推し活していてよかったこと。
それは、仕事のスキルが上がったことです。
ここでいう仕事とは、私の場合「経理・会計」です。
つまり、今日のブログは、「経理・会計」で必要なスキルを推し活を通して考察するというものになります。
経理・会計で必要な「冷静に見る」仕事
会計・経理の仕事をしてきて早20年。
私は、数字の集計とチェックを繰り返してきました。
帳票を触る、見る、入力の際仕訳の判断をする、効率のいい早くて間違いの少ない入力方法、出来上がった試算表の数字を見る……。
この繰り返しです。
でも、漫然とやってきたわけではありません。
数字の裏側にある取引を読み取り、異常値を見つけ、前年同月との差異を確認し、キャッシュフローの動きを追う。
これは「冷静に見る」力が必要です。
感情を入れずに、事実だけを淡々と見る。間違いを見つけても怒らない。ただ、修正する。
この「冷静に見る」力があるから、経理の仕事ができます。
でも、人生の全てを「冷静に見る」だけだったら、きっと息が詰まってしまうでしょう。
実際に、このままの人生でいいのかと、自問自答を繰り返してきました。
でも、子育てが終わって自分一人の人生になったとき、推し活をする機会に恵まれました。
もともと、オタ度(宝塚ファン)も鉄分も多少あった私。
あっというまに、日常に推し活が爆誕したのです。
趣味で得たスキル
でも、この推し活。
授業料払って得た知識より、遥かに高度なスキルを身につけるきっかけになりました。
それは、「見る」力です。
それについて、詳しく振り返ってみます。
推し活は「熱狂的に見る」趣味
推し活って、ただの趣味じゃない。熱狂的に見る行為なのです。
ラブコメドラマの主人公二人の関係性を見るとき、私は一瞬たりとも目を離せません。
1つの表情、1つの仕草、1つのセリフ。すべてに意味がある。
「なぜここでこの表情?」「この間の取り方は何を意図してる?」
脳裏に浮かんだ言葉をひたすらNotionに保存して、何度も見返す。
これは、細部への執着です。
経理で試算表を見るとき、私は同じように細部に目を凝らします。「この数字、先月と違う」「この科目、いつもと雰囲気が違う」。
推し活で培った「熱狂的に見る力」が、数字の異常値を見つける力になっているのです。
ドラマは「感情移入して見る」時間
韓国ドラマを見るとき、私は登場人物になりきっています。
『グッドパートナー』を見たとき、離婚弁護士チャ・ウンギョンの選択に、自分を重ねました。
結婚の選択、子育ての選択、仕事の選択。
「私だったらどうする?」と自問しながら見る。これが「感情移入」です。
でも、経理の現場でも同じことをしています。
試算表の向こうには、必ず「人」がいる。
この請求書を発行した取引先は、どんな気持ちで仕事をしているのか。この領収書を切った社長は、どんな状況だったのか。
数字の裏側にいる「人」を想像する力。
これは、韓ドラで感情移入する力と同じです。
冷静に数字を見ながらも、その数字に込められた「人の思い」を感じ取る。
この両方があるから、私は経理の仕事を続けられています。
聖地巡礼は「敬意を持って見る」旅
そして今、私が準備しているのが、聖地巡礼ツアーです。
小湊鐵道の上総鶴舞駅、佐原の街並み、房総のむら。
ドラマのロケ地を訪れる旅。
ここでの「見る」は、また違います。「敬意を持って見る」のです。
地元の人たちにとっては、日常の風景。
でも推しファンにとっては「聖地」。
だから、静かに、丁寧に見る。写真を撮るときも、地元の方の邪魔にならないように。
この「敬意を持って見る」姿勢も、経理の仕事に通じます。
顧問先を訪問するとき、社長の話を聞くとき、現場を見せてもらうとき。
相手の時間を奪っていることへの敬意。相手が築いてきた事業への敬意。
その敬意があるから、信頼関係が生まれます。
推し活で見る解像度が上がった話
「ヌンチスキル」
韓国語で、「気配り」「勘」「センス」「空気読む」といった意味の言葉。
実は、とある韓国ドラマを講評したSNSに書かれた言葉で、登場人物の行動を表する言葉として紹介されていました。
これを知ってから、私の中で、このヌンチスキルこそ、経理・会計業務に欠かせないものと気付かされました。
- 試算表を見て、勘が働く
- 請求書を見て、不穏な空気を察する
- 出された領収書を持って、いつもと違う空気を嗅ぎ取る
会計では、顧問先に実際に訪れて
- 出された棚卸表と実態の違いを「嗅ぎ取る」
- 社長の言葉と現実の差を「知る」
- 同じ取引だけど、未来に悪い影響を与えない仕訳方法を選択する「センス」
この言葉について、コンサル業に必要なスキルとしてブログに書きました。
韓国ドラマ2025から学ぶビジネススキル「中小企業社長」「コンサル業務」
このスキルを磨くきっかけが、実はドラマの考察分析だったとは。
- 俳優の演技までの過程を推測
- 脚本の意図
- 伏線とその回収
- 逆に、これがこれからの伏線になるのでは?と予想
こういったドラマ考察によって、自分の先入観を捨ててひたすら相手の事実を拾い集めていくトレーニングをしていたのです。
これが、経理を預かる者として磨いておきたい「ヌンチスキル」を高める結果につながりました。
推し活で培った「見る力」が、気づいたら仕事の質を高めてくれていた。
冷静に、熱狂的に、敬意を持って見る力。そして、相手の気配を察する「ヌンチスキル」。
これらすべてが、経理・会計の現場で必要なスキルです。
だから、胸を張って言えます。
推し活していてよかったです。
=編集後記=
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