ひとりで仕事をしていると、自分の面倒を見ることを後回しにしてしまいがちです。
でも、それが続くと、本当にやりたいことから道が外れ、無理してひとり仕事を続けるようになって、いろんな弊害が起きてしまいます。
そうならないために、少しでも息長くひとりビジネスを続けるために、
元深層心理学専攻のわたしが、気をつけたいことを考えてみました。
個人事業主のメンタルヘルス
メンタルヘルスと聞くと、産業医とか、安全衛生推進者とか、なにやら資格があり、フォロー体制が法律で定められています。
これは、労働者、つまり雇われの場合のみ該当しており、私達のような個人事業主、ひとり社長といった、ひとりビジネスには該当しません。
でも、厚生労働省では、フリーランスを対象にしたメンタルヘルスサイトが充実しており、仕事をしていてちょっとヤバいかもと不安になったとき、とりあえずチェックリストで自分の状況を確認することができます。
2024年5月に、「個人事業者等の健康管理に関するガイドライン」が制定され、公開されました。
これから、増えるであろう、ひとりビジネスでも、安心して働き続ける環境を、やっと作り始めたことで、私達も自分で自分の心を守る術を持っておく必要がでてきました。
かつての、個人事業主は、「若い」「勢い」「経営者になろうとするテンション」「営業の才覚あり」「その仕事の技術がダントツに高い」といった、限られた人がなっていました。
でも、今は違います。
在宅業務かつ、個人事業主として委託業務を受ける人が増え、仕事でのトラブルは自己責任である現実に、あとから気付かされるようになっています。
もう、仕事ができなくなるほど、エネルギーをなくしてしまう前に、なんとか自衛の術を身に着けておきたい。
50代からひとりビジネスにチャレンジする私達の場合、若い人にはない悩みも抱えつつ、これから生きていくために、なにかヒントになるものがないか、私なりのメソッドを考えました。
50代ならではの悩みを乗り越えるには
若い世代なら、悩みは主に運転資金の充当です。
これは、実際に会計事務所でいろんな中小企業を見てきた私の、経験値でも言えます。
お金以外の悩みの場合、仕事が取れないといった営業の悩みもあったりします。
でも、若さは人とのつながりも強く、仲間を作って乗り越えるケースが多かったりします。
ところが、50代になると、悩みがより増えてまいります。
- 家族(配偶者や両親、義両親との関係)
- 子ども
- ご近所づきあい
- 相続
- 介護
- 育児
- 病気
- 持病との付き合い方
これプラス、各個人の特性による悩みがついてきます。
ただでさえ、ひとりビジネスを続けるのに悩みが多いのに、より多くのしがらみが自分にしがみついているわけで、悠々自適なひとりビジネスを連想した方からみたら、びっくりするかと思います。
自分だけではなく、人の世話をしていることで、仕事量が半端なく増大しているのです。
その上、自分自身のコンディションが落ちていき(老化現象)、パフォーマンスが落ちていくのが確定しているのです。
でも、60代になってくると、状況が変わってきます。
まず、子どもは離れます。
自分の病気との付き合い方も見つかります。
互いに枯れた夫婦でも、いい距離感が見つかってきます。
相続や介護問題も、人によってはなくなっているかもしれません。
この50代での悩みは、永遠に続くわけではないことだけでも知っていれば、耐えればなんとか行けるかもと勇気をもつこともできるかもしれないのです。
とはいえ、自分のメンタルヘルスは、自分でクリアしていくことをしかと受け止めて行かなければなりません。
このときに、一番注意してほしいことはひとつだけ。
「ひとりビジネスを手放すことは絶対にしないで!」
です。
仕事量が減っても、増えても、その時その時の状態で、臨機応変に変えていけばいいわけです。
一本の手綱だけは握り続けていく時期もあってもいい。
そう思えば、自分を無駄に追い込むことはしないで済みます。
私が実践しているメンタルヘルス
とにかく、自分をご機嫌よくしておくこと。
これ一択です。
自分が不機嫌になる要素は、極力取り除くようにします。
食べるための仕事でも、自分がやりたくないものは断るようにします。
そのため、収入が減ってしまっても、生活レベルを落とせばいいし、永遠に収入が下降することもないと信じて前に進むことにしています。
このあたりは、人によっては向き不向きがあるかもしれません。
