※こんな感じで部室でのんびりしてたら、先輩に怒られますね
中学校に入学すると、部活動に入る方が非常に多いかと思います。
皆さんは何部でしたか。
私は、部活というものに心血注いだ記憶がありません。
中学では、帰宅部。高校では、水泳部から剣道部に転部しました。まして、新設校だったため、OB、OGの存在がありませんでした。
そのため、部活の先輩という人種と関わることなく、今に至っています。
私が部活に入らなかったわけ
中学生になった私は、部活動にあこがれて、バスケットボール部への仮入部手続きをしました。
そうしたら、母親が「あなた、それ、やめなさい」と言い放ち、入部届けにハンコを押してくれなかったのです。
今となっていは、なぜ母親が反対したのか、記憶が定かではないですが、
私が入部しないことに、同級生が怒り出して、友達関係に亀裂が入ったことは覚えています。
その後、体育の授業でバスケットボールをやったのですが、顔面にボールを受け止め、鼻から大量出血して保健室に担ぎ込まれました。
まるでギャクマンガです。当時流行ってた「Dr.スランプ アラレちゃん」のワンシーンのようでした。
今思うと、動体視力もなく、最近分かった軽度の斜位であることから、バスケットボール部に入らないでよかったとも言えるのです。
母親がそこまで見越して反対したのかどうかは、今となっては不明のままです。
トップダウンとボトムアップ
その後、GHQの部員(Go Home Quick 帰宅部)として学校からさっさと帰ってきて、地元のスイミングクラブに通っていました。
(後にここのコーチとも喧嘩別れしましたが。)
そして、日本泳法に出会い、高校生の頃から水泳指導者への道を目指すようになったのです。
下校するとき、グラウンドでは運動部が走り込みしていて、たった2年しか違わない先輩の激を受け、ひたすら耐える同級生を見て、なんとも言えない気持ちになったのも覚えています。
学校の部活動は、先輩と後輩の絶対服従関係を覚える訓練機関のようです。
その後、大人になった彼らは、組織の中で上司に絶対服従することに違和感を持たないわけです。
また、この上下関係の厳しさは、組織のレベルをある一定のところまで強制的に引き上げる手法として、有効だということです。
しかし、今の時代は、働き方改革、ワークライフバランス、育児休業取得の促進など、休むことを逆に強要しています。
学生時代は、先輩にさんざん「休むな」と怒られたのに、大人になったら「休まないと労基に怒られる」と言われるという、この現象。なんとも言えない気持ちになります。
トップダウンは、一定水準を維持するための手法で、ボトムアップは新しい価値観や潮流を見つける手法ではないでしょうか。
上下関係のない組織の条件
これからの時代、新しい価値観のなかで、商売や事業を展開することが強いられます。
いままでの、トップダウン式経営だと、新しい事業やビジネスが生まれてきません。
私は、最初から上から命令されて行動するのが嫌だったので、自分の意思で動き、仕事の意義を自ら見つけ、結果的に組織の利益になることを目指していました。
ので、良き上司と、最悪な上司の二極化が顕著だったのです。
今思うと、良かった上司は、組織の中で誰とでもつるむことなく、所轄官庁とも喧嘩し、風前の灯火だった組織をなんとか守り抜こうとした気概のある人でした。
かたや、最悪だった上司は、自分から仕事を覚えず、理解できないのを人のせいにしたりする人でした。
どちらのトップが、これからの時代生き抜けることができると思いますか。
言わずもがな、自分から動く人が勝ち残るでしょう。
組織だと、たった一人の経営者だけが頑張っても無理があります。
組織を構成する一人ひとりが、その人なりの気概を持って仕事をして、ボトムアップできることで、経営者も思い切って、事業に踏み込めることができるのです。
となると、学校部活動的な構造ではなく、同じ気持ちを持った人が集まるコミュニティを目指すことが、成し遂げていく道に進められるのではないでしょうか。
そして、そのような組織を運営する手法も、「命令」ではなく「ファシリテーション」による一人ひとりからのボトムアップを促す手法が主流になってくると思われます。
経営者として、「あれ?このままじゃまずいかな。」
と感じたら、一度立ち止まって、組織を見直すチャンスがきたのかもしれません。