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簿記のおもしろさを広めるための秘策とは

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簿記を知っていると、今まで知らなかった世界が見えてきます。

できたら、簿記の楽しさを事業をされている方々に、体験していただきたい。

そう思うのですが、正攻法でいろんな企画をしても、どうも人気がありません。

簿記の先入観もあるんだろうなと、思ったりしています。

では、どうやったら、その先入観をぶち壊せるか。

今日は、その秘策をあれこれ考えてみました。

沖縄の海と野良猫

沖縄の海にある防波堤に集まる野良猫たち。向こうには海が広がっています。

目次

なぜ簿記は必要なのか

言わずもがな、簿記がないと決算書ができません。

ただ、それだけの話。

でも、なにか少し興味を持つ話をしたいものです。

 

商売とは、相手がいて、取引を積み重ねていくことを言います。

商売で、利益を得ることで、生活を支え経済が生まれてきたのです。

太古の昔、商売と言われる前は、物々交換で取引が生まれました。

それが、対価という金銭が生まれ、今に至ります。

いまでは、金銭だけではなく、株や信用取引などの投資も、商売の一つになっている人もいます。

時代が進んで、文化が生まれ、取引も複雑になっていったことで、とある商人たちが簿記を作ったと言われています。

私が簿記を学んだとき、ベニスの商人が簿記を作ったと教わりました。

取引の記録は、簿記によって行われています。

簿記は、ただ自分だけの利益を計算する(損益計算書)しくみではありません。

利益や損失の根拠を集約したもの(貸借対照表)も、同時に作れてしまう、画期的なしくみなのです。

そう思うと、この仕組みに興味が湧いてきませんか。

このシステムが、何百年も続いて、世界中で使われています。

これって、もしかしたら、人類が作った究極のシステムではないでしょうか。

簿記が嫌煙されるわけ

こんなに素晴らしいツールであるのに、やはり、簿記は人気がありません。

おそらく、

  • とにかく複雑。手間がかかる。
  • 特定の知識とスキルが必要と誤解されている。
  • 検定試験がハード
  • 1円もずれては行けないという緊張感を強いられる。
  • 手書きであろうと、デジタルであろうと、その緊張感は拭えない。
  • そんな空気感を醸し出す〇〇……。
  • 簿記を使って仕事をすると、機械のようになってしまう?

ではないでしょうか。

とくに、絶対に間違えない処理、何事もビシッと揃えなければならない緊張感。

これに耐えられる技術とスキルを磨くことで、検定試験に受かるという、やっかいな壁が存在します。

でも、これは、簿記のプロを養成する場合の話です。

経営者や事業をしている人は、プロではなく、あくまで自分のために簿記を使います。

よって、ハードな簿記を覚えることも、技術を磨くこともないのです。

簿記を身近にする方法

人は、初めてのことを覚えるのに、まずは自分の体験とリンクするところから勉強が始まります。

日本史の年表を覚えるとき、語呂合わせで暗記したものです。

普段つかっている言葉の語呂を利用して、数字を言葉に置き換えて覚えるのです。

このように、普段馴染みのない簿記を、日常生活の中で落とし込んで理屈を知る方法があります。

スターバックスでモバイルオーダーをするケースを落とし込んでみます。

  1. 店に入る。(仕訳なし)
  2. スマホを取り出し、アプリを起動する。(仕訳なし)
  3. アプリで注文する。(費用を前払いする)
  4. 出来上がるまで待つ。(まだ、前払い状態)
  5. カウンターから声がかかる。(まだまだ、前払い状態)
  6. カウンターからオーダーしたコーヒーを受け取る。(前払いから経費に振替)

この1から6までの流れを、仕訳で表現したらこんな感じです。

実際には、スマホでオーダーして、決裁された時点で経費になるわけですから、

こんなめんどくさい手続きを、逐一記録しているわけではありません。

面白いのは、スターバックスに入店しただけでは、なんの取引も発生していないということです。

自分では、これから経費を払う気満々ですが、スターバックスにとっては、オーダーしてくれていない限り、お客さんではないのです。

この相手と自分の誤差。これがあるうちは、取引が成立していないのです。

こうして、日常生活に落とし込んでみると、生活を分解する楽しさを覚えるようになります。

また、いにしえにいた商人たちの経済活動に思いを馳せて、簿記が生まれた時代を眺めることで、親しみをもつ方法もあります。

打って変わって、プログラミングを考えるように、数字が移動して、流れていくさまを眺める楽しさもあります。

 

とはいえ、生活の中を、ミクロの切り刻むのは、やはり、気持ちがいいものではありません。

やっぱり、簿記は嫌煙される運命なのかもしれません。

ただ、ひとつ、言えることがあります。

物事には、必ず根拠があるということです。

売上も、ただ自然発生したわけではありません。

そのサービスに対価を払った人がいるのです。

経費も、ただ露と消えたわけではありません。

支払ったことで、相手に利益が生まれているわけです。

簿記は、自分都合ではなく、相手と自分を絶えず照らし合わせていく記録のやり方です。

私は、これで、物事を相手都合の視点から分析する方法を知ることができました。

自分の行動が、相手にどう影響与えるのか。

この視点は、商売するうえでも大いに役立ちます。

そんな切り口から、簿記の神秘にふれる機会があるといいのかもしれません。

=編集後記=

【昨日のできごと】

Notion大学文化祭にゲスト参加。楽しかった!
東京の街の移ろいに、びっくりしながら都内を散策しました。

かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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