子どもには、これからの人生を送る上で、いろんな経験を積ませてあげたい親心。
これからの時代、もしかしたら雇われない働き方が主流になるかもしれません。
それを見据えて、この夏休みは、お子さんに「ひとり仕事」の練習をさせてみるのはいかがでしょうか。
お子さんの年代によって、取り組み方が変わってきます。
年代ごとのアプローチの仕方を、元小学校教員免許保持者で、スポーツインストラクター養成指導員だった私が、Notionを用いた方法を考えてみました。
子どもの発達段階に合わせたアプローチ
子どもは、小さな大人ではありません。
逆に大人の方が劣っている機能があったりします。
子どもは、年齢によって興味を示す対象が変わるので、それに合わせて関わり方を変えるといいでしょう。
これからの時代は、情報処理系つまり、プログラミングやITリテラシーを上げるといいとされています。
いつの時代、この有利となる能力は変わっていくので、一概に決めつけることはないと思います。
でも、AIが当たり前になるのは目に見えており、AIを使った製品を作る側と買う側の2極化が進むかもしれません。
人に自分の人生を左右されるか、自分でコントロールするか。
このどちらも良い悪いはありません。
でも、自分で自分の身を守るなら、世の中のしくみを理解できるくらいの知識は持っておいてほしいと思います。
今は、生まれた頃からスマホやタブレットがあるデジタル・ネイティブの子どもたちです。
でも、人の身体は早々変わるわけではありません。
フィジカルとメンタルの側面から、それぞれの年代に適した過ごし方を見てみましょう。
発達心理学+スキャモン曲線により、年代ごとに心がけることを、リスト化してみます。
発達心理学的見地 | スキャモン曲線 | 日常生活で心がけること | |
2歳から6歳 (幼児期) |
認知的発達: 言語能力の発達。色や形、数の理解が深まる。 想像力や創造力も発達。 社会的発達: 幼稚園や同年齢の子供たちとの交流を通じて社会的なルールや協力の重要性を学ぶ。 |
神経系の発達が大人の95%までに成長
リンパ系(免疫力)は、大人のほぼ100%に。 骨格と筋肉の成長が著しい。 自分のことを自分でできるようになる。 |
急に社会性が身につき、外の世界に興味を持つ時期。
神経系の急激な成長期にあたるので、身体や皮膚感覚を存分につかった体験を存分に。 |
6歳から12歳 (児童期) |
認知的発達: 抽象的な思考や論理的思考が発達し、学校での学習や問題解決に積極的に取り組むようになる。 社会的発達: 友情やグループへの所属の重要性を理解し、仲間との関係を築く。自己アイデンティティの形成が始まり。 |
リンパ系(免疫力)が急激に成長。大人の倍になる。
骨格や筋肉の成長も緩やかに加速しだす時期に。 神経系の成長がMAXになる時期。 運動能力が俄然高まる。 |
認知的・抽象的思考ができるようになるので、ITを使った学習を始めるのに最適。
学習習慣をつける時期となる。 身近な人の役に立つ経験が、自信につながるので、まずは家庭でのお手伝いで役割を持つ体験を得る。
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12歳から18歳 (思春期) |
– 認知的発達: 抽象的な思考や倫理的な判断力が発達し、自己のアイデンティティや将来の目標について考えるように。 – 社会的発達: 自己主張や独立性の重要性を理解し、同世代の仲間や親との関係において個別性を求める傾向。また、恋愛や親密な関係の探求が始まる。社会的な役割や責任も意識するようになります。 |
第二次成長期に入る。
生殖系が急激に発達。 骨格や筋肉の成長が著しい。 免疫系が落ち着いて、大人のレベルに。 |
児童期から発達してきた認知的抽象的な思考はもちろん、論理的な思考も発達。
自分について、考えるようになる。 問題解決能力をつける時期。 そして、社会で役に立つことで、社会性+自己受容のきっかけに。 思考の補助としてITを使い倒すことが可能。 |
おおよそ、幼児期、児童期、思春期と大雑把に年代別に分けてみました。
これだけでも、子どもが急激に成長する時期に合わせて、体験するものを変えていくことで、次のステップにスムーズに移行できるのです。
各年代の取り組み例
では、ITリテラシーを身につける方法として、Notionを利用したエクササイズを考えてみました。
あくまで、一般論での話で進めます。お子さんによって、事情は変わりますので、そこは、個別に考えていただければと。
ITリテラシーの成長は、「データベース」で情報をストックするところから始まります。
データベースを駆使して、新たな価値を見出す遊びを通して、デジタル情報を管理することを覚えます。