あと、どうあがいても落ち込むことがあるのを知っておきます。
今年のお正月は、まさに危機的状況でした。
そういえば、昔、育児と仕事の両立で悩んでいたとき、ものすごく落ち込んでしまい、精神科クリニックの門を叩いたら、「予約していない人はおかえりください」と門前払いされたという話。
とにかく、医療の力が必要だと思い、内科を受診したら
「風邪ですね。ゆっくり休んでください」と言われ、数日眠り続けたら、すっきりしたことがありました。
メンタルが落ち込んでいるときは、まずはフィジカルチェックをしましょう。
鬱かも!と慌てても、実は、風邪だったことが何回かあるので、心配しすぎるのをやめて、とにかく、布団の中でぐーたらしちゃいましょう。
私は、そんなとき、Netflixにどっぷり浸かり、飽きるまで見続けるようにします。
必ず、飽きてくるので、そうなれば、随分と元気がチャージされてたりします。
あとは、休みの日、遊びの予定は、積極的に取っちゃいましょう。
「仕事が入るかも」と思って、予定を開けても、入らないときは入らないものです。
このやり方で、一番いいのが、どなたか推しのアーティストを決めて、ライブの申し込みをしてしまうという方法です。
強制的に、行ったことのない場所を申し込み、当たればあとから飛行機チケットと旅館を予約します。
これで、私は秘密のイベントで沖縄に行くことがすでに決まっております。
そして、一番大切なこと。
ひとりビジネスに自分を縛り付けすぎないようにすることです。
この遊びの予定をあえて入れるのもそうですが、違った毛色の仕事を始めることで、意識の分散ができます。
最近の私は、このいろんな仕事を分散することで、頭と身体の疲労のバランスをとるようにしています。
ひとりビジネスだけ頑張ると、どうしても頭でっかちになって、精神的に追い込み状態が作りやすくなってしまいます。
でも、まったく違うタイプの仕事をすることで、そこで自信をつくことで本業のひとりビジネスにも相乗効果が生まれることがあります。
そういう意味で、メンタルヘルスと投資は似ているのかもしれません。
最後に、緊急措置を作っておくこと。
私は、好きな食べ物と音楽を決めています。
やばい、このままだと落ち込む!と人生が長いと自分の状況の変化に気づくことがあります。
そんなとき、とりあえず、トイレの個室に籠もり、iPodsを耳に入れてラフマニノフのピアノコンチェルト2番、またはショパンピアノコンチェルト1番を聴きます。
ショパンのピアノコンチェルトは、1985年のショパンコンクールで優勝したブーニンのガラ公演での演奏を聴きます。
自宅にCDがあるので、iTunesで取り込んだものを、後生大事にi-Phoneから聴いています。
食べ物は、魚や肉を中心に、食べます。
そういう意味で、気軽に回転すしに飛び込んで、サクッとモチベーションをアップできるのは嬉しいです。
私のおすすめは、「すし銚子丸」です。
ここのアラ汁と茶碗蒸しだけでも、満足します。
このように、自分のメンタルが危機的な状況になったとき、
- フィジカルに問題ないか
- 睡眠が足りていないか
- 好きなだけ動画を見て、ぐーたら過ごす
- 緊急時には、一人になって音楽を聴き、好きなものを食べる。
これをする時間をあらかじめ、週に1日作っておくようにしています。
その日は、1日好きなように過ごし、溜まったタスクは一旦忘れるようにします。
そして、もし、これでもメンタルの調子が戻らないとなれば、専門医の門を躊躇なく叩くようにします。
話を聞いてもらうだけでも、ずいぶんと変わります。
ひとりビジネスは、下手に自分の弱みを共有するのはリスクがあります。
自分でなんとかできる方法を決めて、このラインを超えたら、病院に連れて行ってもらうなど、家族に話しておくだけでもいいでしょう。
ぜひ、自分だけのメンタルヘルスメソッドを作っておきましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
1日、在宅の業務。目がショボショボしてきました。
愛用の目薬は、「ソフトサンティア」
モニターを凝視することで瞬きが少なく、ドライアイになります。
ポモドーロ・テクニックの休憩時に目薬をさすようにしています。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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