人生は、数字との戦いです。
乳幼児のときは、体重に一喜一憂。
学校に上がれば、成績も徒競走も順位がつきます。
受験だと、自分の偏差値に振り回され、就活も大人に評価されていきます。
社会人になれば、収入などのお金にまつわることに気を使い、
ひとり仕事となれば、そのお金の問題がより、大きいものになっていきます。
人生は、絶えず、数字との戦いなのです。
子供の頃から順位は他人がつけていた
思い返せば、人生は絶えず、数字がつきまとっておりました。
一番それを実感したのが、子どもの乳児検診のときでした。
生まれたときの体重、検診時に測る体重や身長の増加具合、
小学校入学前に行われる知能検査の結果(これは非公開だけど、一番気になる……)、
そして、一番衝撃的なのが、高校受験時の志望校選定。
子どもの偏差値によって、その後の人生がほぼ決まる、重要なときこそ、数字がドドンとのしかかっているのです。
自分のときは、それほど気にしていませんでした。
でも、他人である我が子に、数字があてがわれ、評価されていくのを見ると、現実を見せつけられたという、衝撃を隠しきれなかったのです。
親や子どもから、自己申告で「私は、この順位にします!!」と宣言できたら、どんなに気が楽か。いつも思っておりました。
でも、それでは、社会の中では、そんなことは通用しません。
数字は、自分自身を客観視する、一番のツールなんだと、痛感させられるのです。
数字は、客観視する唯一のツール
初めて、経理部門に移動になり、ふと思ったことがありました。
当時は、資金移動にインターネットバンキングという便利なものがなかったので、経理職員が、銀行の窓口に立ち寄って、引出用紙に銀行印を押印したものと、振込用紙を添えて提出していました。
銀行が多数あると、もうその仕事だけで、午前中が潰れてしまいます。
そして、当時は銀行の統廃合が一番盛んに行われていた時期でもありました。
先月行っていた支店がなくなって、遠くの支店に行くことも増え、ますます時間と工数がかかる業務となっていきました。
そんな仕事をするために、昼前のビジネス街の交差点をぼんやり立っていると、所詮金銭の数字が世間のすべての価値を推し量っていることに、気がついたのです。
生き残った銀行、消えていった銀行、ビルの看板の変化を見ていて、そう思ったのかもしれません。
数字は、誰もが納得できる大きさを表現します。
単位が、メートルであれば、距離や長さ。
キログラムであれば、重さ。
貨幣の単位であれば、その物事の価値。
売値であったり、仕入額、利益といったものなら、事業がうまく行っているか。
最終的な税金の金額で、その人や仕事がどれだけ世間に還元できたのか。
数字は、すべてをあらわにする怖いものなのです。
自分で順位を決めるための練習
でも、自分で数字を決めていくことができるようになれば、それは、怖いものから、自分の調子を測るツールに変わっていきます。
例えば、ひとり仕事の場合です。
もし、売上が足りないのであれば、何かが足りていないのです。
それを、自分で見つけ出すことをしないさいと、サインを出してくれたと思い、せっせと対策をしていけばいいのです。
もし、売上が順調であれば、次の一手を考えなさいというサインになります。
また、本当に利益が残っているのか、振り返るタイミングになるのです。
このように、数字は、次の行動を促すきっかけを与えてくれます。
できたら、これらの数字は自分で、コントロールできるのが理想です。
数字に振り回されているから、戦うはめになるのですが、自分でコントロールできるようになれば、それは、数字との戦いではなく、世間や市場での立ち回り作戦を練る材料になるのです。
これは、そう簡単にできるものではありません。
本来なら、子どもの頃から、自分にまつわる数字を作り出せる体験を積まないとできないのです。
そう思うと、学校という枠を飛び出して、独自の世界を作り出せるような子どもが、これからの社会を作っていくのかもしれません。
多様性こそが、数字を生み出すエネルギーになっていくのであれば、自分が持っているエネルギーを、余分なことで消費しないことが先決なのでしょう。
私も、長年の癖を払拭して、自分で数字を作っていける自信をつけられるようになりたい。
せつに願いつつ、子どもたちにもその力をつけてほしいと願っております。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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