仕事ぶりをきちんと評価できる人が見たら、うまくいっている秘伝のタレを見つけた気持ちになり、興味を持ってくるはずです。
ここで、仲間をとりこむのです。
ドラマ半沢直樹でいえば、同期の泊くんなどが該当します。
始めは、小さく始めて小さな成功体験を重ねる
仲間は、たった二人だけでもいいのです。
小さなロットで試して、上手くいくのは確実でしょう。
新しいことがうまくいくいかないの分かれ道は、実行する人の覚悟具合です。
私物のキーボードを持ち込んだ時点で、覚悟は現れているので、覚悟はできているはず。
あとは、仲間を少しずつ増やしていきます。
ここまでくれば、それなりの成果は上がってきているはずです。
ここで、上長のボジションの人が、業務改善がなされていることに、気が付きます。
ここで、「いいね、進めて」と判断するか、「駄目だ!勝手にやるな」と言われるか。
それは、上長に任せるしかありません。
もし、これらを否定されることになったら、転職または、私のように独立を視野に入れてもいいかもしれません。
これからの会計業界に必要なこと
これからの会計人・経理系人材は、物を言うポジションで働けるようになっておきたいものです。
あれこれと、禁止事項を言うだけが、「物言い」ではありません。
あと、言うからには勉強や実力を鍛えることです。
しっかり実力をつけてから物を言うという風潮がありますが、そんなものは、置いておきましょう。
物言いと、勉強+実力アップは、同時並行できます。
逆に、物を言うからこそ、実力もアップするのです。
でも、経理・会計業界で働くなら、次の資格は取っておきたいものです。
- 簿記3級(できたら2級)
あとは、「ITパスポート」や、「中小企業診断士試験」などがあります。
私は、資格試験勉強より、実践で鍛える方を選択しました。
限られた時間に試験勉強に費やすより、実践で技術を習得したほうが、効果がでるのが早いからです。
試験勉強は、もしかしたら、必要ないかもしれないのに、そちらに時間と体力が取られていくリスクがあります。
仕事をしながら、「これは、絶対に欲しい」と願う資格であれば、それはみなさんにとって必要なものでしょう。
ところで、半沢直樹の結末、みなさんご存知ですか。
出向させられたり、荷の重い顧客を担当させられたり……。
でも、最後は、頭取までの花道が用意されたところで、終わっています。
もしかしたら、現場の改革をしたら、怒涛の社会人人生が待っているかもしれません。
組織内での工作に、翻弄させられるかもしれません。
でも、経営陣と同じ目的を持っていれば、必ず守ってくれる人、引っ張ってくれる人が現れる確率が高くなるでしょう。
それでも、辛いだけの環境になってしまったら、新たな場所で、自分の力を発揮すればいいだけの話です。
経理と会計、そしてITスキルを磨けば、会社は生まれ変わります。
ぜひ、そんな素敵な人材になれるよう、検討を祈っております。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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