領収書整理は、ヒーリングである。
これ、信じますか。
ほとんどの人は、信じてくれません。
いや、領収書整理は、ひたすら苦痛を伴う苦行であると信じている、
そこのあなた。
経理を地獄にするか、天国にするかは、やり方次第で変わります。
今年もやってくる確定申告の前タスク、領収書整理
夏が終わり、涼しくなってくると思い出すものがあります。
個人事業主の緊箍児(きんこじ)。
緊箍児とは、西遊記の出てくる悟空の頭に付けられた、あの輪っかです。
普段は全然気にしないけど、悪さをするとキツくしめつけてくる、あれです。
どうにかして、外せないか。
そう思うのが人の心ですが、逃れることができません。
実は、緊箍児。
事業をやっている人全員についています。
姿かたちを変えて、それは確定申告というものに変わっていると思えば、
領収書整理が苦行であることに、腹落ちしていただけるかと。
ここを、税理士に出して外注にする手もありますが、大抵の個人事業主は、資金に余裕があるわけでもなく、自分でこなすことになります。
どうにかして、痛くならずに乗り切ることができないか。
みな、考えることは一緒です。
領収書整理は癒やしのタスクになれるのか
最近、私はタスク管理の考え方を変えました。
いままでは、タスクの細分化という考えで、細かく作業を分けていき、それぞれ1日の中に、落とし込む組み方をしていました。
でも、今は、約束のタスクをこなすために、その前にやることは?という考え方に変わりました。
例えば、9月15日に、お客さんの月次試算表をお渡しすることが決まっているとしましょう。
その前にやることを、ワンセットにして、数日前にアラートを出すようにしています。
「仕訳データを会計ソフトにインポート、総勘定元帳で入力後をチェック、銀行残高と帳簿を照合、経営分析シートに貼り付け」
この一連の作業を、何日前にするのか、という締切効果を期待したスタイルに変えつつあります。
これで変わったことは、1日の中で、これをやらねばと、最初から決めつけることにならず、あと◯日残っているんだから、今やらなくてもいいんだよと、やさしいお告げに変わっていったのです。
つまり、タスクをこなすことに変わりがないのですが、考え方によっては、面倒な仕事も、やさしい気持ちで受け入れるようになるのです。
これを、領収書整理に当てはめれば、ただの苦しい作業が、心を整えるルーティンに変わってくるはずではないでしょうか。
領収書整理が苦しくなるには、わけがあります。
いろんなAIさんに、聞いてみて、私とNotionAIで要約・脚色してみました。
ChatGPTの場合
- 忙しいのに、手間が増えて時間と労力がかかる。
- 単調で退屈。繰り返しの作業は即時即決を求める自分としては心理的負担
- 管理ミスへの不安。もし間違えたら、税務署になんて言われるか。
- 後回しの傾向。貯まれば溜まるほど、負担が増します。
- 効率的な仕組みの欠如。これを仕組み化できたら、楽になるのでは?
なるほど。
Claude 3 Sonetの場合
- 手間と時間がかかる作業:領収書の整理は煩雑で時間を要する単純作業です。
- 後回しになりがち:目に見える利益につながらないため、優先順位が低くなります。
- ミスのリスクが高く、ストレスを感じやすい作業です。
- 経営に不可欠な作業であるため、効率化の工夫が必要です。
- モチベーション維持が難しく、作業への抵抗感が生まれやすい傾向があります。
手間暇かかるわりには、目に見える利益につながらないことが原因といっております。
Gemini 1.5 Proさんは、解決策まで考えました
- 紙媒体というアナログな存在
財布の中にレシートが溜まり、かさばって汚れるのがストレス。 - データ管理したいのに、いちいちスキャンやアプリ入力が面倒。
- 会計ソフトツールを使ってみても、結局は手入力する部分が残るのがネック。
- すぐにやらなくても困らないという勘違い
- 確定申告の直前まで放置!
