※新しいものが導入されると必ず言われる「それ、必要?」に負けないためには
「リモートワーク始めます」
この言葉をきっかけに、仕事の仕方が様変わりします。
このときに、組織は、すんなりと新しいものに馴染む人と、今までのやり方に固守する人に分かれます。
立ち話と紙がベースだった父母会でNotionを導入したとき、声を大にして反対意見を言う人がいませんでしたが、空気を伝って「わからない、なんで」という意見が聞こえてきました。
私は、はっきり言わない意見に対してないものとして無視しましたが。
新しいものを導入するとき、必ず文句言う人はいます。
今日は、新プロジェクトを進める人に待ち構える反対勢力に対しての考え方を振り返ろうと思います。
抵抗集団は必ずいる
抵抗勢力は、必ずいます。
父母会でNotionを導入したとき、ついつい今までのやり方でスルーしようとする人が出現しました。
絶対に、全員が喜んで受入れてくれることはありません。
もし、受入れているならば、それはすでに新しいものではなく、時代遅れになった既定路線のものです。新しいものとは言えません。
しかし、外的要因との競争で、一歩先に抜きん出ないといけないなら、くすぶる身内を気にしているのは、大きな損失となります。
新しいことを始めるときは、必ず抵抗勢力対策を講じてからにしましょう。
抵抗集団対策とは
どのような対策を講じればいいのでしょうか。
反対する人は、とにかく反対します。
どんなに説得を試みても、だめです。
なぜなら、よくないこととして反対しているわけではなく、いままでの惰性で続けてきた仕事のやり方が変わることに反対しているからです。
環境変化に対するアレルギー反応に近いものと思ってもらってもいいかもしれません。
そうなれば、全員が納得することはまずあり得ません。
となれば、正直、効果的な対策は存在しません。
必要なのは、導入する担当者の強い信念と成功させる技術力だけです。
理論武装と安心感の提供
ただ、抵抗勢力の妨害を防ぐ必要があります。
うまくいくはずのものが、足元をすくわれることが多いからです。
この場合、納得してもらうことを目的とせず、早く未来の姿を見せることが適切です。なぜなら、反対する理由が、これからどうなるのかわからない不安感からきているからです。
業務としての理論武装と、未来は明るい安心感の二本立てで対策を講じるとよいでしょう。
Notionを父母会で導入したとき、以下のような方法で進めていきました。
① 絶えず監視する。
通常グループLINEでやり取りが行われます。役員、各係、お当番などすべてのグループLINEに入って、やり取りを監視しました。Notionに残すべきと判断したとき、逐一「それ、Notionの検討一覧にあげておいて」と言葉かけするようにしました。
② Notionにアレルギーのない人にデータの保守や構築をお願いする。
特に仕事でパソコンを使っている人、一部業務を率先して進められる人にNotionの権限を与えます。自由にどんどん作ってもらいます。そのような人には、けっして制限させるようなことは言いません。喜んでNotionを触っている姿が、抵抗勢力の人たちにとっての未来でもあるのです。そのワクワク喜んでいる姿を見ることで、馴染みのない人も「あ、けっこういいんだ」と思うようになります。マーケティング用語の「イノベーター」に該当する人を育てるのです。
③ 後戻りをしようとする行為を絶対認めない
Notionの良さは、リアルタイムで情報を更新でき、その場でShareしている人たちで最新情報を確認することができることです。そして、それを阻むものは、古い情報をあとから口頭で訂正することです。1人「Notionに慣れない人がいるので、紙で印刷してください」という人がいました。私はすぐさま断りました。理由は「感染対策で、情報が随時変わっていること。紙で出した時点で、その情報が古くなっていること。」としました。どうしても紙が必要な人は、自分で出力してください、としました。そうしたら、反対勢力の意見がトーンダウンしました。なぜなら、それに対する反対意見がないからです。
以上のように、ほぼ強引にすすめてきました。
無理して、全員がNotionに参加する必要がありません。情報は、Notionを扱える人から聞きだせば、それで十分だからです。
新しいことを始めるのに、一番たいへんなのは、この「抵抗勢力対策」です。
それを乗り越えるには、最終的には成功させる技術力が必要だと思います。
抵抗勢力に足を引っ張られることに気をとられず、ひたすらタスクを実現させる技術力を高めることに力を注ぐことが一番の成功要因だと思います。
新しいミッションを遂行する方、ぜひ、抵抗勢力に負けずに、頑張っていただきたいです。