「Morning Page」聞いたことありますか。
著者ジュリア・キャメロンの「ずっとやりたかったことをやりなさい」という書籍で勧められているものです。
毎朝、A4ノート3ページをひたすら書いて行きます。そして、それは決して人に見せないルールです。とにかく、思いついたことを書き連ねるのです。
この書籍では、若い頃やりたかった脚本書きをある理由で諦めた人たちが、この「Morning Page」に取り掛かることで、かつての夢と希望を引き出し、再度創作への道に進むという過程が記されています。
キーボードでのタイピングより、ペンで字を書くスピードが思考するのにあっているそうです。
私が知ったのは、恥ずかしながらYouTubeでした。さまざまなガジェット系YouTuberや、生活改善系YouTuberが動画で紹介されています。一時期私のおすすめにたくさん上がっていました。
人それぞれで、本当にA4ノートに書いている人や、iPadProのノートアプリを使っている方など、さまざまです。
書き出した理由
私は、事故による右手の橈骨遠位骨折、尺骨脱臼にでしばらく字が書くことができなくなりました。ペンが持つことができるようになってから、リハビリの一貫で、「Morning Page」をやってみることにしたのです。
あと、事故後の自分の落ち込みも酷かったので、なんでもいいから、文字を書き連ねたくなりました。
初めは、字を書く練習のつもりでしたし、筆圧が全くなかったので、iPad Pro のメモアプリにApplePencleで書きました。あまり、文字数が書けなかったので、目標はメモアプリ1ページと決めました。
いかに普段の頭の中が混乱しているのか
書き出してみると、ものすごい物欲が湧いて出てきました。タブレットだったので、欲しくなったものをググって、スクショし、その画像をノートアプリに貼り付けたりしていました。なんだか、趣旨が違ってきています。
あと、1日のスケジュールをひたすら書いていました。怪我のダメージで、ひたすら寝ている時間が多かったので、改善したかったのでしょう。起床時間、病院行く時間、筋トレの時間、家事の時間、勉強する時間…。もう、必死でした。早く自分を律しないとダメになってしまうと思っていたようです。
段々と字が上手く書けるようになってくると、文字数も増えてきました。
お気に入りの万年筆で、すこしリッチなノートに書いていると、毎朝が楽しみになってきます。「Morning Page」用の万年筆選びは、結構こだわり抜きました。
そうすると、どんどんいろんなことを思いつくようになりました。
書き出してみると、いろんなことを一度に頭の中で推敲していることがわかります。3つも4つも、一度にたくさんのことを悶々と思い続けているので、結論なんて出るはずはありません。
朝、書き終わって、具体的に取り掛かれるものにマーキングしてタスクに落としこみます。あとは、眺めるだけです。
タスク化されないことでも、大事なことがたくさん眠っています。そして、しばらくして見返してから、タスク化されるものもありますし、大事に心に温めて置くものになって行ったりします。
頭の中の荷物を、一旦取り出して、床に並べて取捨選択しているイメージです。
Morning Pageを書き出してどう変化したのか
「Morning Page」を書き続けて、私は、心が強くなったように思います。
以前の私だったら、辛いことはひたすら泣くことしか出来なかったのです。しかし、今は、揺るぎない芯を心に持つことが出来ているように思えます。
心が図太くなった、というよりは、内面が混沌としてもいつでも整理できる安心感が、心が強くなったと感じているのだと思います。
子供頃の日記は、学校に提出するものだったり、親友に見せるものだったりして、本音を書くことはあまりなかったと記憶しています。
しかし、この「Morning Page」は、本当に自分だけのものなので、安心して書き出すことができます。
今後、どのようにこの「Morning Page」が育っていくのか、楽しみです。