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なぜ、経営者に簿記をおすすめしているのか

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「事業主になったら、簿記は勉強してください」

これをお伝えすると、みなさん怪訝な顔をされます。

簿記なんて、経理担当者ができればいい。本業が忙しいんだから、事務仕事は誰でもいいから頼んでおけばいい。

これが、世間一般の当たり前です。

でも、私はそこをあえて、提言します。

経営者になるなら。独立したら。簿記は勉強してください。

理由を知ったら、みなさん本屋さんや動画教材サイトにアクセスするはずです。

昔の火消し道具。簿記は経営のボヤをいち早く消し止めるツールです。

目次

経営者は黙って簿記勉強

経営者の中で、よく勉強しているなぁと思う方のほとんどが、簿記を勉強されていました。

中には、税理士科目の簿記論と財務諸表論を取得されている方もいます。

もし、事業を大きくして、1億2億、いやそれ以上稼いで社会を変えたい!

という野望をお持ちなら、ぜひ簿記を勉強してほしいものです。

理由は至って簡単。

健康診断の数値や自分のレントゲン写真を見て、自分自身で診断できたら、早期発見で病気を未然に撲滅することができます。

まさに、簿記による決算書は、血液検査や自分の体内を写した画像と同じなのです。

自社の状況を一目で見て、健康状態を知ることができるのです。

とある社長さんは、怖くて毎日試算表を出力して、あらゆるの数値をチェックしないと気がすまないと言っていました。

自分の事業を守ろうと本気に思っている経営者は、他人に言われなくても黙って簿記を勉強しています。

また、簿記を知っていると物事の原因と結果を見分けるスキルがつきます。

なぜ、資金が回収できないのか。

なぜ、通帳にあるはずのお金がないのか。

こういった不可解な現象を、試算表や帳簿から原因を見つけることができたら、いち早く事業を守ることができるのです。

簿記資格勉強で得る技術=物事を分解してみる力

とはいえ、簿記3級といった資格を取る必要はありません。

正直、簿記のほとんどは、経営に必要な技術はないのです。

仕訳したあと、精算表に数字を埋めて、貸借をあわせるといった帳簿を書く技術は必要ありません。

簿記を通じて会得したいのが、ひたすら仕訳を切ることで得られる分析力なのです。

 

このひたすら仕訳し続けていると、裏でどんな仕事をしているのか、うっすらと見えてくるようになります。

伝票組織

伝票組織とは、簿記に必要な帳票から、数字の流れを追っていく勉強になります。

実際の取引→伝票に仕訳→仕訳帳→補助簿(売上帳、仕入帳、在庫表など)→総勘定元帳→試算表

文字だけみたら、黒い袖カバーをした経理の人が、ペンで帳簿に数字を書き、転記していく作業を想像します。

でも、その作業は、データを記録し、集計し、用途によって補助簿に転記することで、一つの情報をいろんな角度から分析することができます。

これは、まさにNotionで言えば、データベースのビューで、ソートの種類を分けて見ていくのと同じです。

簿記を勉強するとき、ひたすらこの伝票組織の流れを反復練習していきます。

工業簿記

この工業簿記は、物を作る流れを記録する手法のことをいいます。

  • 材料を投入したとき
  • 現在進行形でつくっているとき
  • 作っている最中に決算がきたとき
  • 出来上がったときの、製品の原価

などなど。

一つの商品をつくるとき、どれだけの価値がどこから投入されているのか、仕訳一つ一つを重ねて証拠をつくっていきます。

このモノつくりでは、経営者自ら作っている場合、肌感覚で詳細を知ることができます。

しかし、自分の手にまだこないものについては、そこまで認識するのは難しいです。

でも、工業簿記を知っていれば、材料仕入れから完成し、納品するまでの一連の流れの中で、

きちんと利益をとれているかどうか、斜め横からチェックする視点を持つことができます。

これにより、生産ライン全体を簡単に把握することができます。

作ったあとの在庫まで、どのくらいあるのか、実際に工場にいかなくても、サクッと帳票から憶測することができるので、利益が少ない製品をつくり続けるといった野暮なことをしないですみます。

知識や技術はなくても、簿記の真髄を知れ

経理事務をするなら、簿記資格を持つべく勉強しましょう。

しかし、経営者は、簿記を勉強しつつ資格をとる必要はありません。

まさに、簿記的視点を持って経営を見る力はつきます。

そういえば、自分で自社ビルを作りたく、建築士資格を取った社長がいました。

個人事業主から、会社を興すとき、行政書士の資格も取った社長もいました。

簿記に限らず、自分の仕事に有益だと思ったら、即勉強を始める社長は、マーケティングもうまいのは本当です。

経営分析や決算書の読み方といった勉強する社長もたくさんいらっしゃいますが、

残念ながら、ものごとを表面的にしか捉えないケースが多いです。

資格取得を目指して、勉強することで、ものごとの真髄を見る力が養われていきます。

まずは、試験問題を解いてみましょう。

簿記3級が一番妥当でしょう。

素直に勉強すれば、自分だけで独学でスキルを高めるポテンシャルは得られます。

ぜひ、チャレンジしてみてください。

=編集後記=

【昨日のできごと】

自宅での仕事。経理相談、リモート業務など。
あと、ヨガセラピーオンラインセッションに参加。

かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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