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経理担当者の独立はあり得るのか? 自分のケースで分析してみた

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経理の仕事は、基本、会社など組織の中にあります。

では、私のような経理職の独立はありえるのでしょうか。

組織に縛られず、自分の持つ技術と知識だけで勝負する独立経理職の可能性について、考えてみました。

最初に言っておきます。

独立経理職は、それなりに厳しい道です。

でも、実際にやってみて、社会に役立っていることの充足感は、想像以上にあります。

また、経理職の転職する場合でも、強みの一つになるので参考になると思います。

銀座にそびえ立つ銀座和光の時計台。

目次

経理の専門知識と実務経験の獲得

独立経理職への第一歩は、深い簿記・会計・税務の知識と豊富な実務経験を積むところから始まります。

どのくらい下積みを積めばいいのかは、これから話す専門分野によって異なりますが、

決算まで回せるようになり、経営者に向けて説明ができるようになれば、その分野での独り立ちはできていると思っていただければいいかと。

私の場合、未経験から下記の順番で資格取得を目指しました。

  1. 簿記3級
  2. 働いている会社の業界に特化した検定試験(建設業会計、公益法人会計など)
  3. 簿記2級
  4. 税理士試験・簿記論と財務諸表論、または簿記1級
  5. 税理士試験・消費税
  6. 税理士試験・法人税または所得税

途中、子育てワンオペ時代もあったので、税理士資格を目指すことは辞めました。

実務経験は、以下の通り

  1. 公益財団法人の経理部門(10年)
  2. 公益財団法人立の専門学校での経理(2年)
  3. 会計事務所へ転職(他士業もいた総合事務所)(10年)
  4. 公益法人に特化した会計事務所(1年)
  5. 銀座にある個人会計事務所(2年)
  6. 千葉にある中堅規模の会計事務所(4年)

こんな感じでしょうか。年数や順番はうろ覚えなので、詳しくはこちらのプロフィールをみていただければ。

とにかく、私は、この会計事務所に勤務している間、多くの経営者の方々へサポートしてきました。

主に、税金周りが多かったのですが、中には子育ての悩みなど、プライベートの話も伺うこともあり、経営に悩む社長の孤独な姿を、たくさん見てまいりました。

多くの実務経験を積むなら、会計事務所での巡回担当者をめざすのが近道です。

その代わり、経理というより税務の勉強に勤しむのが条件でもあります。

そのあたりをどうとらえるかは、キャリアの積み方での考え方によって異なります。

 

また、経理に特化した実務だけではなく、その周辺業務をどれだけやってきたかも、強みになります。

私の場合、オフィスコンピューターから既存の会計ソフトへの移行プロジェクトの経験がありました。

また、経理の外にでて、現場との連携もあり、出張業務もありました。

今で言う、経理と外、経理とシステムをつなげるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)のような存在です。

つまり、経理と外部を連携するプログラミングをするためのインターフェースのような役割でしょうか。

この経験があるとないとでは、その後の経理人としての働きも大きく変わってきます。

本業を極めながら、周囲にも興味を持つ目を持つことが、その後のキャリア形成に役に立つはずです。

自分の専門分野の確立と、経営者目線

次に、確立しておくのは、自分の専門分野を作ることです。

これは、自分のキャリアそのものが影響するので、行き当たりばったりで決まっていくものでもあります。

私の場合、たまたま最初にいたのが、公益法人の経理部門だったので、会計事務所内でも、ずっと公益法人担当として働いてきました。

この働いてきた道こそ、自分の専門分野になっていくのです。

もし、経理の仕事を始めた場所が、

  • 建設業
  • スタートアップ企業
  • 製造業
  • 学校法人
  • 病院

といった、特殊の環境であれば、それだけでも経理のプロとして選んでいただける可能性がぐんと高まります。

 

次に育てておきたいのが、経営者目線です。

これは、月次や決算の数字説明、経営者が求める数字の帳票作成などで、養うことができます。

経理の仕事は、ついつい重箱の隅をつつくような仕事の仕方になります。

でも、大事なのは会社全体を見渡す、広い目です。鳥瞰図のような、全体を見渡す視野を持つことで、経営者から「使える経理」と認知していただく可能性も高まります。

ただ、会社内でキャリアを積まない決断しても、この目線だけは育てておきたいものです。

この目線は、経理とシステムを組むときに大いに役立ちます。

なかなか、会得しづらい視野なので、経理に関係ないと思うことも、興味を持つことで養うことができます。

情報発信とマーケティング力の向上

最後の仕上げとして、情報発信とマーケティングの技量も鍛えておきたいものです。

まさに、これは、今私が取り組んでいるものです。

文章や話すことで、相手に伝える。そして、行動を起こしていただく。

広告でも使われるものですが、雇われ経理でも、必須です。

どうやって、経営者にご理解いただけるのか。どうやったら、現場の方々に締め切りを守っていただくのか。

これこそ、発信力でもあります。

また、独立経理職の場合、依頼して頂くことが欠かせません。

どのような場で発信するか。どの場所に行けば良いのか。

これも、マーケティングの視点を持つことが求められます。というか、できないと仕事がきませんから(笑)。

 

基本は、すぐに大きく儲かることはまずないと思ったほうが賢明です。

初心者の幸運で、開業すぐに仕事の依頼があったとしても、それが続くとは限りません。

長く継続させて、発信を続けることで、年輪のように自分だけのブランドが成長していきます。

まずは、自分は経理業界に、どう役立っていきたいのか。

この熱き思いを、社会に役立てるよう諦めずに持ち続けることが、自分に合った営業のやり方が見つかるでしょう。

 

独立したあとの経理業の働き方については、要望があれば語ってみたいと思います。

=編集後記=

【昨日のできごと】

週末から月曜日にかけて、オフ。
そろそろ始まる年末大掃除に向けてのタスクチェックなど。

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今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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