メルマガ「50代からのひとり仕事」(登録無料)

税理士を上手く利用するコツ 

  • URLをコピーしました!

RSS

follow us in feedly

「経理は税理士に任せています」

そう断言される事業者の方は、多くいらっしゃいます。

確かに、税理士に記帳代行をお願いされている方は多いでしょう。

でも、実は記帳代行=経理ではないことをご存知でしょうか。

税理士は、記帳代行が得意です。

しかし、経理については実は踏み込んでいないことが多いのです。

経理は、取引のすべてを記録するものです。

目次

記帳代行と経理の違い

いろんな方とお話していると、一つのことに違和感を感じることがあります。

「記帳代行」と「経理」が一緒になっている点です。

大抵の方が、イメージしている「経理」

 

実態は、次のように複雑に入り組んでいます。

記帳代行とは、領収書など取引の証拠になる帳票を、会計ソフトに入力する仕事です。

経理とは、きちんと事業資金を動かすこと+その証拠を残す仕事です。

  • 売り上げたら、請求書を発行する。
  • 請求書がきたら、振込をする。
  • 必要経費を精算する。
  • 経費になるものを購入する。

このように事業資金を動かしたとき、きちんと証拠になる帳票を収集するところまでが、経理なのです。

図にすると、こんな感じです。

経理が事業活動でもある。(経理担当者からの視点)

実際、会計事務所では、請求、振込といった経理には手を触れていません。
(経理代行をしている場合を除く)

 

経理は自分でやろう!

この言葉は、ここから発しています。

本業の一部を、外部に託している状況を、良しとするか否か。

それこそ、人それぞれです。

でも、会計業界での認識と事業者の方の認識に、これだけズレが生じています。

これが、経理の大切さが伝わりにくい理由です。

経理の効率化が本業の効率化に結びつくことが、ピンとこないわけです。

そして、税理士が、いまいち経理に詳しくない理由も、おわかりいただけたかと。

事業本体をしていない外部の人は、経理はできないのです。

デジタル化は、自分でできる

デジタル化は、本来事業者主体で行われるべきです。

経理が本業の事業活動に直結しているからです。

今、様々なサービスが乱立されています。

どれを選べばいいか、本来判るはずもありません。

そこで、お世話になっている税理士が使っているツールを選択する道筋が、今までの会計・経理の世界で当たり前になっていました。

でも、よく考えてみてください。

経理と本業である事業活動は、ほぼ一体なのです。

外部の会計専門家の事情で、事業の一部を外部ツールに頼らざる得ない状況が作り出されてしまっているのです。

事業活動は、事業者自身が行っています。

であれば、それに付随する経理のツールも、事業者本人が選択すべきことなのです。

そこで初めて、小さな会社や個人事業主の経理の効率化が実現します。

現状、中小企業や個人事業主のDX化がいまいち進まない理由は、ここにあるのです。

経理の効率化、バックオフィスのDX化とは、本業事業を効率よく進めるための、不可欠なピースです。

それプラス、今はスマホひとつで、領収書から仕訳登録するまで出来る時代になりました。

もう、記帳代行は人に頼むのは、逆に非効率になってきているようです。

税理士を使い倒すには

では、とりあえず事業を始めたての方は、どうしたらいいのでしょうか。

ひとりで、ここまで進めることは、やはり厳しいでしょう。

経理を高校の必修科目にしてほしいくらいです。

でも、現実は違います。

こうなったら、税理士などの専門家の利用方法から抑えておくといいでしょう。

税理士にしかできないことを知る

専門家、とくに会計系の士業は、法律の勉強をとことんやってきています。

  • 取引がコンプライアンス違反になっていないか。
  • 行政への手続きで間違いをしないために、チェックしてほしい。
  • 同業他社の情報をまんべんなく教えてほしい。
  • 確定申告書作成を代行してほしい。

この4つこそ、専門性を活かした仕事をしていただける内容です。

この4つは、主に事業者の外回りに該当します。

つまり、税理士には本業の一部である経理をお願いするのではなく、事業の外回りを固めていただく仕事を依頼するのです。

ちなみに、会計ソフトの紹介は、その税理士が使っているツールしかしてもらえないのが大半です。

中には、多種多様のソフトからセレクトしていただける税理士もいらっしゃいます。

でも、そのような方に当たることは、稀だと思っておくといいでしょう。

ソフト選定は、会計とソフト業界の両方に精通している方に、相談することをおすすめします。

税理士との会話に困らない程度の知識を

次に、事業者としての身だしなみを整えます。

そうです。専門家との会話に、深みを出すのです。

せっかく顧問料をお支払いしているわけです。自分だけでは生み出せない価値や体験を得ましょう。

そのためには、ある程度の基礎知識が必要です。

私が提唱しているのは、

  • 簿記の基本
  • 所得税と法人税のルール
  • 対銀行に必要な財務分析

この3つです。

不思議と、この身だしなみをしようと努力される事業者の方は、ほぼ事業を継続されていました。

交通手段で例えるなら、

個人事業主は自転車。

会社経営は電車。

でしょうか。

いずれも、乗り物を自分でメンテナンスできる人は、長く乗り続けることができています。

それと一緒です。事業のメンテナンス方法を、最初のスタートで学べるよう機会をつくりました。

【毎月開催】経理ゼロからスタート: 個人事業主のための経理と会計ソフトウェア講座

事業を続けるには、定期的にメンテナンスをしましょう。

税理士は、このメンテナンスこそ威力を発揮します。

うまく使い倒しましょう。

=編集後記=

【昨日のできごと】

自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。

かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。

 

=おすすめのサービス=

◉「まずは相談」それぞれの困りごとにアドバイスいたします。

個別相談

 

◉自分の力でクリアされたい方向け

オンラインショップ

オンラインセミナー一覧

 

◉公益法人運営サポート
公益法人運営サポートサイト↓

公益サポート合同事務所

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

目次