誰にも教わらずに、自分でできるようになるには、それなりの準備が必要です。
それなりって、何かというと
「わかりやすい」「情報量が多くない」「操作が簡単」です。
ひとり仕事も、誰にも教わらずに進めていきます。
絶えず誰かが、そばにいて、教わることがありません。
荒野をたった一人で歩くために必要なものを、考えてみました。
営業・マーケティングなら情報はたくさんある
地域の市役所などが主催する起業塾。
コミュニティや、オンラインサロンなどのセミナー。
今は、あらゆるの情報を、提供してくれる場所がたくさんあります。
オンラインの環境が、ここ数年急激に整ってきたのもあるでしょう。
いろんな方が、発信するようになりました。
よく、InstagramやFacebookの広告に、流れてくる情報商材の案内を見てみると、ほとんどが「集客」を謳ったものでした。
ひとり仕事で、一番たいへんなのが、この「集客」です。
ほとんどの方は、知名度がない中、ネット上で告知して集客するわけですが、なかなかお客さんとしてお申し込みがないのが普通です。
このようなとき、なぜお申し込みがないのか、分析することになるのですが、そこに答えがほしくなって、ついついセミナーを申し込んでしまいます。
こうして、売上がないのに、経費ばかりが減っていく悪循環が生まれてしまいます。
そして、ひとり仕事を辞める選択をする……。
これは、悲しいことです。
うまくお金が回らないのは、必ず原因があります。
それを解明するのが、ひとり仕事する時に一番必要な仕事になるのです。
しかし、分析と改善の方法を、論理建てて説明しているところは、ほぼありません。
自分で見つける、分析力と改善力と情報収集力
私は、この2年ほど、ひとり仕事をしてきて、薄々気づき始めたのが、
この「分析力」と「改善力」と「情報収集力」がないと、ひとり仕事を継続することができないということです。
これは、いきなりスパッと上手くできることはありません。
例えば、小さいお子さんが、鉄棒の逆上がりができるようになるために、補助をつけて練習します。
これと同じように、ひとり仕事を始めたら、トレーニングしておくものがあると、本来自分がやるべきことが、はっきりと見えるようになるのです。
その、トレーニングに値するものとはなんでしょう。
それは、「簿記の仕訳」と「データベース」と「プログラミング」での、モノの考え方を身につけるというものです。
日常生活で、ものを考えるとは、時間の流れや人の移ろいに合わせて、流れるように考えていきます。
しかし、それでは、分析力も改善力、そして正しい情報の収集は難しいです。
- 商売としての取引を、分解して内容を理解する力「簿記の仕訳」
- 考えたものを、誰もが再現化できるようする力「データベース」
- 現状を分解して、並べて、つなぎ合わせる力「プログラミング」
この「仕訳」「データーベース」「プログラミング」の思考パターンを身に着けたら、分析力と改善力と情報収集力が向上するのです。
具体的に何をすればいい?
では、身につけるべきものは理解していただけたとしましょう。
どうやって、それをトレーニングすればいいのでしょうか。
次にあげる方法を、私は提案しています。
簿記初級をめざしてみる
簿記初級は、複式簿記の基本を身に着けます。
これさえ、理解しておけば、ひとり仕事であれば十分です。
この複式簿記の考え方を知っているのと知らないとでは、雲泥の差があります。
ただ、商売してお金が入って、経費で払って……。
では、自分の資産を守れません。
また、自分が行っている取引が、自分や相手の資産に、どのような影響を与えているのか、知ることができます。
簿記は、独りよがりではない、自分と相手を含めた関係を、客観的に見る方法です。
Notionのデータベースを作る
自分のことや相手のことを、データベース化する力を身に着けます。
Excelより、accessが、データベースソフトと言われています。
でも、それより、私はNotionをオススメしています。
いきなり、専門性の高いソフトを利用しても、機能を使いこなせず、頓挫する可能性が高いです。
しかし、Notionは、複数のデータベースをリレーション(連携して紐付ける機能)することができ、データベースの全体を簡単に見渡せるようになっているのです。
実際に、データベースのリレーションを見てみると、物事は、細かく分けてから、また組み立て直す様を実際に見ていることに気づきます。
このデータベースのリレーション機能を使って、Notionで帳簿をつけるセミナーを開催しています。
Notionのフォーミュラや、Mermaidなどを使ってみる。
プログラミングとは、パソコンに命令文を書いて、自動でソフトを稼動してくれるツールとして知られています。
実は、これらの言語を書く場合、専用のツールをインストールする必要があります。
普段、やりなれていない人にとって、これは高き壁になります。
しかし、Notionには、そのツールとAPIで連携して、Notionを含めたソフトたちが、仕事をしてくれるよう命令することができます。
そして、Mermaidといったフローチャート図を書くことも、Notion上でできます。
このように、機械に自分の思い描いたことを表現してもらうためのプログラミングは、動作一つ一つを分解する作業の繰り返しをしています。
この「分解」する発想が、分析力につながるのです。
読書するための時間コントロールも
そして、最後に。情報収集力です。
これは、主に読書する力とも言えます。
今は、ChatGPTをはじめAIを使って答えを導き出すことができるようになりました。
でも、最終的には、AIが出した答えが正しいかどうか判定するために、書籍を読むようになります。
この読書は、読むために時間が必要です。
この読書時間を作る力、つまり、時間コントロール術を持っているかどうかで、その先の情報収集力につながっていくわけです。
物事を分解して、再構築して、数値化して見える化に
このように、今まで意識してこなかった「ものの考え方」を、練習することで、自分のやり方を見つけ出すようになれば、その方のひとり仕事は、継続されるでしょう。
この分析と改善の繰り返しが、これからの続くわけです。
ただ、テンプレートのような教材を得られたからといって、講師の方と同じように上手くいくとは限りません。
これが、商売の難しさでもあるのです。
ただ、この基本的な考え方を身に着けたら、難しいことも、自分で答えを導き出せる確立があがるかもしれません。