「音楽は数学だから、いいんだ!」
高校生のとき、数学の授業中に音大の作曲科で使う教科書で内職勉強していた隣の男子に注意した私に、彼が言い放った言葉です。
ん?だからといって、授業中の内職はアカンでしょ。
そう言い返しましたが、その人は最後まで数学の授業中に音楽の教科書を開いてコソ勉(机の上には授業の教科書をデフォルトで置きながら、机の下で別の勉強をすること)をし続けていました。
そんな同級生、今はどうしているのだろうか。
残念ながら、その後の消息はわかりません。
でも、「音楽=数学」の意味を、この40年近く経って、やっと腑に落ちてきました。
最近の音の技術はマジですごい
先日、銀座にあるソニーストアに覗きに行きました。
親族の家で見た、SONYのブラビア(TVモニター)があまりにも、画も音もすごくて、感動したのがきっかけです。
最初に目に入ったのが、イヤホンやヘッドホンコーナーでした。
普段、なかなか音楽をゆっくり聞くそんな時間がなかったので、 ちょっとでもいい音に触れられるといいなぁ。
そんな気持ちがちょっと湧いてきてしまい、いくつか ヘッドフォンやイヤホンの物色をしてたら、お店の方が声かけていただきました。
せっかくなので、クラシックに合ったヘッドフォン、イヤホンを教えてもらいました。
こちらですと 勧められたのがハイレゾの音を再現できる最高クラスのヘッドホンでした。
これは太谷翔平さんが首から下げていたものと同じモデルですよ、と。
そう教えられたこともあり、実際に試しに聞いてみたところ、いつも聞いている音楽とは違う、体全体で音を感じている、そんな感覚に落ちたのです。
そういえば、スポーツ選手もよくヘッドホンやイヤホンに すごくこだわっている方が非常に多いように見受けられます。
例えば、フィギュアスケート選手の羽生選手、野球の大谷選手もそうです。
あと、競泳道選手もスタート前にはいつもヘッドホンやイヤホンをつけて 自分の世界に没頭している、そんな様子をよく、レースの中継で見受けられます。
スポーツ選手の人たちがこれほど音に敏感であることに、 なんとなく共感を得るということもありました。
今、身体の中にあるエネルギーを、試合で大放出するために集中する。
それを助けるツールとして音質のいい、お気に入りの音楽を聴くのは、超効率的なアイテムでもあるわけです。
私にとっての音楽の良し悪し
初めてハイレゾの音を体験した私ですが、お店の方の解説によると、ハイレゾとは 人間の耳に入ってこない周波数を、デジタルで録音する方法だそうです。
よって、そのハイレズを聞くためには、その専用のヘッドホン、イヤホン、スピーカーが必要になってきます。
もちろんお値段は5万円超クラス。ただ、5万円でこれだけ心地いい世界に入れるとなれば、 ある意味、ちょっと旅行を我慢すれば、買えちゃうんじゃないかなっていう気もしないでもないわけです。
今、街にはいろんな音が流れてきています。店に入っていると、 USENからの流行りの曲がずっと流れていたりします。
ただ、私にとっては、その流行りの曲が自分に合わないなんて感じることが多いのです。 その理由をちょっと考えてみたんです。
声質があまり好きじゃない。
これは、その人の声質が、音域や、それに合わないような歌い方をされている 曲が流れてくると、聴いている私が苦しく感じることがあります。
絞り出すような声っていうのは、喉の筋肉を凄く固く、狭く、きつく、絞り込むように歌うわけです。
声を出すことに体が拒否をしているような、 そんな感覚をすごく受けてしまいます。
そういうボーカリストの歌を聞くと、私もとても苦しくなってしまいます。
高音で歌うと、ヒットしやすいという法則があります。
声質が合っているボーカリストの場合、安心して音に身を委ねることができます。
しかし、違う音程で歌った方がいい声を持つボーカリストの場合、聴いていると緊張感を持ってしまいます。
商用音楽の場合、それはしょうがないわけですが、あえて自分の耳に入れないようにしたいものです。
音楽を構成している音の組み合わせが単純
これはコード進行という言い方もできます。
音楽は和声で、いろんな和声が組み合わさって構成されています。
きれいな和声、 不協和音の和声。
いろんな和声がありますが、その不協和音とその純正の和声がバランスよく散りばめられていることで、 緊張した中での心の安堵、安堵した中での揺らぎ、そういった複雑な心の流れを 和声で、コード進行で表現をしているのです。
