私は、ざるそばについてくる蕎麦湯が大好きです。
記憶は確かではないけど、母に連れられた神田の蕎麦屋での感動が、今でも忘れられません。
見た目も、味も、美味しい。そして、最後にでてくる蕎麦湯の混濁さで、そこの店の繁盛ぶりが一目瞭然となります。
経理の仕事で蕎麦湯に該当するものはあるか
蕎麦湯とは、蕎麦の茹で汁のことを言います。
店舗の厨房にある大きな鍋にお湯が煮えたぎっており、注文が入るたびに蕎麦を茹でます。
鍋にある茹で汁を、毎日替えているのかどうか、私は知りません。
ただ、この蕎麦湯がとろりと白く濁っている店は、繁盛している証拠でもあるのです。
さて、自分の仕事に立ち戻ってみます。
経理の仕事で、この「蕎麦湯」に該当するものがあるのでしょうか。
作り出した帳票が、天ざる蕎麦だとしたら、蕎麦湯は、こなれた仕事のフローなのかもしれません。
経理の業務フローは長年の積み重ねで生まれた知恵
経理は、一年間通しての大きなルーティンワークで構成されています。
(たまに、突発的なこともありますが。)
大きく分けて、この3パターンに分けられるでしょう。
年次
年に一度の決算に向けて、行うことです。
- 予算作成
- 決算前予想
- 決算日の棚卸し
- 納税
- 決算確定日そして、株主総会
その時期になると、毎日の業務に追加され、経理はとても煩雑な時期になります。
月次
毎月末日に締めて、月次決算を行います。
毎月の売上や利益を確認して、予算どおりにいっているか確認します。
軌道修正が必要かどうか、このときに判断することも。
年次決算は、この月次決算がなければ、成り立たないと言えるでしょう。
日次
朝から一日終えるまでの業務です。
まず、現金の金庫を大金庫から取り出すべく、大金庫のダイヤルを回して……。
といった、毎朝のルーティンから始まり、一日の終わりは、金庫残の現金勘定を合わせるところで、終わります。
銀行の窓口業務をイメージしていただければ、よろしいかと。
その日によって、月次のルーティンが重なっており、これらが、いつもの経理のルーティンとなっているのです。
ミスを誘発させない工夫が経理ルーティン
経理には、ミスなく、早期に決算をすることが求められています。
そのために、このような日次まで落とし込んで、ルーティンの精度をあげています。
上手く回せれば、ほぼ異常はなく、問題があれば、このルーティンが崩れるといった仕組みです。
このように、環境のなかで、築き上げてきたのが、経理業務のフローです。
その組織の経理ルーティンがどれくらい熟成されているかどうかが、その組織の安全度も推し量ることができるのです。
まさに、経理の蕎麦湯的なものが、経理フロー、経理業務ルーティンなのです。
そのルーティンやフローが美味しければ、そこの経理は上手く回っていると言えるでしょう。
そして、茹で汁はいつか入れ替わる
ただし、大鍋にある茹で汁は、いずれ捨てられて新しいお湯に変わります。
いつまでも、同じお湯で茹で続けていると、蕎麦の味が落ちるのです。
経理のルーティン、業務フローと言われているものも同様です。
いつまでも同じソフト、同じやり方に固守していれば、経理の仕事の精度も落ちていきます。
大鍋のお湯を入れ替えるように、経理のルーティンの見直しは必須です。
お鍋やガス台も高性能なものに変えることで、厨房の仕事の効率化が図れます。
それと同じように、経理のシステムも見直すことも必要かもしれません。
良い蕎麦湯とは、このようなお湯の入れ替えをしても、なお美味しいものです。
入れ替えしたてのときは、まだ普通のお湯ですが、少し立てば、良い蕎麦湯に育つのです。
このように、経理ルーティンや業務フローと言われるものは、都度見直すようにしたいものです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
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