新しいことにチャレンジするとき、私は水泳競技での戦い方を参考にしています。
チャレンジとは、戦いであるわけです。
でも、それは、人より抜きん出て、勝ちを取りに行く戦い方ではありません。
チーム戦でもなく、あくまで自分との戦い方になります。
戦うって、どういう意味?
ゴール設定はどうすればいい?
実は、私は、この話を業務改革を進めるときにも、参考にしています。
「もう一度やりなおし」よく言われた社会人1年目
学生時代、課題提出でいつも普通の成績を取ってきた私。
先生から絶賛されたことは、ほぼ皆無です。
理由は簡単。
とりあえず、提出の条件を最低限キープしてきたから。
提出したあと、褒められて他の学生の前で、評価を受けたことはまずありません。
このような課題の作り方は、現状維持以下であり、
授業で得たことを、形にしないまま時が過ぎています。
今思えば、もったいないことをしていました。
その後、社会人になり、評価してくれる人が、先生から生徒に変わったとき、評価されない現実に目の当たりにします。
上司からも、「これじゃ、足りない!やりなおして」と言われることも何度かありました。
優秀じゃなかった学生時代を過ごした私は、
社会人になって苦労し、なにくそと発奮するために、会計の世界に飛び込んだ私は、
仕事をする上でのゴール設定を、少し違うところに移動させてみました。
このとき、意識したことは、ただ提出するところにゴールにしないということでした。
提出して帰ってくるところまでに設定し、スムーズに上司とのキャッチボールが簡素化するようにしたのです。
これに気づくのに、数年かかっております。
競泳レースのゴール練習
人は、何か悩むとき、過去の成功体験に立ち戻るとよいそうです。
この仕事のゴール設定に悩んでいた時、競泳のトレーニングで、レースのゴールタッチの練習をしていたことを思い出しました。
当時のコーチから言われたことが次のとおりでした。
「レースのゴールは、タッチしたあと、電光掲示板をチェックするところに設定せよ」
ゴールの壁にタッチするところに設定すると、ふしぎと直前に流し泳ぎをしてしまいます。
こうなると、零コンマ数秒の戦いで、当然負ける側になります。
ゴールのタッチ板に手を付けるところで、意識をすると指先さえ触れればOKを思い、勢いよく壁に突進することがなくなります。
そこまで泳いできた惰性でタッチすれば、指先チョンでゴールします。
しかし、電光掲示板を目視するところにゴール設定すると、いち早く電光掲示板を見ようとするので、壁に激突するように、ゴールします。
この方法でゴールすると、ゴールタッチしたあとのスピードが落ちず、全身壁にへばりつくようにゴールします。
そうすると、指先ゴールと違い、段違いにタイムが早くなるのです。
競泳は、タイムレースであり、スピード競争です。
レースの招集から、ゴール後の電光掲示板を目視するまでのイメージを、何回もなぞって脳内トレーニングしています。
これは、仕事にも通じているのではないかい。
そこに気づいた私は、自分の仕事以外にも、業務改善を進めるうえで、ゴール設定を他の誰よりも広く設定するようにしています。
依頼される人が決して気が付かないところに、広くゴール設定をすることで、
業務改善の目標達成率は格段と上がるのです。
つまり、システムを入れて、工数を減らすことにゴール設定をせず、
そのさきの、空いて生まれた時間で何を産み出すか、未来の到達点に設定するのです。
このゴール設定のやり方は、実際に予定と違ったアプローチになったとしても、
最終目標が達成すればOKになります。
各論で失敗しても、大義で成功であれば、業務改善を進めるうえで、心の余裕がまったく変わります。
ゴール設定は、目先の結果ではなく、そのさきの未来に据えること。
これが、改革を進めたり、新しいことにチャレンジするときのゴール設定の肝なのです。
経理×Notionでのゴール設定とは
簿記を主流にした業務を進める経理・会計人は、特殊な仕事の進め方をします。
普通、仕事とは、結果を出せばOKです。
でも、経理会計のしごとは、人やシステムを疑うのが仕事であるため、通常のゴール設定とは違う、想像しがたいところに設定しています。
今、実際にシステムで出てきた結果を、簿記のしくみで再チェックしているのです。
それは、ゴール設定が、揺るぎない正しい数字であることに置かれています。
ただ、入力しただけでは、必ずしも正しいとは限らないことを知っています。
それぞれの科目の数字の根拠を、いろんな角度からチェックしていきます。
まるで、プラグラミングのバグを、手作業で探すようなイメージです。
たいていの業務効率化は、入力するところでゴール設定がされています。
入力後の結果は、正しいものという、性善説の発想です。
でも、経理・会計人は、性悪説で仕事をしています。
上がってきた数字は、必ずズレているものととらえ、チェックを重ねていきます。
現場サイドの人の効率化と、バックオフィスとくに、経理系の効率化は、全く持って思考が違うのです。
経理での効率化は、このチェック作業をいかに工数を減らすかが命となります。
そのために、入力前の段階から設計しないと、経理の効率化は実現しません。
現場サイドで懸命に作った効率化が、経理の理由で却下させることもあり、
その逆で、現場の効率化のために、経理へのしわ寄せが生じてしまったりしています。
今までのケースだと、たいてい経理にしわ寄せがいく業務効率化がほとんどでした。
でも、本当の業務効率化は、経理の効率化であり、それがみんなにとって、本当の効率化をもたらす福音になるはずです。
今、進められている業務効率は、本当にいい効率化でしょうか。
だれかにしわ寄せがいく効率化は、みんなのためになりません。
ゴール設定を、目に見える場所にせず、自分からは見えない場所に設定してこそ、本当の業務改善が実現します。
ゴール設定は、ゴールタッチではなく、そのさきの電光掲示板の目視へ。
オリンピック、パラリンピックの競泳選手のゴールシーンを、今一度見てください。
彼らの激闘から、学ぶことがあるでしょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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