お盆休み。
私は、自宅にあった「ガラスの仮面」を読破しました。
舞台俳優の女子二人が、大御所大女優であり、師匠の月影先生が演じた
「紅天女」の主役を目指し、切磋琢磨する少女漫画のストーリーです。
主人公である、舞台俳優の卵である女子にかける、月影先生の言葉が、私の心に響きました。
月影先生のセリフが心に響いたわけ
「ガラスの仮面」とは、1975年が初連載の少女漫画です。
作家は美内すずえさんで、何度かお休みを挟みつつ、じっくりと連載が続いている超大作のストーリとなっています。
登場人物のひとり、月影先生は、かつては大女優と言われた人で、怪我で引退後、後進の指導に命を捧げています。
二人の少女(北島マヤ、姫川亜弓)に、自分が演じた演目を引き継ぐべく、演じることを徹底的に叩き込んで行くストーリーです。
私が子どもの頃から連載しているので、私にとって、ソウル漫画とも言える作品です。
でも、今、年を重ねてから読むと、当時とは違った解釈で読むことができて、
かつては他人事だった登場人物の試練が、まるで自分のことのように思えました。
おそらく、自分の年令が、月影先生に近づいてきたからかもしれません。
また、ひとりビジネスとして、まだ走り出したばかりのスタンスが、まさに舞台俳優を目指す二人の少女に投影してしまいます。
両方の立場を、自分ごとのように感じたからこそ、一つ一つのセリフが、身に沁みたのです。
自分の才能を信じるところから始まる
指導者たるものは、指導を受ける者が持つ才能を、自分で形付けるまでに補助する存在です。
それを彷彿とするセリフが、いくつかありました。
「よく覚えておきなさい。紅天女はすでにあなた方の中にある」
(41巻より)
この紅天女の部分を、それぞれ思い当たる言葉に入れ替えてみると、ジーンと心に沁みてきます。
もし、上手くいかないことがあったとしても、大丈夫なんだと、自分を信じることができます。
それまで、試行錯誤して頑張ってきたなら、すでに、答えは自分の中にあります。
それを形にできるまでは、そう遠くはないのです。
「一人でも多くの人が、あたなを必要としてくれるようになりなさい」
(18巻より)
これは、営業の鉄則です。
ひとりでも多くの人に、自分を知ってもらうのではなく、必要としてくれるように発信を続けるのです。
こんな当たり前のこと、月影先生のセリフから出てくるとは思いませんでした。
このとき、北島マヤは、高校生で文化祭にて一人芝居をします。
成功したけど、観客が疲れるシーンもあり、ここで、このセリフが出ています。
絶えず、誰かのために思って動くこと。観客を意識すること。
ひとりビジネスなら、お客様を意識すること。
文章を書くなら、読む人のためになること。
この当たり前のことは、なかなか自分で気づかないです。
「一つの芝居の成功は、また次の舞台の幕をあける」
(18巻より)
一つ一つの仕事を、お客様に満足していただくことに全集中します。
そこで、満足いただいたことで、次のお仕事が生まれるのです。
でも、舞台と違って、ひとりビジネスは、ニッチな要素が強いものです。
知り合った人全員から、称賛を得ることは考えなくてもいいと思います。
ひとりビジネスは、一人芝居である
このように、漫画を読みながら、気づいたことがあります。
ひとりビジネスは、一人芝居だということです。
下手すれば、照明や音響、舞台の宣伝まで、すべて自分ひとりで行っています。
でも、昔は、難しかったことが、今ではIT、AIなどのツールで、可能になっています。
演じるとは、嘘を表現する意味ではなく、その人が持つ人間性を使って表現されるものです。
まさに、ひとりビジネスも、それに当たるわけです。
ガラスの仮面を読みながら、私はずいぶんと励まされました。
そして、これだけ修行しても、紅天女を演じさせてもらえない彼女達を見て、
今すぐ願った結果が出なくても、着実に自分の中で可能性があることを、信じていいんだと思えたのです。
たまに、昔読んでいた本や漫画を読み直すと、新しい価値観に気づくことができます。
この「あ、そうなんだ!」という腑に落ちることが、心のリフレッシュになります。
次の長期休みのときは、何をしましょう。
ワクワクします。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
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今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
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