一時期、非常に綺麗だ、複雑な、芸術的な和声コード進行を 使った曲も多かった時期がありました。
でも、最近はとっても単純な和声を使った曲が非常に増えてきています。
その曲を聴いていると、何か心を委ねられるという気持ちになれない。
そんな自分の感覚があります。
不思議ですね。
音の組み合わせで感情が コントロールされている、表現されているというところが、私にはとっても敏感に感じている部分なんです。
音楽は持ち運びができる。
ヘッドホンとイヤホン。録音技術。再生端末。
これらの性能が良くなってきたことで、どんな場所でも、 自分のいる場所を心地よい環境にすることができるようになりました。
あと、何よりもすごいのは、どんなに落ち込んだとしても、 自分にとってのパワーソング、パワーミュージックを聞くことで、心の切り替えができるという点です。
心をリフレッシュするときっかけを作ることができる。 それが音楽の何よりも大きな特徴です。
そういう意味で、お守り的な音楽をiPhoneの中に入れといて、 苦しくなったり悲しくなった時に、ふっとそれを聞ける。
そういう安心感があるのが、今の時代なのかなと思います。
大きな設備の中でゆったりと聞く。
コンサートに行って、生の音楽を聴く。
そういう聴き方しかなかった時代もあったけど、今では、コンパクトに自分の中に お守りのように持ち歩くこともできます。
そういう意味で音楽をもっと活用していく場面があってもいいかな。最近そんなことを考えています。
新技術が当たり前になる時代の音楽の凄さ
最近、ウェイトレスと言う集中音楽がネットで評判を上げています。
実際に聞いてみるんですが、
環境音楽を少し、いろんな音色を混ぜたような、そんな感じに聞こえます。
ただし、本当にいいかどうかは、まだ私の中では、 わかっていません。
実は、このような電子的な音で曲を作っているのは、 昔からあります。
シンセサイザーという楽器が発明された頃、この時にいろんな曲が作られています。
坂本隆一が弾いた イエロー・マジック・オーケストラ、これはポピュラーでとても有名です。
実は、私は子供の頃、富田勲という作曲家が作ったシンセサイザーの曲が大好きでした。
クラシックの音楽をシンセサイザーでリメイクしたものです。
この音楽を聞くことで、不思議と安心感に満たされた感じがして、 よく聞いていた記憶があります。
じつは、いくつかあるCDの中で、宇宙からの電波を元にした周波数でシンセサイザーで音を作って、 表現した音楽があります。
それはDAWN CHORUSというCDです。
すべてクラシック音楽ですが、シンセサイザーでリメイクをし、音源を 宇宙の惑星から電波望遠鏡に届いた周波数で、 音を作り出してきています。
当時、小学生だった私は、この曲CDに すごく魅了され、 何回も何回もすり減るほど聞いて繰り返し、 過ごしてきた記憶があります。
そして、結婚するときも、このCDを持ってとついだほどです。
必死に頑張っているときは、なかなかそういったことは思いつきません。
でも、ふっと、 子供の頃から親しんできた音楽を振り返ってみて、自分にとって心地のいい音楽、 自分にとって、皮膚から心が柔らかくなるような感覚、そんな音に包まれる生活を立ち戻るということで、 心のリフレッシュをもたらしているのかもしれません。
心から大切にしたいという音楽、そういったものに出会えるためには やはり音楽について少し 勉強するっていうのも一つありかもしれません。
この音楽が好きなんだろう?なんでこんなに心が動かされるんだろう?なんでこんなに何回も何回も聴くんだろう?
その理論がわかってくると、自分にとっていい音楽を探す基準もできてくるかなと思います。
こうして、このDAWN CHORUSの解説本を今読み返しています。
中を見ると数学の式とグラフが書いてあります。
それは周波数をもとに、波形から生まれたその音源を作って、その過程が解説されています。
「音楽は数学だ」
そう言っていた高校の同級生の言葉。 今になって、その意味がよく理解できます。
自分の好きな音楽を科学的に分析してみると、結構面白いかもしれませんね。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
=おすすめのサービス=
◉「まずは相談」それぞれの困りごとにアドバイスいたします。
◉自分の力でクリアされたい方向け
◉公益法人運営サポート
公益法人運営サポートサイト↓