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経理担当者がDX化に冒険しない本当の理由

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ごめんなさい。

経理担当者がやれば、たいていの問題は解決するのです。

このポジションの人ほど、全体を見渡している人はいないし、安全な日常を心から願う心優しい人はいません。

でも、保守的で革新を嫌う人と思われているフシがあります。

なぜ、経理担当者は変化を嫌うのか。

この原因を紐解いてみます。

目次

なぜ、冒険しないのか

AI、API、MPCサーバーの解放による歓喜の自動化

実は、独立当初、このようなブログを書いていました。

怖い経理、穏やかな経理「センサーとしての経理」

厳しい経理の目を、いかにやわらかく伝えるか。

当時の私が必死になって、書いたブログです。

この経理の孤独は、今でも続いています。
結局、簿記や経理の作業をやっていない人からみたら、経理は、ただただ厳しいことを言う人の集団に見られています。

 

昨今、AIが台頭し、自分たちで経理の自動化を築いていけるようになりました。

実際に、私は経理ではGeminiを多様しており、あの面倒くさいクレジット明細書は当たり前のように、AIで仕訳生成させています。

でも、実は、まだ、APIやMPCサーバーを利用した自動化には、手をつけていません。

  • まだ、試験段階のため、実績がない。
  • 何百件となる取引数になると、とたんにAIが疲弊してサボったりする不安定さ。
  • そのためのチェックに、余計に時間がかかっている現実。
  • 自分のものではない、他所様のデータをAIを通じて外に出すリスクは絶対に避けたい。

およそ、この4つの理由から、本当の自動化の民主化(どんな人でも利用できる)はまだ難しいと判断しています。

つけ刃的に増改築を繰り返してきた税制ダンジョン

会計事務所で、古い書類を処分するとき、昭和時代の所得税確定申告書の控えが出てきたりします。

当時は、手書き。人目でみると、非常にわかりやすく、単純明快な税金計算でありました。

でも、その後、消費税がでてきて、課税の公平性を極めていった結末が、複雑怪奇な税制に膨れ上がっています。

つまり、訓練された専門家でないと、この迷路をクリアするのはムリ。

そして、実務を担う経理担当者は、日常の取引から目を光らせて事前に察知してリスクヘッジをしていくことが求められるのです。

とりあえずやって、あとから直せばいいじゃん。

はい。Notionのように、あとから都合よくブロックの変更やデータベース化ができればいい。
でも、実際に遡っての修正がいかに大変か。

実際にやって、痛い目に会わないと、この怖さを知ることができません。

だから、経理は怖いのです。

フリーダムな経営者を支える経理担当者の底力

あと、経理担当者を悩ます存在が、実は経営者だったりします。

一番多く見られたのが、個人事業主から法人成したばかりの会社です。

法人の経理は、税法でいえば、所得税から法人税に変わることで、注意するところが変わります。

ここを、なかなかご理解いただけないことも多くあります。

大抵の場合、会計事務所からの記帳指導で、厳しくチェックしていきますが、対応する経理担当者は、顧問税理士と経営者との間で、困ることも多く見受けられます。

 

これらだけではありませんが、経理担当者が手放しで業務効率化やフロー自動化に積極的にならないのは、守るべき城が依然と立ち尽くしているからなのです。

キツイ言葉の影に、助けることができないジレンマが

本当は、どんどん経理だって効率化を進めたいです。

いや、一番効率化を願っているのは、実は経理だったりします。
そして、一番の問題点を知っているのも、経理担当者です。

しかし、経営の安定に欠かせないのが、間違いなく、スムーズな日常なのです。

経理は、この日常を守る最後の砦といっても過言ではありません。

業務改善に着手するということは、この平穏な日常が壊れることを指します。

この変わりたいけど、変えるリスクが怖いことで、一番の保守勢力となって日常を崩す要因を、片っ端から潰すようになります。

キツイ言葉の裏側には、そんなジレンマがあるのです。

もし、表面的な優しさで、自由に許してしまったら、確実に危険からみんなを守れないこともよく知っています。

このジレンマ。

実は、現場より経理担当者本人が、一番の苦虫を噛んでいるのかもしれません。

一人ではなし得ない、喜ばれる経理への道

とはいえ、DX化は避けて通るにも、ハイリスクです。

経理の基本は、「日常を守る」です。

この日常で、デジタルを飛び越えてAIが当たり前になる今。

逆に、DX化を阻む方が、ヤバいのです。

となると、DX化は避けて通れません。ただツールをデジタルにするのでは、DXの効果は出せず、時間とお金を無駄にします。

ここは、まず、お金の流れを熟知している箱根の関所である経理担当者の視点が、一番適しています。

現場と経営。
社内とステークホルダー。
サポートする士業との連携。

経理の部門がハブとなって、業務改善を進めれば、みんな聞く耳を持っているので進めやすいはずなのです。

よく知らない、DX担当者の言うことよりも、いつも苦言を呈してきた経理担当者の言葉なら、聴いてくれる。

実際に、そんな現場もたくさん見てきました。

下手に社長がいうよりも、一番言うことを聴いてくれます。

 

経理担当者は、チームのお母さん的存在。

 

そんなオカンの言うことを、家族みんな聞くのは慣れているはずです。

 

さて、役割を担う人が決まりました。

次に準備することは……。

それは、今までの業務の断捨離ができるかどうかです。

日常を守ってきた人が、その日常を壊すことができるか。

それには、多くの人の協力が必要です。

  • 「責任は俺が取る」と、屍を拾ってくれる経営者。
  • 「手足となって、尽くします」と、実働部隊を買って出る後輩の仲間
  • 税制や、システムの専門的技術サポートをする専門家集団

そして、なんといっても、いつも煙たがっていた仲間からの激励の言葉。

現場を知る軍師・経理担当者を一人にさせない布陣が組めてこそ、DX化による業務改善がすすむでしょう。

私は、そんな熱き集団の伴走者として協力できたら、喜びます。

=編集後記=

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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