暑い夏が過ぎ、涼しくなってくると、忍び寄ってくるものがあります。
個人事業主として気が重い、あれです。
確定申告です。
それをクリアするために、経理から申告まで、記帳代行を含めて会計事務所に外注にだす方法があります。
でも、それには、最低、年間20万前後の経費がかかります。
- 記帳代行料(仕訳数により計算)
- 決算料
などなど、外注先によって見積もり方法は異なりますが、一般的に記帳代行業と決算に分けて、報酬額が決まります。
そして、毎年、その経費が事業を続けている間、発生し続けます。
これは、始まったばかりのひとりビジネスにとって、厳しいものかと思います。
今日は、ひとりで経理をやって、確定申告までに乗り切るコツを、考えてみました。
経理めんどくせーには理由がある
なぜ、仕事だと経理は楽しいのに、自分の経理になると気が重いのか。
みなさん、経理のプロである私は、自分の経理をスイスイこなしているように思われているかもしれません。
でも、けっしてそんなことはなく、自分のレシートや請求書を作る仕事は、本当に腰が重くてやってられない!と投げ出したくなる気持ちになります。
そうなのです。
私だって、好きで自分の経理をやっているわけではありません。
では、どうやって、プロとしての経理業務を長い時間やってられるのだろうか。
そんな疑問が湧いてきました。
実は、経理するときと、ひとりビジネスをしている時の、脳の使い方が全く違うことに気が付きました。
経理をやっているときは、比較的単純作業の繰り返しになります。
それも、間違えてはいけないため、緊張感を持たせての作業になります。
つまり、自分が自分にストレスを与えているのです。
これほど、酷な仕事はありませんし、楽しいと思えるわけではありません。
あと、実際に会計事務所にいた頃に感じていたことがあります。
新しいアイディアや、数字から情報を解読するといった、謎解きのようなワクワクした仕事をしていると、必ず処理を間違えるというジンクスがありました。
逆に、過集中して処理を続けて、一切間違わずに申告書を作成すると、お客さんのビジネスの話に興味がなくなっていく自分がいたのです。
おそらく、右脳と左脳といった単純に2つにわけての脳の使い方というより、
もっと複雑に、脳の可動域が入り組んで、切り替わるのも一苦労するほどの、脳の活動場所が異なっていると思うほどなのです。
どなたか、脳科学の専門家の方に、測定していただきたいと思うほどです。
そんな状態で、ひとりビジネスをしながら、経理をするのは、本来無理ゲーだということがご理解いただけたかと思います。
レシートの処理が溜まっている、請求書や見積書を作るのが面倒くさい……。
こんな気持ちでいたら、ひとりビジネス失格ではないかと、引け目を感じてきたみなさん。
これには、わけがあり、通常運転であるので、自分を卑下にする必要はないことはご理解いただけたかと思います。
さて、そうはいっても、経理から逃れることはできません。
ならば、対策を練ればいいのです。
経理を、学生時代の勉強法に置き換えて、当時工夫した方法を使ってもいいでしょう。
でも、当時と違って、学生とひとりビジネスでは、環境も条件も全く違っています。
うまくいかないケースもあるのです。とりあえず、私は、うまくいきませんでした。
よって、次のように工夫しています。
業務ごとにラクする工夫 場所チェンジ
私は、毎月月初に、領収書整理&ITもくもく会を主催しています。
地元の地域センターを借りて、2時間経理に集中するというもくもく会です。
地域で知り合った、個人事業主やひとり社長の方々に声をかけて、領収書の整理を行っています。
遠隔の方には、私のパソコンでオンラインで繋がっていただくことも可能です。
参加される方といっしょに、経理作業をすると腹をくくる環境を作りました。
また、自分の仕事部屋にも工夫しています。
部屋内で、3箇所、仕事をする場所を作っています。
基本スタンディングデスクですが、今まで動画撮影していたエリアにあるパソコンが、Windowsパソコンなので、経理業務もそこでやっています。
時間が来たら、ここに来て動画撮影と経理業務をすることで、頭の切り替えにブーストをかけることができます。
こどもの頃、おもちゃの場所を決めて、遊び方を変えるのと一緒です。
経理は早期決算が勝ち
このように、時間を区切ってタスク化するだけではなく、仕事する場所で業務内容を変えることで、切り替えで起こるロスを極力少なくするようにしています。
場所の変化、仲間にもくもく会をやることを約束して追い込むことで、苦手な仕事を積み上げることができます。
また、苦手な仕事を楽にする工夫も大切です。
ITやデジタルトランスフォーメーション(DX)化、自動化といった小手先の技術も大切ですが、
そもそも、レシートを大量に貯めないということが大前提でもあるのです。
毎日、できなかったらせめて毎月、日にちを決めて経理脳になる時間をつくりましょう。
- カレンダーにいれて、リマインダーを飛ばす。
- 毎朝のルーティンに組み入れる。
といった工夫もできます。
あと、いちばん大切なこと。
10月にある程度、経理処理に軌道を乗せておきたい。
確定申告の申告期限にゴールを置かない。
この2点です。
実際に、溜まった領収書を処理し始めてわかるのですが、
年にまとめて処理をすると、平気で数日潰れるとともに、疲労感がのしかかり、回復するまでにも時間がかかります。
まして、50代からのひとりビジネスなら、体力・体調維持も大切な仕事です。
負荷のかかる業務は極力さけたいものです。
また、新年明けて、他の事業者が確定申告にヒーヒー言っている間、さっさと終えてスタートに全リソースを投下できるので、先んじて前に進むことができます。
ひとりビジネスにとって、この差は無視することはできません。
であれば、10月の今から、やっと涼しくなって過ごしやすくなった今、経理業務に軌道をのせることが欠かせません。
そうして初めて、お正月に確定申告が完了できるのです。
「2月にみんなが確定申告で大変な思いをしている間に、温泉旅行に行こう!」
それをスローガンに、経理業務をものにしてしまいましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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