実は、小さな会社のバックオフィスDX化は、家庭の家事のずぼら時短作戦と同じではないか?
洗濯物を片付けるための動線を考え直している時、ふっと思ったのです。
バックオフィスのDX化は、難しく考えるものではなく、家事を効率よく済ませるために、あれこれ工夫するのと同じなのではないかと。
溜まりに溜まった洗濯物をどうするか
今、私はものすごく困っています。
極力家事はしたくないので、実は家で食事をせず外食で済ます日が多いのです。
1回、家で食事をすると、食器洗い、鍋調理器具の洗浄とメンテナンス、食器を片付ける、シンクを洗う、ガス台洗浄、台所の床拭き……。
このように、家事タスクが量産されるのです。
そこで、私は、家で家事をしないための工夫を凝らしています。
そのうちの一つが、食事の回数を減らし(朝食抜き)、ランチは外あるいは前日の夕飯の残り物、夕食も外で……。とお金で解決しています。
こうして、家事にかかる時間は、極力ひとりビジネスに当てています。
おかげで、家族の食事は、作れる人が作るスタイルをとっています。
入浴も、考えています。
浴室に、シャンプーなんぞ置かないようにしています。汚れがたまるから。
自分のマイバックに、シャンプーセットをセットし、それを持って浴室に入ります。
スーパー銭湯やスポーツクラブ様式です。
また、掃除機の回数も減らすことに苦慮しています。
ルンバという文明の利器を使うのもありますが、ホコリが溜まりそうなところを、マキタの掃除機でチャッチャとホコリをすってしまうようにしています。
それが一番掃除時間が短縮されます。
でも、どうしても解決できないものがあります。
それは、洗濯物です。
もちろん、ドラム式全自動洗濯機を利用しています。
電気代高騰の中、家族共有のものは、乾燥まで一気に進めます。
もちろん、着る服も考えます。
手洗いが必要なものは極力買わないし、普段はユニクロTシャツのローテーションです。
畳むタスクを減らすべく、乾燥かける前に、ハンガーにかけて、乾いたらそのままクローゼットにしまいます。
このように、ずいぶんと効率化が進むのですが、どうしても畳まないといけないものがでてきます。
最近、ヨットセーリングを始めたので、セーリング用衣類は畳むことになっています(ハンガーでかける場所がなく……)。
また、季節の変わり目で、畳み忘れてかごに残されたままのものもあったりします。
おかげで、洗濯物カゴにあぶれた洗濯されたものたちが、どうしても残されてしまっています。
つまり、最初に考えた動線からあぶれたものは、いつまでたっても解決せず、カゴに残されたままなのです。
さて、どうしたものか……。
と思案していると、どこかで同じようなことをやってきたなぁと気づきました。
そうです。
バックオフィスのデジタル化のために考えたデータの動線でした。
ということは、デジタル化って、小難しくって、専門家にデザインしてもらわないといけないと、思い込んでいるけど、
実は、自分たちの頭で、簡単にできてしまうのではないかと。
ということで、家事のずぼら化にならった、小さな会社のバックオフィスデジタル化を試みることにしました。
動線を考える、やることを削る、最後にシステムを導入
家事をずぼらに済ますには、やることを徹底的に削ります。
そして、掃除する箇所を徹底的になくしていきます。
つまり、ホコリが溜まりやすいところを撲滅していくのです。
次に、導入される家電(食洗機、ルンバ、全自動洗濯乾燥機等など)は、初期投資で導入されます。
家電の選ぶポイントは、人の手の代わりに作業してくれるものを選びます。
これらを、バックオフィスの置き換えてみます。
- 徹底的に、無駄な工程を省く。
- 作業するとき、一番早く情報が来るようにする。
- 人の手でファイルを加工していたものを、自動化でできないか探ってみる。
- そもそも、紙はほこりを呼びます。紙を介した情報のやりとりをなくしていきます。
- あえて難しいシステムではなく、自分たちで工夫できる方法があるか考える。
(ルンバにせず、小型掃除機で四隅のホコリを吸うだけでOKにする) - 小難しい資料を作成せず、確認する箇所を最小限にする。
- でも、きちんと内部統制がとれるようにする。
(手抜き家事でも、家族の心と身体を死なせないようにする)
こんな感じです。
もしかしたら、DX専門家を招集しなくても、自分たちが持つパソコンスキルで、できる範囲で改善すれば十分だったりするのです。
そして、最後の最後に、必要なシステムを検討していきます。
ここまで自分たちのできる範囲で、DX化を進めていくことで、システムをチェックする目が養われています。
よさそうなツールだから導入する、という受け身から、
こうしたいからできるツールを導入する、という能動的な改善が可能になるのです。
それによって、不必要な経費をかけずに済みます。
バックオフィス業務を、家事と置き換えてみれば、案外すんなりとできるかもしれません。
実は職場のDX化担当者に相応しい令和のおばちゃん
DX化に必要なものは、推進する担当者を決め、最高責任者が責任を持つ覚悟です。
私は、業務改善プロジェクトに、子育てを終えた女性が適任ではと思うのです。
理由ははっきりしています。
その年令まで、女性は家事育児の膨大なタスクを、毎日こなしてきています。
また、ワーキングマザーとして、労働、家事、育児のトリプルタスクを乗り越えている場合、家事を思いっきり超効率化にしてきた体験を持っています。
家事のサポートを依頼する経験から、外注に出す発想も持っています。
つまり、自分たちの生活を維持しつつ、手間を最小限に抑えることに慣れているのです。
これは、与えられた環境でパフォーマンスを発揮することに慣れている人には、なかなかでない発想です。
あと、ワーキングマザーは、世間から厳しい目で見られてきた経験を持ちます。
特に、わたしの世代では、共働き世帯がまだ、少ない時代を生きてきました。
ご近所、親戚たちから「もう、仕事辞めてもいいんじゃない?」と言われる確率が多かったのです。
現状を打破して、なんとか自分たちの最適解を探し続けてきた経験は、
まさにバックオフィスのデジタル化に役立つはずです。
令和のおばちゃんが乗り越えてきた百戦錬磨の経験を、何よりも一番働く場所のことを知っているところで発揮してもらいましょう。
外部の専門家よりも、良い答えを導き出してくれるはずです。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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