経理=電卓 そろそろ電卓のない経理の時代が到来です By iPhone 12 mini
私は、会計業界で何度か転職をしてきました。
元々は、財団法人の経理を5年。
会計事務所は、全部で4箇所。中小企業の経理を1箇所。
そして、現在は、経理業務改善の提案をする仕事をしています。
今に至るまで、20年弱、会計業界にいました。
簿記資格を取得してから、転職を考える方が多いようです。
私の経験を踏まえたポイントをお伝えできれば。
簿記の知識が必要な仕事
簿記とは、英語で「Book Keeping」と言います。
つまり、取引を記帳していく仕事です。
簿記は、ただお小遣い帳を記帳するイメージを持つ方が多いのですが、
実は、専門知識と技術で、瞬時に情報のリレーションを取っていく専門職です。
よって、誰もが簡単にできるわけではないので、
簿記資格を持っている人は、転職市場有利とも言われる所以です。
簿記資格または知識が必要な仕事は、以下のとおりです。
会社の経理
社内の経理全般の仕事です。
経験年数によって、任される業務は変わってきます。
経験年数が浅い場合、主に流動資産勘定の管理を任されるようです。
(仮払金の精算、金庫現金の管理、売掛金の消込など)
経験を重ねてくると、固定資産や固定負債、キャッシュフロー(資金繰りや資金調達)などに携わるようになります。
また、会社規模が大きい場合、上場を目指すようになると、中小企業と大企業での会計基準も厳密なものになるので、経理の精度も上げていくことも求められます。
規模が大きくなれば、経理人員もチームで仕事をするので、
マネージメント力も求められます。
会計事務所
税理士事務所ともいいます。
税理士資格を持った所長と、税理士を目指す試験組の職員、
会計事務所経験の長い簿記資格所得者などが、外勤(お客様周り)担当となり、
内勤者として、主に記帳代行をする職員の2部構成になっています。
基本、税務申告をするための簿記なので、会社経理とは全く違う仕事になります。
外勤担当になれば、中小企業の社長と話をすることができるので、
ただ簿記だけの仕事とは異なります。
お客様に記帳指導を行い、変わりゆく税法を勉強し続けることも求められるので、
簿記だけできればいいというわけではないのです。
マネージメントの立場になれば、部下が作ってきた申告書に、税務上のまちがいがないか、チェックできなければなりません。
経験者としては、会計事務所は結構厳しい環境だと言えます。
誰に、何のために仕事をするのか
同じ簿記知識が求められる職場ですが、会社経理と会計事務所は、雲泥の差があります。
誰に、何のために、簿記の知識を使うのか、によります。
会社経理であれば、
会社の経営のためであり、社員が仕事しやすくするために、簿記の知識を活用します。
経営に必要な情報をまとめることが、最終目的地になるので、
経営分析など、管理会計のために帳票を作るのに必要なExcel技術も必要です。
かたや、会計事務所は、
会計ソフトの熟知していること、税法はもちろん、各税法の確定申告書を作るため、勉強をし続ける努力が必要となります。
また、企業の社長と対等に話ができること、
企業の経理担当者からの質問に答えられること、
また、指導できること。
このように、指導者または相談者としての役割を担います。
また、税理士は、唯一、代理で税務申告ができる国家資格です。
ある意味、税務署の出先機関なので、納税者と国の間で立ち回ることになります。
このように、同じ簿記の技術を使っている職場ですが、
まったくもって、異なる仕事なのです。
簿記は世界最古のシステム
そもそも、簿記という仕組みは、とても歴史が古く、簿記を利用した記帳を行っている国は、
世界中に存在しています。
以前、私は韓国のソウルに旅行したことがあるのですが、
地元の文房具屋に、日本と同じ振替伝票が売られていたことに、感動したものです。
会社経理なのか、会計事務所なのか、という狭義な区分けで、議論するのはもったいないでしょう。
会社経営に携わる社長なら、最低限簿記の知識を持っておくことで、
会社を守れるようになるわけですから。
それだけ、簿記は、普遍的な分析技術であり、世界共通語だと言っても過言ではないのです。
転職活動をされている方へ
簿記を使う仕事として、職場を選ぶこともありですが、
誰のために、簿記の技術を使いたいのか、人目線で選択してみてはいかがでしょう。
私は、両方経験して、よかったと思っています。
自分の仕事で、誰を喜ばせたいか。
それで、職場を選んでいただければ。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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