※とりあえず、手持ちの消毒液を引っ張り出す
子どもの習い事で、発表会を執り行われる予定です。
どんどん、状況が悪い中、感染対策を重点的に行う必要が出てきました。
しかし、母の集まり、つまり女性の集まりは、とにかく難儀でございます。
イレギュラーのことが起こると、「できない」
現実社会で起きていることを、「認めたくない」
この強い心理が働いて、自分たちの状況が見えなくなっていることに、気が付かない。
困ったことになってます。
習い事の発表会練習での出来事
本番近くになると、実際の衣装を着て、躍り込むようになります。
その時期になると、楽屋係のお母さんは、ホールレッスンに入って、子供たちの手伝いに入ります。
母親の特性、というか、女性らしさが好きな人、というか、
踊りの衣装を実際に触って、子どもの世話をすることが世界一素敵だと思っている方が、けっこう多いのです。
衣装が着て、子どもも大人も興奮状態になります。
すると、今までやってきた感染対策がおろそかになっていったのです。
私は、父母会の代表であり、外回り担当だったため、冷静に客観的視点で、ホールレッスンの動きを観察して、それに気づいたのです。
再三、教室の先生が注意しても、改善できませんでした。
濃厚接触者を特定する経緯
実は、外回りの係のお母さんで、学校関係者の方がいました。
そして、その方が、私に情報をくれたのです。
現場で、クラス全員が濃厚接触者に特定されてしまったケースがあったそうです。
学校側が、保健所に懸命に感染対策をしていたと説明していたのに、当の子ども一人ひとりにヒヤリングしたところ、話が二転三転してしまい、実際の所、対策されていなかったと、認定されたのです。
給食の時間、マスクを何時から何時まで外していたのか。
そのとき、会話をさせないよう大人が立ち会っていたのか。
運動後に、マスクをすぐにつけさせていたのか。等々
細かすぎるほど、厳密に聞いてきたため、こどもの記憶が曖昧なところを突かれてしまったようです。
話をきくと、「まるで税務調査と同じじゃないか」と、言葉に出そうになりました。
税務調査でも、調査官の誘導質問で、社長の口から言ってしまったら面倒なことになるものを、どんどん引き出されていくのを見てきました。
また、裁判で、証言を強く言えなかったため、不利な判決になったことも多々あります。
もう、これは、普通の社会ではなくなっていて、本当の非常事態なんだと、肝が冷える感覚が拭えないのです。
必要以上に怖がらない、確実に対策する
そうなると、税務調査対策と全く同じことをすれば、大丈夫ということになります。
きちんと帳簿をつけているか。
契約書に印紙漏れがないか。
領収書がちゃんと保存されているか。
決算期付近で、期連れが発生していないか。それに対する弁明ができるか。
経費の中に、社長の家事費が含まれていないか。
使途不明金がないか。等など
これらと同じように、対策すればいいのです。
机上の空論の対策では認められないのであれば、
外回り係のお母さん方を動員して、外での子どもたちの感染対策を監視する。
ホール内に、外回り係のお母さん二人ほど入れて、消毒と感染対策が行われているか、監視する。
子どもにもわかる、この夏流行ったピクトグラムで、お約束を書いたポスターを作る。(得意なお母さんをリクルート)
こうして親が本気出せば、子どもも本能的にヤバいと気づいて、感染対策を守るようになる。
なんでもいいのです。子どもも大人も、共通の約束を守っていたなら、万が一、保健所の調査が入ったとしても、みなの発言に一貫性をもたせるわけで、きちんと対策をしていることで、全員が濃厚接触者にならないのです。
会社を経営していれば、いろんなことがあって、その都度、手立てを打っていくわけです。
感情的に、逃げたいことがあっても、じっと耐えて踏ん張る社長をたくさん見てきました。
起こったことは全部、自分のせいであると、いろんなことを引き受ける社長もいました。
しかし、いかんせん、世のお母さん方は、
「できない」
「世の中、まずいことになっているけど、認めたくない」
の感情が強すぎて、冷静になれないのが、本当に疲れます。
はい、ここだけの話。
そして、今回のことで、真剣に前に進もうとしている社長をサポートすることが好きなんだと、再認識した次第です。