Notionに限らず、初めての体験を教えるとき、私はできるできないの結果をあまり気にしていません。
受講される方の、今までの経験値や価値観がなんなのか、ひたすら探ります。
このように、受講する方の目的によって、指導方法が変わります。
ただ、親切に丁寧だけが、初心者指導になるわけではないのです。
興味のある人と、興味を持ちたい人
セミナーを自主開催や、外部から登壇を求められる機会が増えると、
改めて再確認していることがあります。
それは、スポーツインストラクター時代の、初心者指導研究です。
スポーツを教えるとき、年代によって、レベルによって教え方が変わります。
私の専門だった水泳指導を例にとると、
- ベビー期
- 2.3歳時
- 4.5歳時
- 6歳児
- 小学生1−2年
- 小学生3−4年
- 小学生5−6年
- 中学生
- 高校生
- 大人
年代によって、アプローチの仕方が変わります。
また、
- 初めて
- 顔つけ
- バブリング
- 蹴伸びからバタ足
- 顔つけクロール
- クロール息継ぎ
- 25メートルクロール
- 4泳法(背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ)
- 育成
- 選手
- マスターズ
といった、年齢に関係なくレベルによって、指導法が変わります。
年齢×レベルの掛け合わせで、また、指導方法が複雑に変わるので、
指導者は、日々指導方法の研究は怠らずに、精進しています。
実際に、Notionを初めて触れる方に、Notionを紹介する機会がありますが、
様々なカテゴリーにわけて伝え方を変えたほうがいいと思うようになりました。
- 少し興味を持つ方
- 利用していて、どうしてもわからないことを解決したい方
- 自分が利用するつもりはないけど、周囲が使い出したから、概要だけ知りたい方
このような、受講目的がさまざまあります。
また、受講する方の環境によって、お伝えする方法も変わります。
- Mac Bookなど、Appleコンピューターを利用している人
- Windowsを利用している人
- パソコン、タブレットを駆使しているガジェット好きの人
- スマホしか利用することがない人
これだけでも、同じことを伝えても、吸収する速さは全く異なります。
もちろん、年齢もあります。
特に、学生と社会人では、利用目的も違います。
同じ内容をセミナーしても、時と場所、相手によって伝え方や順番を変えるのは、当然であります。
今までのNotionのセミナーでは、講義内容や登壇者に興味を持ち、好意を持つ方が多い、恵まれた環境だったと思います。
しかし、これからは、どんどん利用する方が増えて、好き嫌いというより、必要に迫られて学習する方も、増えてくるフェーズになっていきています。
受ける人の経験値を信じること
ご存知の方もいらっしゃるかと。
私は、元スポーツ指導者でした。
また、スポーツ指導者を育成する仕事もしていました。
つまり、人に初めての体験をサポートする仕事をする若者に、経験値を高める仕事をしてきた経験から、指導や伝えるのは何かを、言葉にする習慣がありました。
また、初めて起業した方に、経理や記帳の指導、会計の仕組みをわかりやすく解説する仕事もしてきました。
この経験から、私はやり方や手法といった枝葉を教えるのではなく、初めてを受け入れるときの、人の理解する順序をよく考えていました。
例えば、水泳の場合。
子ども、中高生、学生、大人では、伝え方がまったく違います。
子供の場合、皮膚感覚にまずは刺激を受けることで、いろんなことを覚えていきます。
このスピードをよく見極めるようにします。
言葉ではなく、ワクワクする心を動かすような、感情に訴える伝え方です。
子どもは、大人より身体のコントロールが素直なので、覚えていくスピードは半端なく早いです。
でも、中高生になると、思春期になるので、子どもと違ったアプローチになります。
思いっきりつけ離し、我慢や悔しいといった感情をもたせるようにします。
でも、プールから離れたコーチ室や更衣室では、ひとりの人間として、隙を見せるようにしていました。
つまり、人間力で、ひっぱっていく手法になっていきます。
そして、大人の場合。
一人ひとりの経験値や価値観が出来上がっています。
ここでは、ひたすらエビデンスに基づいた、理論の話をします。
なぜ、クロールのプル(腕)の動きが、S字にように動くのか。
なぜ、オリンピックでの記録の違いが生まれるのか。
トレーニング内容から、会得して欲しいことを理解していただくなど、
言葉による発信力で、頭で理解して泳ぎのフォームを正していくようになります。
実際、伝えたいことを、別のいい方や例にたとえて、伝えることで、
その方の経験値にプラスされやすくなります。
ひたすら参加される方のバックボーンを想像していきます。
つまり、私自身と参加される方の共通点を探るのが、セミナーの準備とも言えるのです。
セミナー募集の営業から指導が始まっている
水泳の大人クラス場合、泳げるようになりたいと思わない方は、プールサイドにやってきません。
また、経理の相談の場合も、なんとか覚えねばと、目的をもつ方がお申し込みされます。
このように、セミナーの主旨と内容から、参加される方から主催者の経験値を、推し量っているのです。
つまり、自分の経験値にプラスできる内容かどうか、見極めています。
このとき、告知内容を曖昧にしてしまうと、せっかくの思いが届かなくなってしまいます。
すでに、告知文から、セミナーが始まっております。
自主開催セミナーの場合、自分主体で決めていけますが、外部セミナーで、講師として登壇する場合、主催者の意図を優先にします。
主催者、講師、参加者
この3方の価値観が合致するポイントが、セミナーの内容となります。
あと、大切なこと。
講師から伝えることで、すべてまかなえると思わないことです。
何事も、余韻の中で、気持ちや意識が育っていきます。
セミナーは、その最初の後押しに過ぎません。
あとは、一人ひとりの人生の中で、育つのを見守るようにする。
このアハ体験の一つになれたらと、思いながらセミナーをしています。
これは、講師だけの話ではありません。
チーム内で、新しいシステムの使い方を伝えるなど、業務上で初体験のサポートをすることもあります。
一辺倒にならないような工夫を、ぜひ、繰り返して続けてくださいね。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
=おすすめのサービス=
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