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なぜ社長は、経理を遠ざけるのか

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※経理といえば、伝票。伝票といえばナンバリング。
触っていると、「番号が飛ぶ」と怒られた記憶が蘇る

 

決算の時期が近づいてくると、顧問税理士が決算予想を立ててくることが多いと思います。

それに対して、社長は感覚的に答えを出します。

たいていは、合っています。

会計事務所にいた頃、いつも社長の感覚が正しくて、それに甘えたこともありました。

 

しかし、感覚は、所詮感覚なのです。

今までやってきた結果が、社長の頭の中のデータベースとして蓄積されているだけなのです。

そして、都合の悪いことは、なかったことになってしまいます。

そして、未来のことになると、希望的観測だけになってしまい、冷静さを失うケースが非常に多かったのです。

 

 

目次

数字やたくさんの資料で苦手意識がでる

 

正しい経理を行っていると、出てくる数字は嘘を言いません。

しかし、数字がたくさん並ぶことで、どこをどう見ればいいのかわからなくなってきます。

そして、数字は苦手というレッテルを貼ってしまうのです。

 

帳票もたくさんあります。

一体、どの表が何を表しているのか、わからなくなります。

 

こうして、社長は決算書、特にキャッシュフローや貸借対照表を見なくなるのです。

 

 

経理の過程を知らない

 

取引の記帳が、どのように行われているのか。

自分の持ってきた領収書や請求書が、どのように使われているのか、わかりません。

そして、最終的にどこにファイリングされているのか、知りません。

経理担当者が何をやっているのか、全くもって知らないのです。

 

故に、その成果物である決算書は、経理担当者のものだという間違えた認識を持ってしまいます。

 

 

経理の結果で、何を知ることができるのかを知らない

 

例えば、貸借対照表の繰越利益剰余金です。

前期と比較して、増減を見れば、次年度の事業展開を決めることができます。

利益が出て、増加していれば、次に投資する事業規模を決めることができます。

また、損失になり、減少していれば、運転資金が足りるかどうか判断することができます。

貸借対照表は、未来の会社を映し出しているのです。

 

 

人は、わからないことはなかったことにしようとします。

しかし、そこには宝がたくさん埋まっているのです。

 

決算月ぎりぎりになって、決算予想していては遅すぎます。

そのためには、月次の段階で常に貸借対照表の数字をチェックしておくことが大切です。

苦手意識から、普段から見ていないと、ますます、決算書を遠ざけるようになってしまします。そして、未来に予測できたはずのことで、痛い目を見るようになるのです。

 

せっかく、経理担当者が社長に見せている帳票です。

苦手意識を覆すように、しっかりと受け止めて自社の状況を振り返ってほしいと思います。

 

 

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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