※モーニングノート。毎朝の振り返りをルーティン化しています。
「パーソナルレコード」が今の仕事に役立てます。
わたしは、学生時代に、とある青少年教育団体のボランティアリーダーをしていました。
冬と春のスキーキャンプ。夏のキャンプ、野尻湖でヨット操作の指導。
または週末のデイキャンプリーダーなど。
休暇のすべてをボランティアに捧げ、幼児から小学生、中高生の子どもたちと過ごしていました。
まず、キャンプの募集から実施までの間に、親御さんと子どもたちとの顔合わせが行われます。
キャンプ実施責任者のデレクターが中心になって、キャンプの概略を説明し、その間、子どもたちとの顔合わせをします。
親御さんへの全体説明が終わると、グループごとに保護者とリーダーの顔合わせをします。
このときに、お子さんの常備薬やアレルギーの確認など。
幼児の保護者の場合は、初めて子供だけで寝泊まりさせるので、「おねしょするのですが・・・」
といった、心配事まで、すべて聞き取りします。
(親の心配は、すべて杞憂に終わることは常。子供は以外に強い。)
キャンプ本番は、毎晩、子どもたちのパーソナルレコードを書きます。
キャンプ責任者によっては、毎回チェックする人もたまにいましたが、基本グループリーダーにお任せです。
新人リーダーは、年長者リーダーに教えを請うなどして、パーソナルレコードの書き方を覚えます。
「とにかく、いいことだけ書け。批判、指導的なことは一切書くな」と。
キャンプが終わり、しばらくして思い出会が開催されます。
夏のキャンプなら、10月ごろでしょうか。ひさしぶりにキャンプ仲間が集合し、話もはずむなか、撮影された写真を選び、注文受け付けします。
その写真とともに、グループリーダーが書いたパーソナルレコードを、キャンプ責任者のチェックを添えて、保護者にお送りしていたのです。
キャンプの終了は、当日ではなく、この数ヶ月に渡った後に、締めくくられるのです。
保護者は、このグループリーダーの目から見た子供の様子を読むのが、何よりも楽しみでした。
親が特定のリーダーのファンになったりするほどです。
このように、学生時代、人に関わる仕事をしたときに、きちんとパーソナルレコードを書いて差し上げる習慣がありました。
おかげで、その後の教育実習など、担当した子どもたち全員にパーソナルレコードを書いて、子どもたちに上げたので、指導教官にびっくりされた記憶があります。
コロナで露呈した教育機関の惰性
さて、現代に話を戻します。
今回のコロナにより、教育現場が大いに大変だった現状がありました。
そこで、今までなら露呈しなかった、仕事のほころびがでてきたようです。
学校に来られないこどものケアが難しい。
PTAの行事が軒並み中止になり、保護者と先生とのコミュニケーションがなくなった。
面談の時期に、家族全員が感染してしまった。
逆に、学校が閉鎖して、先生との面談が中止になった。
などなど。
混乱の中、運営していたので、本当に大変だったはずです。
しかし、もし、この最後の最後に「パーソナルレコード」を渡すという、ルーティンがあれば、
期中にどんなに意思疎通が出来なかったとしても、最後に文書で指導の締めくくりができたはずです。
残念ながら、学校を始めとした教育機関のほとんどは、そのような仕組みがなかったため、
随分と取りこぼしが生じてしまいました。
仕事のゴール設定を納品後に伸ばす
さて、今度は、私達がどうなのか、振り返ります。
例えば、会計事務所の場合、確定申告書の控えを紙に印刷し、製本してお渡ししていたとします。
それが、一応、決算までの仕事の締めくくりであり、申告書控えの納品をもって完了となっていました。
しかし、昨今のペーパーレス化の波により、申告書控えをデータでお渡しするケースが増えてきたようです。
しかし、受け取る側のお客さまは、なにか物足りなさを感じる場合があるかもしれません。
おそらく、最後の申告書控えの製本を、税理士先生や担当者から受け取りながら、世間話をするのが楽しみだったかもしれません。
このように、今まで視覚的にも物理的にも、成果物を提供できたのがなくなることで、
サービスの提供側と受け手側に、温度差が生じてしまうかもしれないのです。
となれば、周りがどう変わろうと、仕事の完了を、「パーソナルレコードをお渡しするまで」
と決めておけば、仕事の成果に対する評価は変わらずに済むのかもしれません。
ということで、私の提供するサービス、3ヶ月限定プログラムでは、
このパーソナルレコードに該当するレポートをお渡ししています。
3ヶ月まで伴走させていただいたあと、独り立ちする際、自信持って経理を続けていただくために、
お客様の良さを書き記すようにしています。
親御さんは、長い時間、自分の子供と向き合っていきます。そのときに、第三者からの励ましの言葉があれば、その後どんなに大変なことがあっても、親の自信が崩れることはありません。
経営も同じです。良いときも、そうではないときも、常に向かい合うことになります。
そのとき、経理での自分の良さを知ることができたら、少しは立ち向かえる勇気につながると信じているのです。
どのような職業でも、人とのつながりで成り立っています。
どのような状況でも、最後まで仕事を全うできる仕組みを作っておきたいものです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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