- 後回しのツケで、確定申告前で爆発。大量の帳票の山で途方に暮れる。
- こまめにやらねば。わかっちゃいるけど面倒。
- 経理作業自体が苦手
- 数字への苦手意識
- 勘定科目?青色申告?専門用語が難しそう。
- そもそも、確定申告自体が憂鬱な一大イベントなんよ。
- 自分への投資という意識が低い
- 領収書触っている時間を、本業に集中させたいわ。
- でも……、後で困るのは想像できる。
- 時間をお金で買うという発想が足りない?
そして、Gemini 1.5 Proは、解決策まで考えてくれました。
- 自動で経理処理してくれるサービスを導入
- つまり、クラウド会計(freeeやマネーフォワードのこと)を言っています。
- キャッシュレス化を進める。
- 家計簿アプリと連携
- プライベート支出とまとめて資金管理をする。
- 税理士に相談しよう!
という、みなの本音を引き出してくれた上に、一歩先に進む方法も考えてくれました。
Perplexityがいうには……
PerplexityというAIも、他のAIが指摘したことを考えてくれています。
ただ、彼だけが言っていたのが次の通り。
税法がややこしい
これです。
とくに、電子帳簿保存法など、細かい税法がでてきて、個人事業主への負担が大きくなっているとのことでした。
AIが言う領収書整理を苦手とする原因は
では、彼らが言っていたことを、私がまとめてみます。
- 手間暇かかるわりには、利益が生まれないからやる気がでない。
- とにかく、紙の山を触るのが気が重い。
- 単純作業でつまらない。
- すぐにやらなくても、なんとかなるという錯覚。
- 時間をお金で買うという発想がない。
- 税法がややこしい。間違えたらどうしよう……、というプレッシャー。
この6つです。
これで原因がわかりました。
これを踏まえて、地獄から天国に変える秘策がないか、
私なりの方法をお話ししていきます。
領収書整理後にサウナのような整いを得るためには
どうあがいても、領収書整理には、苦行を強いられます。
これを、サウナとかけてみたらどうでしょう。
その答えは、
苦しみのあとに、水風呂という追い打ちをかけて整う
です。
実は、紙の山である領収書たちを触り続けていると、だんだんと瞑想状態に陥ります。
行ったお店の名前。金額。日付。食べたもの。その後に起こった嬉しいことや大変だったこと。
領収書には、その時の記憶を引き戻すトリガーがあります。
単純作業も、徹底的に追い込むと、一種のハイ状態になります。
ランナーズハイみたいなものでしょうか。
そうすると、領収書をもらったときの記憶が蘇り、そのときの自分が取った行動の結果を振り返ることができるのです。
また、一定のお店に多く行っていることに気づき、なぜ自分がその店に多く行っていたのか、振り返ることもあります。
そして、もうちょっと上級者レベルになると、会計ソフトに入れたあとの残高試算表を見て、自分の事業の健康状態をチェックすることもできるようになるのです。
領収書整理は、一見利益を生まない作業に思えます。
でも、整理しながら仕事の振り返りができて、一種のメディテーションができるようになれば、これほどの高リターンはないとわかってくるはずです。
領収書と向き合うとは、自分自身と向き合うことになります。
文章やその時の気分を言語化する振り返りもありますが、
数字の振り返りは嘘がなく、現実を突きつけるので、究極の自己再生ワークとも言えるでしょう。
あと、食事時には言えない話が、私にあります。
自分の健康管理に、排便したあとの色艶をチェックせよ、というのがあります。
まさに、領収書整理はこれにあたるのでは。
領収書とは、事業を消化したあとの排泄物だと思えば、
ちょっと触る気が起きないのも、納得できるはずです。
そうすれば、自分が情けないのではなく、そういうものだとわかれば、
必要以上に自分を卑下にする必要もなくなります。
領収書整理で、地獄と思うか天国と思うか。
ちょっとしたボタンの掛け違いで分かれます。
どうせやるなら、利益を生むほうにシフトチェンジしちゃいましょう。
緊箍児をつけているけど、金色の雲に乗って、大活躍する孫悟空のごとく、
社会に役立てるようになりたいものです。
いっしょに、領収書整理を楽しみましょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
地元の沼周辺の清掃ボランティアへ。
外来植物の駆除です。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
=おすすめのサービス=
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