ひとり経理とは、たった一人で経理をすることを言います。
ひとり仕事でも、小さな組織でも、たった一人で経理をする場合、あるリスクを背負っていることになります。
私は、これを「ハイリスク、ローリターン」と呼んでいます。
経理の立場を、誰一人理解できないリスク
ひとり仕事であれば、だれからも責められることは、実はあまりありません。
強いて言えば、売上が落ちるといった形で、自分に帰ってきます。
しかし、小さな組織で、ひとり経理をしていると、孤立してしまう場合があります。
小さな会社なので、社長の意向が大いに反映されます。
社長が経理に絶大な信頼を持っているなら、孤立する心配はしなくても大丈夫でしょう。
経理の要望を、聞き入れてくれる度量のある社長は、たいてい経営も上手くいっている場合があるので、安心して働くことができます。
しかし、問題はそうではない環境もあるということです。
このような場所で、働くひとり経理の心の負担は、計り知れないものがあります。
また、ひとり仕事の経理でも同様な孤立感を得ることがあります。
仕事は、人とジョイントすることがあるかもしれませんが、経理だけは、誰にも相談しにくい状態です。
このように、ひとり経理は、心の負担を抱えるリスクがあることを、知っておきましょう。
たった一人でコンプライアンスを守るリスク
小さな会社の場合、表立って言えない事情を抱えていることがあります。
雇われている場合、コンプライアンス違反であっても、上からの命令で、あえて間違えた処理をすることがあります。
これが、一番やっかいな問題です。
私のようなフリーランス経理であれば、自分でやらないと決めていることを、求められたら、丁重にお断りすることができます。
しかし、雇われている場合、命令に背く行為とみなされ、従わざる得ないものです。
このとき、少しずつ経理担当者の心に、負荷がかかっていることを、はっきりと理解しておく必要があります。
自分の心は、自分でしか守れないことを、知っておきましょう。
成長がとまって世間の波から逸れるリスク
あと、ひとり経理で困ったことは、世間の流れからはぐれても気が付かないことです。
経理は、ルーティン業務がほとんどです。
特に、悩み無く、困ったことに気が付かないなら、なおさら、ガラパゴス化していってしまいます。
しかし、世間は容赦なく変化していきます。
特に、昨今は、消費税インボイス制度や、電子帳簿保存法など、新たに覚えることや、経理業務が増えることが決まっています。
このようなとき、前向きに捉えて「ついでに業務の見直しをしてしまおう」と思うか、
「めんどうだな」と思うか、その後の仕事の質に影響が出てきてしまいます。
また、経理に使う簿記の知識も、ひとつのところで続けていると錆びついてくることもあります。
このように、ひとり経理が、一箇所で長く仕事を続けることに、レベルが低下していくというリスクがはらんでいる事がわかります。
顧問の税理士に相談できることもありますが、たいてい、税務の問い合わせしか答えて頂けない場合があるようです。
細かな経理の話になると、具体的な提案ができないため、結局経理担当者が、ひとり悩み続けてしまうのです。
今は、SNSがあって、同じ悩みを持つ人たちが、情報をシェアすることができるようになりました。それでも、しっかりと自分の悩みを共有できるかは、難しいでしょう。
私は、このブログを通して、同じ悩みを持つ方が、少しでも前向きになっていただけるよう、発信を続けています。
ひとり経理は、経験者でしかわかり得ない悩みがあります。参考にしていただければ嬉しいです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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