我が家の年末は、大量の豚汁を作り、雑煮も一緒に仕込みます。
そして、年始には、鶏出汁の雑煮で過ごします。
年末年始は、いつも、このルーティンです。
はじめは、ただ、毎年続けてきたことが、次第に我が家の食文化になっていきました。
ルーティンは、文化を作るのです。
年末年始の恒例行事は、その家の文化になる
私達は、毎日食事をします。
外食もあるかと思いますが、家族が暮らす家では、家庭で食事をすることが必ずあります。
私が子どもだった頃、家にお母さんがいつもいる家庭が多くいました。
家事・育児は、母の肩にのしかかっていたわけですが、そんな彼女たちの毎日ルーティンが、その家の文化になっていったのです。
そのルーティン。代々続けられてきたのなら、それは、その家の伝統に育っていきます。
家風とも言われ、その文化に馴染むことが、お嫁さんのしごとでもありました。
これは、人が集まれば必ず生まれるものです。
会社の文化である社風、学校の校風、毎日同じことをやるものがあると、その集団の文化になっていくのです。
文化の形成にバリエーションが増えてきた
かつて家庭にいるお母さんは、今では昼間働きに出て、共稼ぎが当たり前の時代になりました。
母も子どもも、ともに外に出て、一緒に帰宅し、慌ただしく家事と育児をする毎日を過ごす人が増えました。
母一人で築き上げた文化が、いろんな人の手を借りることで、違った形の文化が生まれるようになったのです。
かつては、手仕事によって築き上げてきた文化ですが、今では手をかけない方法で、目に見えないものが文化として育つ時代になりました。
そういう意味で、子孫に文化を残す方法が、少々難しくなっており、時代の変化のスピードがかつてより早くなってしまっています。
その家の文化は、もう親のあり方そのものによって作られるのです。
その結果、様々な文化が生まれ、多様性を認めることが求められる時代になっていきました。
そういう意味で、学校のような目に見える文化に馴染ませる教育は、難しくなってきたのかもしれません。
自分自身の文化を壊し、新たな文化を育てる
ある程度社会人として生きてきた50代にとって、文化は心の支えになっています。
でも、今、それがよくないと言われることが多くなってきました。
ある人は、「心的ブロック」と表現し、ある人からは「コンフォートゾーン」とも言われています。
今持っている文化が正解だとすれば、心揺るぎない信念ともてはやされ、それを評価されないときは、年寄りのこだわりと言われてしまうのです。
でも、振り返ってほしい。
今はあまりにも時代の流れが早くなっています。
自分が築き上げてきたことが、正とでるか凶とでるかは、紙一重なのです。
これから時代は、絶えず評価がコロコロと変わっていくことを踏まえて、自分自身を守り、破って、手放す(守・破・離)を繰り返すようになるのかもしれません。
一度やってきたことを壊し、新たな文化をまた育てることがルーティンになるのです。
実は、私たち50代は、この守・破・離を永遠に繰り返してきたはずです。
実は、母から教わってきた年末豚汁。
今年、初めて酒粕を入れてみました。
私にとって、ちょっとした破です。
人参も、「N」に切ってみて、おしゃれにしてみました。
ここで、酒粕は正解だけど、Nに切り取るのが手間だなぁと、来年は多分やらないかもと思ったりします。
こうやって、一度やってみたことがないものを取り入れてみて、創意工夫することが、これからの文化の育て方になるんだと、腹落ちした次第です。
若い頃は、がむしゃらに与えられた環境で頑張ることで、自分の文化を揺るぎないものに育てていきます。
壮年期は、あえて、今までの価値観を手放して、再構築を繰り返すことが、生き続ける唯一の道なのかもしれません。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で仕事したあと、地元の方と意見交換の会食。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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