それを目指して、年代ごとに、アプローチ方法をわけてみました。
幼児期
この時期は、できたら、リアルな体験を思いっきり身につける時期です。
できれば、電子機器から離れた生活をするのが理想です。
理由は、5感をフルに使って、自分と自分以外の世界を知る時期だからです。
このときに、しっかりと皮膚感覚を身に着けておくことで、その後の成長に必要な土台作りとなるのです。
触る、舐める、匂いを嗅ぐ、冷たい、温かい、硬い、柔らかいなどなど。
草原の草木、動物園での触れ合いは、最高な教材となります。
できたら、自宅で動物を飼ってみるのもいいでしょう。事情によって、叶わない場合は、植物を育てることで、自然の生命力に触れることができます。
土に触れるような体験が一番理想です。
児童期
ここで、初めて電子機器や、ITに触れる機会を作ります。
この時期の学習は、主に繰り返して続ける「ドリル形式」で行われます。
一つの作業を繰り返して、積み重ねる作業から、成果を実感する体験が理想です。
Notionでいうならば、データベースづくりです。
自分の好きなものを収集して、分別しておく。
これは、遊戯王カードやポケモンカードなどにも、共通していることです。
いかに、ストックするか。いかにレアなものを所持するか。
そして、それを切り札にして、競争に勝つか。
カードファイルの代わりに、デジタルで保管する方法を学ぶのに、いい時期です。
ただ、お子さんによっては、それに興味を示さない場合も、もちろんあります。
お絵かきが好きなら、iPadでデジタルイラストを書くことも、十分にITリテラシーを向上させます。
つまり、お子さんの興味のあるものを、デジタル上に残す方法を学べればいいのです。
思春期
自我が芽生え、自分探しが始まります。
この時期に、タスク管理を始めるといいでしょう。
タスク管理で代表的なものは、なんといっても、夏休みの宿題です。
児童期においては、このタスク管理はまだ、難しい場合もあります(お子さんによる)。この時は、親御さんが管理するようにして、お子さんとは共有するくらいに留めておくとよろしいかと。
ここでは、データベースから新しい気づきを得るという体験をします。
夏休みの宿題は、一瞬めまいが起きるくらい、量が多く感じてしまいます。
ここで、データベースに登録して、時間配分し、宿題をする時間もブロッキングすれば、1日の負荷が軽くなることに気づきます。
また、絶対にこの期間は、宿題したくない!(旅行や合宿など)と思えば、とっとと先に予定をブロッキングして、残った時間で、宿題タスクを配分します。
ただ、データベースを組み上げるだけではなく、そこから、自分の可能性を信じるなど、新しい価値を見出す体験を、することができます。
特に、高校受験を目指した中学3年生にとって、これこそ、「志望校に受かるぞプロジェクト!」を打ち立てて、日々の生活を管理することだってできます。
この夏休みの宿題タスクを管理する経験は、学校に行かない時期に、自分を律する訓練ができるのです。
夏休みにしかできないこと「ひとり仕事の体験」
子どもはとても忙しい日々を送っています。
学校での体験は、社会人になって、組織で働くときに役立ちます。
- 毎朝、登校時間が決められている→出社時間が決められている。
- 昼休みが決まっている→会社もほぼ同じ。
- 先生や部活の顧問、先輩がいる→上司や先輩に仕事を教わる練習。
- 先輩になれば、後輩ができる→後輩に仕事を教える練習。
などなど。
学校生活は、その後の組織で働くときの土台になっていきます。
そして夏休みですが、帰宅部の場合、その期間は比較的自由に過ごすことができます。
そのときに、怠惰な生活にならず、自分で律することができれば、おとなになって「ひとり仕事」をするときに、大いに役立ちます。
これからの時代は、雇われない働き方を選択する人が増えていくかもしれません。
また、いつ自分の子どもがそれを選択するかもしれないのです。
(私は、選択せざる得なかったのですが……)
年に一度、長期休みのとき。
お子さんと向かい合える時間を作る意味でも、いっしょにNotionアカウントを作ってみてはいかがでしょう。
=編集後記=
【昨日のできごと】
自宅で、オンライン業務をしながら、その合間はオフ。
じっくりと休みました。
かずこのお気に入り
日常の中で見つけたお気に入りを、NotionページにUPしています。
今、 町中華のかた焼きそばにハマっています。
50代からのひとり仕事を楽しむ
ひとり仕事の格言、ブログ・You Tube更新を配信。
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