私は、デパートのコスメカウンターめぐりが大好きです。
なぜならば、店員さんによるタッチアップで新しい発見ができるからです。
特にリップは、唇の皮が剥けやすく、何でもOKということではないので、私の肌質を理解してくれるカウンターでアドバイスもらいながら選ぶようにしていました。
しかし、昨今の営業スタイルの変化で、カウンターでのタッチアップができなくなりました。軒並み店舗にあるテスターを触ることができなくなりました。ドラッグストアコスメも、お試しでテスターを肌につけるのも難しくなりました。
これでは、新しいコスメを試す方法がありません。マスクするようになって、リップやチークもしなくても良くなったので、家にあるものでしのぐこともできますが、どうも心がときめかなくなってしまします。
メイクは、女子の心を前向きにしてくれます。
やっぱり、新しい出会いもしたい。ということで、私なりにもがいてみました。
店頭でテスターできなくなった
Instagramを見ていると、よく広告が入ってきます。私はコスメ系アカウントをフォローしているので、よくコスメの新作広告が上がってきます。
あるとき、ChristianDiorの「ルージュディオール」新色広告がありました。フルート奏者のCocomiさんと、俳優の吉沢悠さんがモデルで、それはそれは魅力的な広告でした。
色は試せないけど、無色のリップならいいかと、普段行かない店頭に行ったところ、あともう一本でノベルティがもらえるということで、一色選んで購入しました。
マスクを外すことができないので、店員さんが白い紙に塗って見せてもらいます。長年コスメを選び続けた自負で、一つ決断します。
しかし、家に帰って実際につけてみると、店頭で見た感触と全く異なっていました。
買う前に試せたら、絶対手を出さなかった色だったのです。
後悔してもしょうがありません。これは、自分で攻略するしかないのです。
自分に合うリップの定義
私は、色物コスメ(リップ、チーク、アイシャドウ)を選ぶ基準は、
「自分の肌がきれいに見える色」「皮むけしないテクスチャー」
です。今回は、色選びに限定して考えてみます。
流行りの色、パーソナルカラー診断で勧められた色、ではなく、あくまで
自分の肌が綺麗に見えることを最優先します。
人間の肌は、肌色ではなくで、透明な皮膚の積み重ねで色が構成されています。そのため、実際に自分の肌に乗せてみないと、色の発色が変わって来ます。
店頭で白い紙に乗せられても、自分の肌で発色する色とは、全くもって違うのです。
コスメの色は、様々な原色が使われています。そのため、人によって、吸収する色が違うのです。
ZOZOGLASSで試してみる
ZOZOTOWNで予約して、ようやく届いたので試してみます。ZOZOTOWNアプリでログインして、計測します。
計測終わると、計測結果が表示されます。
どうやら、ZOZOGLASSで判定してくれるのは、ファンデーションだけで、リップなど他のアイテムで活用できませんでした。
どうやら、わかりそうです。顔のパーツごとの色素を分析してくれています。
おお!
パーソナルカラー診断までできます。これなら、パーソナルカラーに合わせて色を選べば、自分にあった色を見つけられる、という理論です。
しかし、私のパーソナルカラーは、バリバリのオータム(秋)で、洋服の色もオータムに揃えています。ウインター(冬)色を着ると、顔色が悪くなるので、この診断結果には、疑問が生じました。
私の場合、ZOZOGLASSでは限界がある、ということがわかりました。
店頭で発色チェックしてみる方法
こうなったら、店頭で肌に付けずに合う色を見つける方法を考えるのが得策です。
ヒントになったのが、ネイルのお試し方法でした。
あるカウンターで、5㎝角にカットされた透明セロファンがネイルテスターの横に置かれており、店員さんがお客さんに指示された色をセロファンに塗って渡してくれます。それを爪の上に置いて、実際の指先での発色を試すことができます。
これを、リップで代用できないか。
早速、家にあるセロファンで試してみます。
そして、これが白い紙に塗られた同じリップたちです。
セロファン上と白い紙上のリップを比較すると、発色の仕方が異なっていることがわかります。
見たままの発色をしているのは、この3つの中でボビイブラウンのクラッシュドリキッドリップだけで、ディオールもゲランも随分と色が変わっていることがわかります。
実際に肌の上に置いてみて、比較してみます。
悩むきっかけになった、Diorのリップ。店頭で見たのは、右の白い紙。ここでは明度の低い赤でしたが、セロファンに乗せると明度が180度明るくなってます。肌に乗せると、ピンクかかって来ます。
こちらのゲランは、白い紙だとシックなローズカラーですが、セロファンに乗せると青みかかったローズピンクになり、肌に乗せるとプラス赤みが足されて鮮やかなローズレッドになります。
どこに塗布しても色味の変わらないBOBBIBROWNは流石です。
この3色で、同じ腕、照明で写していますが、わずかですが腕の肌色に変化があるのがお分かりでしょうか。
陶器肌が理想とされています。上の二つは、赤みがでていますが、3本目のBOBBIBROWNだと、肌の色に統一感が出ています。これが、肌が綺麗に見える条件です。
実際、今一番肌の色を綺麗に見せているのが、BOBBIBROWNです。何も考えずに、使うことができるので、重宝しています。
GUERLAINは、チークやアイカラーなどであれこれ調整した上で使用すると、何とかバランスが取れます。つまり、時と場合で似合わなくなる、ということです。
残念ながら、広告を見て衝動買いしたDiorは、あまり出番がありません。
色選びで自分なりの法則を見つけていたので、あまり捨て色を買うことがなかったのですが、久々に失敗しました。
まとめ
皮膚が剥けるかどうかは試すことが難しいです。もう、ここは、店頭のスタッフに確認するしかないでしょう。
ZOZOGLASSのように画像診断をしてくれる技術も出てきていますが、補いきれない部分が生じてしまうのはあるようです。
今後は、マイセロファンを持って、デパコスのカウンターに行こうと思います。
ブランドのスタッフ方も、販売に苦慮されていますが、購入する側の私たちも、工夫できることがあればいろいろ試しておきたいものです。