テクノロジーハラスメントは、もしかしたら上司も部下も、関係なく起こり得る問題です。
上司から部下に対しての様々なハラスメントは、労基など様々なチェック機構があって、人事研修に導入されるなど、対策されつつあります。
しかし、昨今のAIの進歩など、テクノロジーの進化は目覚ましく、なかなか人間が追いつかないようになってきています。
そんな中、職場などのチームで、テクノロジーハラスメントが誘発されるケースを想定してみました。
昔のIT音痴、今のテクノロジー技術不足の違い
かつて、会社といえば、ITに詳しくない管理職と、ITに詳しい部下。
この両者の持ちつ持たれつの関係が、微笑ましい時代がありました。
確か、電子メールが会社で導入されるようになった30年前。
テクノロジーになれない50代以上の管理職たちが、毎朝秘書に、自分宛てのメールを紙出力させていた時期もありました。
Wordに清書させることも、すべて秘書や部下の仕事。
昔は、権力者がITに疎い時代で、フォローを入れるのも仕事のひとつだったのです。
しかし、今は、テクノロジーに慣れるには、個人の努力が当然です。
一斉の研修が行われ、それを元に、業務をしながらシステムを覚えるようになっています。
そういう意味で、会社など組織を構成するには、一定のITスキルを維持する人たちで成していかないと、上手く運用することができません。
こうして、テクノロジーに疎い人が、どんどん弾かれてしまう現実が、今の時代の問題になっているのです。
私が体験したテクノロジーハラスメント未遂事件
最近、私が体験したことをお話します。
NotionをNPO法人に導入するときに起こったことです。
ヨットクラブの練習会メンバーで、Notionのページを共有したのです。
- 練習会出席日アンケート(TallyFormとの併用)
- その日の配艇表(練習報告当番の明記)
- 参加メンバー台帳
- ヨット座学内容、YouTube等の教材などのデータベース
これは、私がNotionで個人的に整理したページを、仲間で共有するようになったものです。
ヨット帆走に必要な技術などの情報を、データベースのギャラリービューで、一覧にしています。
初めて、クラブに入った人もゲストでページに招待し、誰もが上達できる環境をネット上で構築しました。
指導者である先輩専用のページも作成しました。
各日の人数を把握して、配艇作業に入りやすくしました。
それまでは、手書きのノートに書き出して、あれこれを悩みながら組み合わせしていったそうです。
Notionが便利だと、指導者の方には大好評だったので、このまま浸透させようとしたのですが、このページの運用は、中止することに至りました。
これを運用することに反対する人が出てきたのです。
当初は、私の個人ページをゲストに招待し、閲覧専用にしていました。
しかし、メンバー間で、誰が当番なのかわからなくなった時があり、
Notionの配艇表を見れば一目瞭然にしていたので、全員のスマホにNotionアプリをインストールして、各自で確認しやすくするようにしました。
どうみても、ここまで丁寧にすれば、みんなが喜ぶと思っていたのです。
しかし、このNotionアプリのインストールするときに、同意しない人がでてきたため、このNotionでの運用を取りやめることにしました。
別に、すべてからNotionを撤退させる必要はないはず。
でも、裏で、この「テクノロジーハラスメント」が原因だったことを察した私は、これ以上進めても、目的としている「平和」にならないことを理解しました。
こうして、Notionの導入する場所を、一旦変えることにしたのです。
テクノロジー導入前に準備しておくこと
スマホのアプリに詳しい人。
LINEさえ、スマホにいれていない人。
様々な背景を持った人が集まる場所では、この「テクノロジーハラスメント」が起きるリスクが高くなります。
導入する方は、ここまで細かくかいつまんで、使いやすくして簡単にしたつもりでも、ハラスメントを感じる人にとっては、そんなの関係ないわけです。
実際に、私は、このような多様な背景をもったチームで導入したので、
どこまでがOKで、どこからが大変なのか、おおよそのラインが見えてきました。
- アンケートフォームの入力
- ページの閲覧
- いつなんどき、リンク用URLからページを開いても、安定してページ閲覧できること
一旦は、ここまでにしておき、数ヶ月、アプリを入れずにURLだけでページを閲覧できるようにします。
ここまでは、まったく問題はありません。
この環境で、一定期間運用します。
そして、要所要所で困っていそうな人に気に掛けるようにします。
このとき、「この人が大丈夫なら、みんな大丈夫」という人を決めておきます。
その人の様子をみながら、次の段階にすすみます。
Notionは、運用次第で、どんどん進化することが容易いツールです。
問題は、その進化にアレルギー反応を起こす人もいることを知っておきましょう。
とはいえ、せっかくのNotionです。
どんどん利便性をあげて、進化させることは諦めないでほしいもの。
そこで、一旦は最終ゴールを全員につたえ、段階を踏んで導入していくことを説明する必要があります。
そして、相談窓口を一番わかりやすいページの場所に、ボタンを置くようにします。
あと、一番大切なこと。
これを運用することで、一人ひとりに大きなメリットがあるということを伝えます。
最後に、このNotionのメンテナンスするメンバーを選出しておくことです。
このクラブで、Notionを紹介したことでNotionユーザーになった人もいます。
その人に、Notionメンテナンスのお手伝いを依頼しました。
テクノロジーハラスメントのリスクが高い人には、最初の段階だけでとどめて運用します。
どのくらいの深度で運用するか。
いろんなパターンがあっても、運用できる仕組みを作ることが、
チーム全員が幸せにつながります。
いつか、時間はかかるかもしれませんが、必ず理想とするNotion構築が出来上がるようになります。
それを信じて、辛抱強く、導入していくことにいたしましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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