二刀流で成果を出す人は、評価されます。
なぜなら、誰もが二刀流になろうとしても、なれないからです。
実際に、二刀流で成功している人は、1つの分野でも大きな評価を得ています。
では、二刀流になるために必要な能力があるのでしょうか。
ピッチャーとバッター
アメリカのメジャーリーグで、大谷選手が投打2部門で、大リーグのオールMLBリーグに選出されました。
全米に評価を受けたカタチになります。
大谷翔平 大リーグ「オールMLBチーム」に投打2部門で選出 NHKサイトより
彼は、日本にいる頃から、ピッチャーとバッターの二刀流で、プロフェッショナルの世界で、評価されていました。
とうとう、世界にも認められました。喜ばしいことです。
私は、プロ野球には詳しくないため、なぜ、彼が二刀流にこだわってきたのか、本当のところは存じ上げません。
しかし、本当に野球が大好きで、自分の可能性を狭める行為を一切してこなかったのだろうと、想像することができます。
ショパンコンクールと医者
今年のショパン国際ピアノコンクールに本選に出場した沢田省吾さんも、二刀流です。
現在、国立の医大生で、プロのピアニストでもある、高尚な二刀流です。
ショパン・コンクール出場の名大医学部生が語る ピアニストと医師の「二兎を追う」理由とは?〈dot.〉yahooニュースより
沢田さんの経歴を拝見すると、もうすべてにおいて別次元の経歴と能力をお持ちの方で、世の中にはすごい人がいるものだと、諦めの局地に至りそうになりますが、彼のTwitterを見ると、ウィットとユーモアが溢れた温かい人だとわかります。
今回のショパンコンクールには、私は情報の追っかけをしていたので、コンクール後に彼は、ポーランドの小児病院に医療者として勉強していたことを知りました。
とにかく、モードの切り替えが早く、なぜ彼が二兎を追えるのか、納得できます。
大谷選手も、沢田省吾さんも、確かに能力が高いのは否めません。
しかし、本当に能力が高くないと、二刀流になれないのは、違うように思うのです。
一般人は大抵二刀流で生きている
ワーキングマザー、本業と副業、社長業と職人、学生とアルバイト、等など。
世間で一流とされているほとんどの人は、1つの分野に秀でており、その他のことは人任せにしているようですが、一般人である私達は、一人で様々な役割を持っています。
すでに、みんなプチ大谷選手で、ライトな沢田省吾さんなのです。
特に、ワーキングマザーを始めとした子育て世代のサラリーマンは、今では出産をする女性に限らず、家族総出で、育児に取り掛からないと、乗り越えることができません。
仕事だけ、家事育児だけで許してくれない時代になったのだと思っています。
そんな時代を生きる私達に、二刀流で世界から評価を受けるプロフェッショナルが日本から出てきてくれていることで、勇気を与えてもらっていると思っています。
1つのことに専念できれば、もっとできたかもしれない。
子育てしながらの労働なんて、大した成長も成果も得られない。
かつての私は、そう思っていました。
しかし、1つのことに専念できるなんて、ありえません。
今は、一人で複数の軸を持つことがデフォルトになろうとしている時代になっています。
そんな時代を生きる私達に、大きな誇りをもたせてくれた、この優秀な若者二人に、感謝の気持ちを伝えたいのです。
能力が高くなくても、二兎を追うことを求められる時代です。
だれもがその人なりの二刀流になれることを、誇りを持ち、自分なりの役割を持って、胸を張って果たしていけば、自ずと自分なりの二刀流の型ができてくるのではないでしょうか。
そして、二刀流になるためには、それまでの指導者に恵まれることも大切であると、先の二人の生き方をみてみるとわかります。
次世代の二刀流を育てる意味でも、自分も周囲の人にも、自分の色を持った2つの刀を育てていきたいと思っています。