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経理は自分のためである納得の理由

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経理とは、大瓶の酒である。

美味しい酒を、少量または適量で毎日晩酌でいただけたら、この上ないリラックスタイムになります。

でも、短時間で一気に消費しなければならないとなると、もう身体の毒にしかなりません。

経理も同じです。

短期間で一気に処理するから、疲れ果ててしまうのです。身体にもよくありません。そして、自己嫌悪に陥って、申告を終えると忘れようとします。

このままでは、経理は人のためにやるもので、体に悪いよくないものと認識してしまいます。

これは、非常にもったいないです。

目次

申告期限ギリギリで得られたもの

慌てて一気に仕上げた経理には、必ず見落としたものがあります。

そして、何より、慌てている上に、気持ちがヒリヒリして経理に嫌な気持ちしか持ちません。

そして、これまで溜めてしまった自分に自己嫌悪感を抱きます。

人は、このような気持ちになるとき、自分に合わないと信じ込みます。

完全な悪循環です。

これが毎年繰り返されると思うと、ますます経理が嫌いになっていきます。

この場合、人はどうやって解決するのでしょうか。

をお金で解決することで、改善を図る人もいます。

でも、人に依頼する場合、自分では絶対にできないことならわかります。

でも、経理は算数です。また、使った食器を洗って仕舞うのと同じような作業とほぼ同じです。

自分ができないと思っているのは、それは本当なのでしょうか。

一度、自問自答してみてほしいのです。

何が原因で、経理が毎日できないのかを探る

私は、いろんな芸術家のご自宅やアトリエに伺うことがありました。

不思議と、音楽をやっている人は、きれいに整理整頓されています。

音楽のジャンルに関係なく、楽器を使う人は、きれいに楽器をメンテナンスをし、美しく陳列して保管しています。

ギタリストの部屋は、年代物のギターなど数本がきれいに部屋に飾られています。

クラシックでは、ピアノとバイオリンの場合、部屋がロココ調に仕上がっていたりしています。

おそらく、人に観られる仕事だというのもあるのかもしれません。

しかし、不思議と絵画などの美術系クリエイターの居場所は、非常に混沌としているケースが多いです。

おそらく、使う道具が多いのもあるのかもしれません。

絵1枚書くだけでも、絵の具や筆の種類は多岐にわたります。

最近デジタルでイラストを書く人が増えて、部屋の乱れはほぼなくなっていますが、昔の漫画家のスタジオを見ると、資料の山だけでも、雪崩が起きそうな量を保持しています。

私は、経理は絵を描く過程に非常に似ていると考えています。

納期期限が近いから、一気に油絵を描きますか?

絶対にしませんよね。

それと同じです。

まずは、

  1. キャンバスの素地を均す
  2. 鉛筆で下絵を描く
  3. 背景の色をざっくり塗る
  4. 建物や木々など、動かないものの線と色を整えていく
  5. 次に動くものを、線と色を整えていく
  6. 3.4.5.を何回も何回も繰り返して色を重ねていく
  7. 最後に全体の調整をかける
  8. そしてお披露目する

の手順で絵は仕上がっていきます。(オーソドックスな手順の場合)

経理もまったく同じです。難易度と順番をあわせてみてみました。

  1. まずは、会計ソフトの年度更新をかける(キャンパスの素地を均す)
  2. 経理のワークフローを見直す(鉛筆で下絵を描く)
  3. 手元にあるレシートを記帳する(背景の色をざっくり塗る)
  4. 通帳を記帳する(静物の線と色を整えていく)
  5. 売掛金や買掛金、カード未払金を計上する(動くものの線と色を整えていく)
  6. 3を毎日、4.5.を毎月繰り返す
  7. 決算近くなったら、決算調整仕訳を入れる
  8. そして、確定申告に進む

おそらく、なぜ経理が毎日できないのか、原因がいまいちわからないのは、

油絵を描く工程とほぼ同じであることを知らないからだと思うのです。

経理は、1年まとめてやるものではありません。時間をかけて何回も塗り重ねるように、ルーティンで回していくものです。

そう思っていただけたら嬉しいです。

経理は自己肯定感を上げるツールです

この正しい経理の手順で、毎日経理をやってみてください。

1日にやることは、15分以上かかる作業にしません。

前日に溜まった領収書をSpreadsheetに入力するくらいなら、すぐにでもできます。

できたら、使い慣れない会計ソフトではなく、使い慣れたツールを利用することです。

Excel、Spreadsheet、そして、Notionを毎日使う人なら、Notionでもいいでしょう。

ただ、毎日の記録を入力するだけです。

それだったら、やる気は起きるはずですし、15分だけなら、1日のどこかで組み入れることが容易です。

できたら、これは毎朝やってみてください。

仕事を始める前の15分です。

もし、タスク管理に時間をかけているなら、経理に時間を再配分しましょう。

タスクをうまくこなせる確率は、経理より低くなります。

でも、経理は確実にタスクを完了させていきます。

この毎朝の作業で、自分が完了させたという小さな達成感が生まれてきます。

これが、後に自己肯定感につながっていくのです。

 

せっかく美味しいお酒を飲むなら、一気呑みではなく、少しずつ嗜むように。・

その方が、私達は幸せです。

=編集後記=

【昨日のできごと】
1日中外出。とある場所で新しいプロジェクトの分析など。

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この記事を書いた人

個人事業主・中小企業教務効率コンサルタント。Notionアンバサダー。「一緒に未来を見る伴走者」として小さな会社や個人事業主の方をフォロー|職種を超えて参加できるバックオフィス構築|オールインワンアプリ「Notion」を使った経理ノウハウなどのオンラインセミナーを開催|ほぼ毎日更新ブログ「経理戦略会議」管理人。メルマガ50代からのひとり仕事を毎日配信。

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