ひとり仕事で大切にしたいこと。
それは、細く長く続けることです。
毎年、秋になると必ず訪れる地元レストラン
毎年、11月になると家族で訪れる地元レストランがあります。
たった一人のシェフが、切り盛りしているレストラン。ランチ、ディナーともに2組のみの予約しか受け付けない小さな店です。
地元で長く続いている店で、規模も小さいのですが、みんなに愛されているメニューが一つあります。
最後に出てくるデザート。この時期だけ出される「マロンミルフィーユ」。
シェフ自ら栗を収穫し、すべて手で裏ごしして、クリームも最小限に留めた中身の濃いマロンミルフィーユは、どのお店でもない唯一の隠れた名品です。
栗を茹でて、一つ一つ皮を向き、渋皮もとって、そしてホクホクの熱いまま、手で裏ごしするのは、並大抵のことではありません。
このように作られたものは、たいてい赤字になります。
故に、他のお店では絶対に作れない方法なので、このように提供してくれる店は、世界中どこ探しても、見当たりません。
そして、秋からクリスマスにかけて、この時期にお客さんはこのミルフィーユを求めにやってきます。
もちろん、春、夏、冬でも季節の果物を使った手の混んだ料理を提供し続けています。
よって、いつも静かにシェフの仕事を味わいたいお客さんが、絶えず訪れてきているのです。
ひとり仕事の理想形
シェフの同僚で、大きくチェーン店を展開している人もいたとか。
でも、私が目指している、ひとり仕事の成功例が、このお店なんだと、再認識下次第です。
一時期、大人数の会合を引き受けていた時期もありました。
その時は、ホールの担当者を雇って回していましたが、今では、調理と配膳も、すべて一人でやれる規模のみ、受け入れて営業をしています。
店の設備も、開業当時のまま丁寧に使い続けており、無理な仕入れもせず、季節ごとの旬を丁寧に切り取っているので、訪れるたびに、提供されるメニューも変わっていきます。
このように、このレストランは、大きな利益を得て、店を大きくすることなく、ひとり仕事として、脈々と地域に息づいています。
規模を大きくすれば、お金が集まると同時に、人も集まってくるでしょう。そうなると、お客さんのためより、設備や人件費などの固定費の維持が目的になってしまいます。
そうなると、このお店の名物である「マロンミルフィーユ」は作れなくなってしまうでしょう。
クリームがほぼ栗の裏ごしで作られたものから、生クリームなどでかさ増ししたクリームで、ミルフィーユが作られます。
利益を出し続けるということは、提供する品質の低下がどうしても避けられないのです。
その点、ひとり仕事は、広く浅く商いをするわけではないので、本当に価値を求める人に、ちゃんと品質を高めて提供できることができます。
どちらが幸せなのか。それは、人それぞれなので、正解はありません。
でも、ひとり仕事の醍醐味といったら、このレストランのような仕事の仕方が、望ましいのかもしれません。
自分のこだわりに自信持って提供できているか
さて、等の私ですが、自分のできる範囲で、今まで培ってきた経験を小さいながら提供をしています。
本当に小さな小さな規模なので、順調に売上を広げている方に比べたら、失敗の部類に入っているかもしれません。
しかし、私にとっての「マロンミルフィーユ」があれば、求めてくれるお客様は、必ずいらっしゃるのです。
自分の分身とも言える、こだわりを持った商品に、価値を感じて頂けるお客様と出会えるため、日々店を開けて、店頭に花を飾っておけるようにしたいものです。
これが、ひとり仕事の成功です。
=編集後記=
【昨日のできごと】
1日自宅でオンライン業務でした。
個別コンサルと委託業務です。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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