※桜の蕾が膨らむ前 新しいことが始まる予兆
資格が必要な仕事をするとき、試験に合格することは必須となります。
しかし、私は、一旦、資格試験勉強を休むことにしました。
なぜなら、国家資格がなくてもできる仕事を見つけたからです。
試験に合格するまでの、時間と財力と気力は、身も心もすり減っていきました。
今日は、究極の資格論、仕事論を考えてみようと思います。
資格亡者になっていた
私は、税理士試験を受けていました。そのための勉強もしていました。
しかし、当時いた会計事務所の業務命令で、自分から望んでやっていませんでした。
社内の評価を気にして、無理をわかっていても、勉強をし続けていたのです。
根性で乗り越えなくては。お客さんと仕事するために、税理士資格を取得しなければ、自分の未来がない。
と思い込んで、重い体に鞭打って勉強していました。
非効率な勉強法でしたので、全然頭に税法が入ってくるはずありません。
試験当日、とうとう、最寄りの駅についたときに、うずくまって身体が動かなくなりました。そして、このまま死のうと思ってしまったのです。
即、携帯電話を取り出して、県のいのちの電話に連絡したら、電話先の看護師に、「すぐに、休みなさい!税理士試験を受けるの、やめなさい!」の声が私の耳に入ってきました。
無理だったのでしょうね。
下の子を出産してすぐに、フルタイムで働きながら、3人の子どもにご飯を食べさせながら、早朝から勉強して時間を捻出して・・・。
身も心も壊してしまい、それから、1年ほど不眠症の治療に時間を要しました。
主治医からもドクターストップかけられ、それで税理士試験を断念したのです。
資格者はいい経営者になれるか
いくつか、会計事務所を見てきましたが、創業者から引き継がれる人は、往々にして、一番最初に税理士資格をとった人でした。
税法の勉強が得意な人が、組織のトップになる。
そして、どこもこれに失敗しているケースが散見するのです。
税法の扱いは慣れているけど、人身を掌握することはできない。
人身を掌握することができるけど、なかなか税理士試験に受からない。
このように、資格試験に固守していたら、自分も、自分を取り巻く人や環境にも悪影響しかない、ということに気づいたのです。
資格は後からついてくる
やはり、資格を取得していないので、負け惜しみなのかもしれません。
けれども、実際にお客様のために、自分のできることや得意なことを仕事にしていると、早く仕事を始めてよかったと思っています。
仕事に必要な知識や技術は、資格試験だけでは得られません。
逆に、自分に資格が必要ならば、必然的に資格試験に取り組めるはずなのです。
自分自身、私という人間そのものがどうあるべきなのか、が一番大切にするべきで、資格試験は、そのプラスαとして捉えていこうかと思っています。
へんに資格をもっていると、仕事内容がそっちに流されてしまうことでしょう。
「資格のための自分ではなく、自分のための資格」
自分軸をぶれないためにも、資格にこだわりすぎないようにしたいものです。