AIを使いこなしている人は、最初からハイレベルでした。
もしかしたら、真似をすれば、彼らのように凡人もレベルアップするのかもしれない。
そう期待を持つのは世の常です。
でも、所詮ツールはツールです。
けっして、凡人である私たちは、同じツールを使ったとしても、同じ成果を出すわけではないのです。

鶏唐揚そばで有名な弥生軒。胃袋の丈の合わせてふたつ盛りにせず、ひとつに。
Notionを使えば成功するわけではない
Notionのテンプレートを使えば、作った人のレベルに自分も引き上げてくれるのかもしれない。
そんな期待を持ちやすい昨今。私は、ひとつの法則をみつけることができました。
Notionを使うから成功するのではない。
すでに成功するネタを持っている人がNotionを使うから、成功しやすいのだ。
つまり、ツールを使うからいいのではなく、なにかデキる人だからツールを使うことで、成し遂げるまでのスピードが早くなったにすぎないのです。
これは、昨今のAIでも同じことが言えます。
一番わかりやすいところだと、AIに課金し続けることができる人が、ますますAIの恩恵を受けます。そして、売上も増えてますます投資する額が増えてくるループが生まれ、そこにAI格差が生まれてくるのです。
かつては、プログラミングは専門で勉強しないとできないことでした。
でも、今、そのハイスペック能力はあるけど、たまたまプログラミングを勉強しきれなかった層が、AIを駆使して爆速に成長しています。
このデジタル技術の開放で、恩恵を受けるのは、すべての人ではなく、ほんの限られた1部のひとたちです。
ここで、勘違いして、ツールが使えるから自分も成功すると信じてはいけないのです。
凡人がレベチな先人に勝つために必要なこと
とはいえ、凡人である私は、なんとか成長していきたいもの。
そして、2025年の今が、それができる唯一のチャンスのように思えてしょうがないのです。
では、本当に私にはチャンスがないのでしょうか。
今、思いつくことが2つだけあります。
時間と最初の一歩です。
最初の一歩とは、まずは取り掛かってみるということ。
なにやら、お手本となるコードを自分のところにペーストしてみるだけで、ほんの5分しかかかりません。
時間は、あれこれと試行錯誤するための時間です。
途中、わからなくなったら、これこそAIに質問すればいいのです。
そこでわからなくなったら、諦めないこと。
AIへの質問方法を、また、AIに聞けばいいのです。
AIではなく、答えてくれる人がいたら、それは頼るのもありでしょう。
とにかく、完成できなかったとしても、取り掛かってみることが一番なのです。
失敗したら、しばらく寝かせておけばいいでしょう。
忘れた頃に、ふと解決することも度々あります。
Notionのアカウントを作ったのはいいが、なかなかその先に進められなかったケースが多いのは、それだけ、チャレンジしようとした人が多かったことです。
決して悪い結果だとは、私は思いません。
最初の一歩と時間の確保。まずは、そこから現状を打破する足がかりを掴むきっかけが生まれるのです。
デジタル民主主義時代の生き方
このデジタル民主主義とは、いろんな人がAIを使えるようになるだけではなく、知らない知識をAIを通じて会得できることを指していると考えています。
実は、私は経営者には簿記が必要と説いてきました。
でも、今では簿記を知らなくても会計データを生成することができるようになりました。
では、簿記の知識は必要ないのでしょうか。
実は、その逆なのです。
簿記の知識があるから、手間暇工数がかかっていた記帳作業を、削減したことで、正しく数字が反映されているか、チェックできるようになります。
すでに、そのチェック作業もAIがやってしまうようになるかもしれません。
でも、AIが叩き出した回答があっているかどうか、見極める力を持っておきたいものです。
その力こそ、人間が勉強して習得した知識になるのです。
これからは、知識の平等が進みます。そんな時代で生きていくには、知識を使って自分であれこれとチャレンジし続けることです。
そうすれば、いずれ凡人とエキスパートの差が縮まるエスカレーターに乗ることができるでしょう。
何もしなければ、未来がどうなっているのかわからないので、不安が募るかもしれません。
- ツールを使ってみて、実力を引き上げる
- 知識をAIから引き出してもらって、自走する力をつける
この2つがポイントではないでしょうか。
ただ、ツールを使うだけではなく、使いながら実力を磨き上げてまいりましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
1日オフ。自宅でゆっくり過ごしました。
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